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Fate/hollow ataraxia 感想

シナリオS キャラS 音楽A ビジュアルB 演出A
総評S

Fateのファンディスクに当たる作品。ファンディスクだが正直完結編みたいなとこがあると思っている。4日間で日常パートとシリアスパートを何度も繰り返し世界の真実を求めていく。ファンディスクだけあってキャラの色々な側面が語られ, 純粋にそれが面白い。しかしそれだけでなくシナリオがあまりにも秀逸であり, 最後の方は涙が止まらなかった。正直stay nightより好き。

良かった点

①構成
日常パートを無限に巡り続けることになる本作だが, 日常パートの中に無数の伏線が散りばめられており, それがラストに繋がっていく様は正直芸術を感じた。プレイヤーが繰り返す日常パートにだんだん飽きを覚えはじめるのすらも計算済みなのはヤバい。
②メッセージ性
正義とは何か, 悪とは何か, 正しくなければ生きる意味はないのか, といったFateの主題とも言える問いに対し他ならぬアヴェンジャーが回答を示すというのが強過ぎる。
③キャラ
旧キャラの過去が本編セイバー並みに深掘りされるため本編への解釈が広がり, よりキャラが好きになれた。ライダー過去編とか本編で語らなきゃダメなやつだと思う。
新キャラも人間臭く魅力的なキャラが多くて良かった。アヴェンジャーはマジでカッコ良すぎる。

悪かった点

①知らんキャラ
本編冒頭にだけ出てきたモブどもの深掘りは別に要らんかなぁって感じた。一応シナリオには絡むしファンディスクだからあっても良いけど他のキャラ喰いかねないほどは出番要らないと思う。
②クリアめんどい
一概に悪いとは言えないけど。進行度100%にしないと見れないシナリオがあるゲームのくせに100%攻略めんどすぎる。


最後に

型月作品はなんだかんだでノベルゲームの中でも物語の構成力や文章の表現力は別格だと思う。シンプルに面白かった。
Fate好きな人間の8割は正直この作品やってないと思うんだけどもみんなやるべきだと思う。

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