地域と共にはぐくむ教育の未来 ― コミュニティスクールとは?
秋はワインだけでなく学校や地域の活動も目白押しですね。今週末も元気に活動していきましょう!
4月からずっと走り続けてきたため、一度ここで活動の棚卸しをしたいと思い、今日からしばらく、教育や地域に関する内容をシリーズで発信していきます。興味のある方はぜひお付き合いください!
私は今年4月から、息子(小5)が通う公立小学校でコミュニティスクール委員を務めています。
実のところ、最初は「コミュニティスクールって何?」という状態で、正直、自分の役割もよくわからないままに「なんだか面白そう」と感じ、頼まれるままに引き受けました。
しかし、いざアンテナを立ててみると、日本の教育現場では地域社会が学校と連携し、子どもたちの学びを支える「コミュニティスクール」の取り組みが少しずつ広がりを見せていることを知りました。
従来、学校教育は教員や学校だけが担うべきだと考えられてきましたが、教員不足や地域社会の変化、そして子どもたちが置かれている社会環境をふまえると、地域も巻き込んだ教育システムの必要性が感じられます。
私が担当しているコミュニティスクールでも、地域が学校教育を支える役割を担う存在としての重要性が増していると日々実感しています。
コミュニティスクールとは?
コミュニティスクールとは、地域住民や保護者が学校運営に参加し、共に教育環境を作り上げる仕組みです。日本では文部科学省が2015年頃からこの取り組みを推進し、今では半数の小中学校にコミュニティスクールが導入されているそうです。
学校が地域と連携を図ることで、教育の質が向上し、教員だけでは手の届かない面にもサポートが行き届くようになります。
私が関わっている小学校では、コミュニティスクール委員会の一員として学校運営の方針について協議しつつ、地域コーディネーター(学校支援地域本部)としても、地域の方々が学校に関わるきっかけ作りをしています。
具体的には、学校側のニーズに応じて地域の方々をマッチングし、実際の活動に取り組んでいただく役割です。
たとえば、地域の方々が学校のイベントやボランティア活動に参加することで、子どもたちは学校の枠を超えたさまざまな大人と触れ合い、多様な価値観や経験を学ぶ機会が増えます。
このように、地域と学校が連携することで、教育の質だけでなく、地域全体が豊かに、そして活気づいていくことを目指しています。
この半年間にコーディネートしたのは、体力テスト補助・観劇や図書館など移動教室への帯同・ミシン授業の補助・運動会の小道具作りの補助・絵本の読み聞かせ・図書室の壁面装飾などです。
私はこの小学校の卒業生ではないけれど、実際に活動に携わってみると、まるで自分の母校のように愛着が増していっています!
通っている児童だけでなく、そこに住んでいる人にとっても、「自分の学校」という認識が生まれると良いなと思っています。
今後も引き続き、地域と共にはぐくむ教育の可能性について考え、発信していきます。