柔道整復師と理学療法士の教育における大きな違い
こんばんは。少し愚痴に聞こえてしまうようなお見苦しい記事かもしれませんが、お付き合いください。
今回は、柔道整復師・アスレティックトレーナーである私が感じる柔道整復師と理学療法士の教育形態の違いからくる現状の考えを文字にしていきたいと思います。
柔道整復師は、業務独占を持っている資格です。医師の指示のもとに『骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷』などの急性外傷の対応・治療を許可されています。
しかしながら、専門学校や大学で習った内容より、臨床に出ると対応するのは腰痛、肩痛などの慢性疾患ばかりで、外傷ばかりがくる院などはそうそうみたことはありません。(私の知人や同期に聞いてもほとんどが慢性疾患=しかも慰安目的の治療院が多いそうです。もちろん、本来の業を生業としていてしっかりとした外傷対応をされている先生方も私は見ています。)
下の図は、実際の柔道整復師の教育におけるカリキュラム内容を抜粋したものです。見ての通り、解剖や生理学などの知識はもちろんですが、重きが置かれているのは、『基礎柔道整復学・臨床柔道整復学・整復実技』といった、本来の業を行う上で必要なことから『外傷』に対する処置の教育内容がメインとなってきています。
次に、理学療法士のカリキュラム内容を見ていきます。
もちろん成り立ちが違うということも挙げられますが、理学療法士の方達の方が、『理学療法』=『リハビリテーション』に対する深い概念を持って社会に出てきているという風にみて取れます。
まとめるとこんな感じでしょうか。
また、私が驚いたことは、理学療法士に限らず看護師さんなどもそうですが、『臨床実習』の単位・時間数の多さに驚きました。
当院にも理学療法士の実習生が来ますが、一人の患者さんの身体機能の評価を行い、問題点を見つけて、その問題点が症状にどう絡んでいてその問題点にどう介入していくか(これを理学療法では『統合と解釈』と言います)をする事を学生時代からしてます。
これは、柔道整復師にはない考え方だなと思って日々私は、学生の発表などもとても勉強になるなと感じています。
次回以降は、PTの皆さんが『理学療法』=『リハビリ』においてどのような考え方、コンセプトでおこなっているかを発信していこうと思います!