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テニス初心者におすすめするテニスラケットの選び方

約30年前のラケット

運動不足解消のためにテニスを始めました。持っていたラケットでプレーしてみたところ、筋肉痛で手が上がらなくなってしましました。どうやら、ラケットに問題があるようです。

調べてみると、持っていたのは1994年頃に発売されたモデルで、伊達公子選手が使用していた由緒正しいラケットのようです。当時はそんなことを知らずに使っていたと思います。

問題は「グリップが薄い」「ガットが古い」「ラケットが重い」の3点だと思い、アンダーグリップ(ラケットに直付けされているグリップ)を変えて、オーバーグリップ(アンダーグリップの上から巻いて使うグリップ)を変えた段階で、ガットの交換を相談するためにお店に出向きました。そこで現行のラケットを手にしたのですが、その進化に驚愕し、「これは買い替えたほうが話が早いかも(本当は新しいものを購入する理由が欲しかった)」と思い立ち、新たにラケットを購入することにしました。

前提

筆者はテニスラケットを持っていましたが、仲間たちと遊びとしてプレーしていた程度なので、全くの初心者です。今後も大会に参加したりする予定はまったくない、超ライトなプレーヤーです。普段はスマホより重いものを持つことはないため、運動不足を解消することが一番の目的です。

ラケットを選ぶ基準

ラケットの種類

「テニス用のラケット」とひとくちに言っても、お店にはいろいろな種類のラケットが販売されています。軟式用、硬式用、ジュニア用、パドルテニス用など様々です。今回は硬式テニス用のラケットを選びます。

重さ

ラケットの重さは285g〜305gが標準とされ、それ以上は重めのラケットに分類されます。逆に、270g以下であれば軽量とされます。

力があるのであれば、重めのラケットを選ぶと力強い返球ができるようになるそうです。私が持っていたのは現在の筋力に見合わない重めのラケットだったので、ひどい筋肉痛になってしまいました。

大きさ

面の大きさは「平方インチ」という単位です。まさかのヤード・ポンド法。95平方インチ未満が小さいもの、95〜105平方インチが標準的な大きさ、105平方インチ以上が大きいものとされています。

長さ

長さもヤード・ポンド法で表します。英米の横暴ですね。27インチが標準的なサイズで、ジュニアはそれよりも短いものを使うようです。逆に、27インチよりも長いものは「長ラケ」と呼ばれています。

厚さ

フレームは厚いほうが力が乗るそうです。多くが23〜26mmです。

バランス

重さ、長さとも関係がありますが、バランス(重心までの距離)も重要です。標準的なバランスは310〜330mmとされています。それよりも短い300〜310mmがトップライトと呼ばれ、手元よりのバランス、330mm以上がトップヘビーと呼ばれ、先端よりのバランスです。

軽いラケットでは、力を加えるためにトップヘビー(先端より)のバランスになるよう調整されていることが多いようです。

グリップサイズ

グリップサイズは0〜4の数字で表されます。0はかなり細く、女性は1〜2、男性は2〜3を選ぶことが多いようです。私は3を使用していましたが、2に変更しました。

グリップが太いと、手首の可動範囲が制限されるため、ショットが安定するようです。握ってみてしっくりくるサイズを選びましょう。2種類のサイズで迷った場合は、オーバーグリップで調整することもできますので、細い方を選ぶのが正解です。

ガット

ガットは素材や太さなどの組み合わせでたくさんの種類があります。2ヶ月に1回くらいの頻度で交換するのが理想らしいので、とりあえずは標準的なもの、ラケットにベストマッチするものを合わせてもらい、そこから交換ごとに調整していくのが良さそうです。

ストリングパターン

ガットの張りパターンです。縦16本、横19本が標準とされています。パターンが細かいほどコントロールしやすくなり、パターンが荒いほど飛ばしやすく、スピンが強くかかるようになるそうです。

メーカー/デザイン/付加機能/ストーリー

これまでに挙げたスペックがほぼ同じようなラケット同士を比較するのであれば、気に入ったメーカーや好きなデザイン、付加機能などで選んでしまうのが良いでしょう。有名選手が使っているもの、限定モデル、開発ストーリーが面白いものなど、スペック以外の魅力で選ぶのも悪くありません。

黄金スペック

ここまで挙げてきたラケットを選ぶ基準ですが、それらを総括したような「黄金スペック」と呼ばれるスペックのラケットがあります。

  • 重量:300g

  • バランス:320mm

  • 大きさ:100平方インチ

  • 厚さ:23~26mm

これに適合するモデルを各ラケットメーカーが販売しています。

ラケットを選ぶ際の魔法の言葉

テニスラケットを選ぶ際は、やはり実際に持ってみることをおすすめします。その際、店員さんに「黄金スペックのラケットを持ってみたいのですが」と伝えると、上記のスペックのラケットを選んでくれます。それがしっくりくるのであればその中から選べばよいですし、もう少し軽いほうが、とか、重いほうが、というのであればその旨を伝えるとよいでしょう。

頑張れば1万円以内で購入できる

今回、いろいろ調べ尽くした後、スポーツ店でテニスラケットを購入しましたが、総額で3万円弱で購入できました。テニスラケットを買い替えたことで、快適にプレーできるようになり、満足しています。内訳は以下のとおりです。

  • ラケット本体:25,000円

  • ガット:2,800円

  • ガット工賃:無料

  • オーバーグリップ:550円

その少し後になって、一緒にプレーしてくれるけれど参加頻度の低い友人のために、追加でラケットを購入しました。今度はオンラインショップで、初心者向けを意識して選びましたが、総額で1万円以下でも購入することができました。内訳は以下のとおりです。

  • ラケット本体:6,000円

  • ガット:2,000円

  • ガット工賃:無料

  • オーバーグリップ:280円

なお、さらに安価なガット張り済みのラケットもいくつか見ましたが、グリップサイズなどが理由で購入には至りませんでした。以上、テニスラケット購入の参考になれば幸いです。

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