超音波解剖追記②
今回描いた記事はこちら↓の記事に追記をしているものです。
再度皆さんに追記をお知らせするのに新しい記事を記載する方針でお願いいたします。
今回は肩の後方タイトネスってみなさん聞いたことがあるかと思います。
よく後方が硬いと骨頭が前に押し出されて痛みが出る!なんて臨床推論を展開させることがあるかと思いますので、そんな肩の後方組織を超音波での解剖をみながら覚えていきたいと思います。
・肩の後方組織
肩の後方にある組織にはどんなものがあるでしょうか?
まずは棘下筋が頭に浮かぶかと思います。
・棘下筋の解剖
棘下筋は、肩甲骨の棘下窩から大結節のmiddle facet(通称MF)に付着する腱板(インナーマッスル)の中の一つの筋肉です。
この棘下筋は横走線維と斜走線維に分かれると言われているのも
特徴のポイントと言われています。
・棘下筋横走線維と斜走線維の機能
このように、棘下筋といっても線維が分かれていること、分かれている線維によって機能が違うことを理解した上で身体所見の評価をしていくことが重要かと考えています。
横走線維であれば1st外旋
斜走線維であれば2nd外旋位で筋力の評価をしてみましょう。
・ではでは超音波ではどう見えるか?
どうでしょうか?ご自身の持つ解剖とエコーでみた画像は一致しますでしょうか?
それでは、後方組織の解剖を当てはめていきましょう。
エコーは表層から深層に向かって組織を写し、画面に画像を作り出します。
ベースの解剖知識が大切なことは間違いありません。
触診や、マッサージなどでアプローチをする際には『深さ』なども意識して
アプローチをしていくことをお勧めします。
・最後に、、、アプローチの話
解剖がわかった上で、ではそれぞれの組織を効率よく施術するにはどうしたら良いのか、文献的考察を交えて説明します。
エコーでご公明な林典雄先生(理学療法士)の報告では
エラストグラフィー(組織の弾性率=硬さ)を測る機能を使って肩関節の肢位別での肩後方腱板の組織弾性の違いが発見されています。
実際にデータとして出ていると客観的かつ効率的に組織への介入ができるなと私は考えています。
ただし、データだけのカチコチ人間にならないように努めることも大切です😊