車輪の国 向日葵の少女 感想
シナリオC キャラC 音楽B - グラフィックC 演出B
総評C
世間からの評価は高い作品だが, 自分としてはどうしても面白いとは思えなかった作品。めっちゃ面白いって言ってる人もいるから自分の読解力がないだけだったり人を選ぶだけなのかもしれないけど。
良かった点
①世界観
よく知る我々の世界の刑法がSFの刑法で, 車輪の国の刑法が現実の刑法っていう世界観は面白いと思った。
悪かった点
①世界観の無駄遣い
社会とはどうあるべきか, ではなく社会はクソっていう前提がある上でそこでどう生きるかという話なためわざわざ特殊な刑法な世界観である必要がない。
②結論
主人公は人の上に立たなくてはいけない人間なため世界はどうあるべきかが本来出すべき結論だと思う。世界でどう生きるかは下の人間が考えるべきことであり, 今作でそれが結論なのは不適切ではないか。
③主人公の成長
今作は主人公の成長物語だと思うのだが, 最初から最後まで法月の指示に従っているだけなためイマイチ成長が見えない。というか今作でヒロインの問題を解決させてるの大体全部主人公じゃなくて法月だし。法月的には法月を超えて貰わないと困るはずなのに, 全て掌の上で本編終了だったのでそれでいいのかとどうしても思ってしまった。最初に殺されたあの女ではダメで主人公じゃないといけない理由は一体なんだったのだろうか。社会への不信感を抱きうる人物ってだけなら主人公でなくても誰でも良かったと思うのだが。
④ワンパターン
困難に直面する→法月がなんかする→解決っていうパターンを何回もやるだけなため面白くない。構成が雑だと思う。
⑤感動
ラストシーンに至るまでの展開が雑なため最後だけ感動っぽい描写を出されても何も感動しない。安い感動は寧ろ不快感を生んだ。
最後に
自分としてはどうも色々と納得のいかない作品だった。シナリオの悪いシナリオゲーが世界で一番おもんない。
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