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EDH Top16 を使って秘密売り、ティヴィット/Tivit, Seller of Secrets のトレンドを追う(2023/07 - 12)

EDH Top16

前回こちらの記事で EDH Top16 を使って cEDH で使われる 秘密売り、ティヴィット/Tivit, Seller of Secrets のリストを追いかけてみました。この記事では 2023/6/25 以降の環境の変化を観察しようと思います。

調査方法

今回の調査対象期間(2023/06/25 - 2023/12/29)には、大会中に 2 勝以上している  50 のデッキがありました。これらのデッキで採用されている割合に応じて 5 つの枠で整理してみることにします。

  • 確定枠(全てのデッキで採用されているカード)

  • 必須枠(80 % 以上のデッキで採用されている)

  • 優先枠(60 % 以上のデッキで採用されている)

  • 選択枠(40 % 以上のデッキで採用されている)

  • 調整枠(40% 未満のデッキで採用されている)

確定枠(全てのデッキで採用されているカード)

デッキの核となるカード群。ドラニスの判事が積極的に採用されているのが少し日本のメタ事情とは異なる印象もあります。

エスパーカラーの統率者ではもはや定番ともいえるカードが並んでいます。
ここにあるカードはよっぽどのことがない限り、デッキから抜かないようにする方が賢明だと考えます。日本では特に ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph を中心としたコピーカードが流行しているので、ドラニスの判事/Drannith Magistrate だけはリスクとリターンをどう考えるかは検討の余地がある気もします。魂の洞窟/Cavern of Souls は重量級の統率者である 秘密売り、ティヴィット/Tivit, Seller of Secrets を安全に定着させるための手段として定着した感があります。

必須枠(80 % 以上のデッキで採用されている)

ここまでで土地が 25 枚。以降 5 枚ほどの土地の選択は個性が出る部分ですね。
打消しはここまでで 10 枚。残り 4-6 枚程度の採用される傾向にあります。 

堕落した庄察頭、ロソ/Lotho, Corrupt Shirriff はオルゾフカラーの統率者では定番化したカードです。相当量の宝物を最序盤から作成でき、秘密売り、ティヴィット/Tivit, Seller of Secrets の早期着地に貢献します。墓掘りの檻/Grafdigger's Cage は赤系統の統率者で使われる 死の国からの脱出/Underworld Breach に対策でき、比較的サーチしやすいアーティファクトであることから良く採用されている印象です。ここまでで 80 枚のカードが含まれており、これまでの集計よりも2枚必須枠の枚数が増えています。

優先枠(60 % 以上のデッキで採用されている)

ここから先は意外と採用カードが割れてきます

Transmute Artifact は非常に高いのですが、時の篩/Time Sieve へのアクセスが容易にでき 秘密売り、ティヴィット/Tivit, Seller of Secrets と非常に相性が良いため、ぜひ採用したいところです。模倣メカ/Imposter Mech は 時の篩/Time Sieve のコストで切るため、他のコピーカードよりも優先して採用されています。

選択枠(40 % 以上のデッキで採用されている)

慈愛の王、タリオン/Talion, the Kindly Lord ば集計時期と比して採用率高め。
今後定番になるか気になる所。

ここまでのカードで概ねデッキの採用候補として挙げられるカードが登場しています。以前と比べると 封じ込める僧侶/Containment Priest の採用率が上がっています。緑系のサーチカードへの対策として強力ですが、日本ではメタの関係もありあまり採用されていないのが印象的です。

調整枠(40% 未満のデッキで採用されている)

実はここまでに フェアリーの黒幕/Faerie Mastermind が登場してきていません。
むかつき/Ad Nauseam も概ね採用候補から外れてきています。

ここでは 40% 未満のデッキで採用されているカードの中から 10 種類以上のデッキで採用されているカードを取り上げました。不屈の解体者/Dauntless Dismantler は ≪イクサラン:失われし洞窟≫ から唯一登場しているカードで、アーティファクトを多数展開する 秘密売り、ティヴィット/Tivit, Seller of Secrets では保険として便利なカードです。

最後に集計後半時期にリリースされたカードをピックアップしておきます。

青青が重かったり、構えるには 3 マナが重いなど使い勝手にやや難があるものの、効果自体は強力です。

サンプルデッキ

これまでと同じように、これらの結果を元にしたサンプルリストを作成しました。若干ブルーカウントが低い(28 枚)ため、いくつかのカードを青いカードと差し替えた方が良いかもしれません。

まとめ

EDHREC に登録されている直近 6 か月分の  秘密売り、ティヴィット/Tivit, Seller of Secrets に関するデッキで採用されているカードを眺めてみました。定期的に眺めることで、どのように採用カードが推移しているかを把握できます。2023 年は c レベルの統率者は洗練された情報が集まる一方で、そうではない統率者の情報が寄り集まりづらくなって来たと感じています。来年も定点観測は続けていこう思います。

今年も皆様お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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