【9/23禁止改定後】4c オムナス 【Challenge】
デッキがなくなりました
9/23 の禁止改定によって 4c Nadu のコアパーツが禁止され、2020 年に 創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation がリリースされて以来の相棒であった 波止場の恐喝者/Dockside Extortionist を失いました。これは無限マナを構成するパーツであり、フィニッシャーでもあった 祝福されたエミエル/Emiel the Blessed を失うことを意味します。他のデッキと比較しても修復が難しいレベルのダメージを受けており cEDH への復旧は難しいと想定されますが、デッキとして再整理できるのかを模索してみることにしました。
これまでのコンボを試す
競技的な 創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation デッキでは、これまでいわゆる 死の国からの脱出/Underworld Breach 軸のブリーチコンボと 食物連鎖/Food Chain 軸のコンボが主でした。どちらかと言えば 食物連鎖/Food Chain 軸の方が慣れているのですが、活性の力/Force of Vigor に巻き込まれるなど勝ちに繋げられませんでした。
Food Chain 型で地味に苦しいのが 祝福されたエミエル/Emiel the Blessed が抜けたことで、無限マナ後の勝ち手段を意図的に積まないといけないことです。この構成では ドッペルギャング/Doppelgang で補っていますが、余分に1枠かかることがどうにも納得できませんでした。無限マナを直接的に勝利に繋げられる トリトンの英雄、トラシオス/Thrasios, Triton Hero 系列を使った方が良いように感じます。この試行期間を経て 祝福されたエミエル/Emiel the Blessed を入れることを前提としたデッキ構成ができないか考えることにしました。
祝福されたエミエル/Emiel the Blessed を軸にできるコンボ
基本的には 4 マナ以上出すことができるパーマネントをアンタップさせることで、無限マナが成立します。無限マナ後は 創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation と ドライアドの東屋/Dryad Arbor を交互にブリンクして勝利します。
4 マナ以上出すことができるパーマネントは、ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle が自然な選択でしょう。禁止前でも採用されていた 浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician は相方として素直です。フェアリーの大群/Cloud of Faeries or 流浪のドレイク/Peregrine Drake も可能性があります。同じロジックで 断絶/Snap & 永遠の証人/Eternal Witness でも無限マナは出せることは押さえておきます。
もう1つの系は4マナ出すことができるクリーチャーです。花を手入れする者/Bloom Tender や フェイ庄の古老/Faeburrow Elder、ロナスの狂信者/Fanatic of Rhonas 辺りに可能性を感じます。アンタップさせる相方は 浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician に加え、通路の監視者/Corridor Monitor が最軽量であり便利です。
クリーチャー2枚によるコンボ
通路の監視者/Corridor Monitor は EIP でクリーチャーをアンタップさせることができる能力を持つクリーチャーの中で最軽量です。これに加えて 一つの指輪/The One Ring もアンタップできるため、第2の 浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician として便利です。また非伝説であることから、村の鐘鳴らし/Village Bell-Ringer と同じように 鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker と無限速攻持ちクリーチャーを生成できます。帝国の徴募兵/Imperial Recruiter 1 枚で 10 マナ (RRRRU5) でコンボを実現できる点も実現可能性はありそうです。
この2つのコンボを軸にデッキをまとめることにしました。
霊体の先達/Karmic Guide まで積めば確定コンボも可能ですが、8 マナは意外と重いのとドローを重ねるこのデッキでは、全てのチェーンパーツがデッキに残されているケースが意外と少ないことから、鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker は 創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation からサーチすることで許容することにしました。
Pod & Breach
何度かこの形で対戦をしてみましたが、祝福されたエミエル/Emiel the Blessed 軸はコンボパーツがかさむため勝率が芳しくありません。一方 Pod 軸はコンボの耐性に課題が残るものの、2枚コンボを1枚のカードから狙うことができる点は可能性を感じました。そこで同じ構築指針でエミエル軸をそのまま Breach 軸に変える変更を試すことにしました。
ブリーチ軸の Omnath はこれまで長く研究されていることもあり形になりやすいのですが、コンボの構成パーツの多さからサブプランを組み込みづらいのが難点です。ここを解消できるアイデアが見つかれば環境に持ち込むことも可能かもしれません。
まとめ
ここまでの考察をまとめます。
無限マナ後の勝ち手段かつ、コンボパーツだった 祝福されたエミエル/Emiel the Blessed が有効に使いづらくなった点が厳しい
コンボ軸自体は Pod > Food Chain >= Breach といった選択肢があるが、Pod を除くと勝ち手段は別途調達する必要がある
他に活躍しているデッキを考えると、コンボスロットを最小限の Pod 軸のみに抑えたうえで、PiEDH のように 4 ターン目に出せる 9 マナを最大限に活用してシンプルにアドバンテージを稼ぐことができる大型クリーチャーや置物を叩きつけた上で、盤面有利を守り切る構築にした方が良いかもしれません。『ファウンデーションズ』のカードも眺めつつ、少し長期的な目線でデッキを再構築していこうと思います。