summer pockets 感想
シナリオB - キャラA 曲B+ グラフィックB 演出B
総評B
みんな大好きkey作品。夏休みをテーマに, 離島でのボーイミーツガールが描かれる。
個人的にはかなり勿体無いと感じた作品。テーマ, キャラ, 舞台設定などは悪くないものが揃っているものの, 物語の根幹を成すはずのグランドルートがそれらの全てを放り投げてしまっていたためもの凄く面白くなかったし, 作品全体を見ると非常に残念な出来だと感じた。
ちなみにリフレクションブルーはやってない。
良かった点
①キャラ
keyはヒロインは別に可愛くないけど友人枠を描くのは凄く上手いと思う。夏休みがテーマなだけあって友人枠が多く登場する本作は日常パートだけでも楽しく遊べた。というか日常パートが一番面白かったまである。
②ミニゲーム
バカすぎる。
③鴎ルート
夏休みのキラキラ感, ワクワク感がここまで表現出来ているのが凄いと思った。最初の冒険の場面からラストまでシナリオ自体も面白かった。
悪かった点
①劣化クラナド
この作品は夏休みがテーマな筈なのだが, グランドルートはそのテーマじゃなくても出来てしまう展開であった。育児している高校生を見て夏休みだなぁって感じるやつはいないと思うし, ストーリー自体もただの劣化クラナドなため本当にこの作品でやる話じゃなかった。なんかkeyブランドだから絶対読み手を感動させるストーリーを作らなきゃいけないというプレッシャーはあるのかもしれないが, こんな読み手をバカにしたようなコンセプト無視のただの焼き直しはやめて欲しかった。こんなもの出されるくらいなら感動なんかなくていい。何が「眩しさだけは忘れなかった」だ。過去の栄光は忘れてちゃんとしたモノ作れや。
②不要なシナリオ
グランドルートの過去編の下り, 無いと成立しないシナリオってわけでもなさそうだったし面白くもなかったし中弛みを産んでるだけだったから多分いらない。絶対cv花澤香菜出したかっただけ。こういうシナリオの歪められ方は美しくない。
③伏線?の張り方
そもそも伏線のつもりじゃないのかもしれないけど, 伏線を張ってるというよりは情報を小出しにしながら進めているみたいな感じなので回収に爽快感も何もない。蒼はこの作風のためにルートが丸ごとグランドルートのための犠牲になってて可哀想だった。キャラは良かったんだけどね。
最後に
なんというかkeyの良いところも出てたけど, それ以上に悪いところが出すぎている作品だなぁと感じた。これで売れるんだからラクな商売だよな, 本当に。一応keyアンチってわけではなくて, angel beats!とかは大好きだし。でもこの作品だけはどうしても受け入れちゃいけないなと思ってしまった。
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