肩専門医に習った画像所見①(レントゲン)
こんばんは。
私の現職場には各関節の専門医がいます。
その専門医から教えていただいた画像所見のシリーズを記事にしていきたいと思います。
・肩関節のレントゲン画像
基本的な肩関節の撮像方法は、正面像とスカイラインViewが一般的です。
・通常の正面像(A-P)像(右肩例)
一般的な肩甲上腕関節の正面像のレントゲンは下の画像のように肩甲上腕関節の関節面を真っ直ぐに”抜く”ように撮影されます。
この場合は、体幹を右方向に20°回旋させた状態で撮影します。
正面像の種類
・Ture A-P(右肩例)
こちらの正面像は、体幹の向きが正面な状態で撮影されます。(肩甲上腕関節が抜けていない撮影の仕方になります。)
なぜ、True A-Pと呼ばれるかというと、画像を撮影する際に実際に正面を向いたまま撮影をしているから”肩関節の真の正面”として扱われるからです。肩専門医の先生はよくこの画像を読影されています。
評価のポイントは、
特に腱板断裂などによって起こる『骨頭の上方化』は非常に重要な所見で、評価する際には『AHI』という指標を用いることが多いです。
特に腱板断裂症例では、このAHIが有意に減少すると言われているため気になる方は下記の論文を読んでみていただけると幸いです。
また、レントゲンを撮る姿勢によってもAHIの有益さが違うようですね。
また、この『AHI』は腱板断裂修復術後の再断裂の予測因子としても有用とされているので術後のリハビリを進めていく上でもチェックをしておく必要のある項目と考えています。
まとめです。
今回は正面での撮影画像のみの話でしたが次回以降も深掘りして画像検査についてポイントをまとめていきたいと思います!
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