きっかけ
周囲で複数の方が AI と対話してデッキを組んでいるのを見て、本職でも触れるケースが少なくないこともあり、自分でもやってみることにしました。
何を作る
Chat GPT の特性上、2023 年 4 月現在の無償版では 2021 年までの情報で結果が出力されます。最近のカードパワーと比べるとどうしても劣るカードが出てくることもあるので、そこは受け入れていく必要があります。また、時に正しくない情報が出力されるケースもあります。ある程度判別できるところから着手したほうが良いため、一番慣れている 創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation で試してみることにしました。
初期設定
Chat GPT が振る舞う Role を指定することで想定した動きをしてくれるケースが多いのはよく知られているので、このように定義してみました。すると以下のようなパーツを早速出力してくれました。
デッキが 62 枚しかなかったり、このままだと青マナが不足して Omnath が場に出せないのではないかという辺りは気になりますが、なかなか悪くない出だしだと思います。なにより解説が素晴らしいですね。ということで、不足しているカードの候補を作ってもらいましょう。
すると以下のような候補を出してくれました。
おお、なかなかの顔ぶれのカードが出てきました。禁止カードが入っていたり、一気に 100 枚を超えてきているのがお茶目ですが、ひとまず土台としては十分ですね。コンサルタントに相談する体裁で少しずつまとめていきましょう。
マナ基盤を見直す
土地の見直し
ひとまず今のリストだとマナ基盤が厳しいのは明らかなので、ここから直していきましょう。まずは前提条件を聞いてみます。
なるほど。とりあえず現時点で 53 枚ほど土地が選択されているので、どんなバランスが良いか候補を出してもらいましょう。少し根気のいる議論になってしまったので、ダイジェスト形式でお送りします。
この辺りかなり苦労しました。一定程度前提条件を明確にするプロンプトを挟んだ方がうまくいった可能性が高そうですね。雰囲気は分かったので、これまで抽出していただいたカードを元に、機能する形に整えて 36 枚選んでおきます。
マナ加速の選択
経験上 3 ターン目には Omnath を出すことが重要なことは理解しているので、Ramp カードの選択について議論をしていくことにしました。土地で苦労したので、少し具体的な前提条件を付けて会話してみます。
いくつか無色しか出ないマナ加速が含まれていますが、前向きに考えれば 3 マナの 木霊の手の内/Kodama's Reach を2ターン目に唱えるために使うこともできそうです。意見を尊重しつつ良いバランスを探っていく議論をしてみます。
ここまでの議論を元にマナ基盤をまとめて以下のようなリストを作ってどうですかと聞いてみました。ひとまずこれでマナ基盤の見直しは完了です。
デッキ構成を整える
次はマナベース以外の部分を考えていきます。コンサルタントらしくまとめてくれるでしょうか。
これまでにないカードが突然おすすめの中に出てきているのは気になりますが、これはなかなかいい感じですね!この辺りの押しカードを考慮に入れつつ、このデッキのサマリを作ってもらいましょう。
サマリ
これらのサマリの中で出てきたカードを活かしつつ最終的な 100 枚にまとめた物がこちらです。
アップグレードできる部分はまだまだありそうですし、最近のカードで置き換えられそうな部分も少なくないですが、想像していたよりもしっかりしたデッキが出来上がった気はします。
まとめ
Chat GPT と対話しながら、創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation をデッキにまとめてみました。今回はコンボ要素を一切取り入れない形で作ってみましたが、コンボを重視した形で対話していくことも可能だと思います。
という辺りが MTG でプロンプトを作る際に意識するとよさそうな部分かと思いました。何かのお役に立てば幸いです。