終ノ空R 感想
シナリオB+ キャラA - 音楽B グラフィックA演出B
総評B+
終ノ空のリメイク。絵が旧終ノ空と比較して凄まじく綺麗になっており, さらにシナリオも1ルート+αくらい増えている。どちらかと言うと昔からのファンへのファンサービス的な面が多い作品となっており, それらと比較するのがメインの楽しみ方なのかなぁと感じた。そのため単体で見ると旧終ノ空や素晴らしき日々の方が好きではあった。
良かった点
①絵が綺麗
ケロQの作画は今までは他社と比べても割とそんなでもなかったと思うのだが, 今作はさすがに綺麗になっていた。綺麗な背景とキャラの雰囲気, そして作品の雰囲気が合っていてとても良かったと思う。
②問答
なんと言うか, 終ノ空っぽいと言うか(終ノ空なんだけど)素晴らしき日々っぽいと言うか, あの独特の問答がやはり見ていて面白かった。素晴らしき日々と比較すると主張が端的な上対立構造もはっきりとしていて解釈しやすいのも個人的には嬉しいところだった。
③やす子ルート
やす子の人間としての強さと最後の兄妹愛は見ていて心打たれた。
悪かった点
①追加シナリオ
割と設定のネタばらし的なシーンが多く, 電波感がただのオカルト感になってしまっていて残念だった。ネタばらしの間は話があまり進まないのもイマイチで, 特にやす子ルート前半はそのネタばらしがあまりにも多く, 中弛み感が強くてあんま好きじゃなかった。
最後に
さすがに単体で見るとイマイチな気がするけど同梱されている終ノ空と素晴らしき日々をやった後, 最後にやる作品としてはこれくらいのネタバレ感の方がいいのかもしれないし, っていう...まあそんな感じの作品でした。ただここまでネタバレしちゃうと過去作の解釈にも良くも悪くも影響出ちゃう部分もあるし一概にも良いと言えない気もする。実際どうなんでしょう。
ありえんほど高かったのでそれを加味すると本当に何とも言えないところではあるのですが, cdとか資料集とか色々ついてきたからそれ込みで考えて, まあやって良かったと思うことにしようと思います。
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