【PiEDH】創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation 調整録2
これは何?
前回から緩やかにパイオニア EDH の 創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation をプレイしています。 派手に展開できるのが楽しくすっかりはまってしまいました。『ファイレクシア完全なる統一』で加わったカードを色々と試した調整記録と、『機械兵団の進軍』で追加できそうなカード候補をまとめます。
調整後のデッキリスト
前回のデッキから更新したカードをサイドボードに移動しました。
調整点
マナベースの調整
2マナ域のマナ加速を全体で 18 枚(+ むかしむかし/Once Upon a Time)と、ボルトランドと 死者の原野/Field of the Dead を含めて 37 枚の土地という構成に満足しています。広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse が加わり、フェッチが 10 枚体制となったことで 4 ターン目の 8 マナ生成が安定しました。構成を維持したまま、採用するには心もとないマナクリーチャーを 硬化した屑鉄喰らい/Armored Scrapgorger と 種族の神、コルヴォーリ/Kolvori, God of Kinship に差し替えました。
種族の神、コルヴォーリ/Kolvori, God of Kinship は2ターン目に The Ringhart Crest / リングハルトの紋 として出さない場合でも、これを除いて 8 枚程度レジェンドクリーチャーが採用されていれば修正値を受けたり、それなりの確率でレジェンドクリーチャーを手札に加えることができ、タフネスが 1 の 2 マナクリーチャーよりは価値があると判断して採用しています。
BRO で定着したカード
機械の母、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Mother of Machines は EIP や上陸をサポートするカードとしてこのデッキと非常に相性が良く、サーチ先として定着しました。
世界の導管/Conduit of Worlds は 2 枚目の 世界のるつぼ/Crucible of Worlds であることに加えて、墓地を活用できる点が素晴らしくこのデッキとよくあっています。
鉱炉と前線の剣/Sword of Forge and Frontier は効果が発揮した場合のリターンがこのデッキと噛み合っており悪くない印象で使っています。他の安定したリソース獲得手段が出てくればさし変わる可能性もありそうです。
灰からの成長/Grow from the Ashes
3マナで土地をサーチできるカードとして 耕作/Cultivate ともう1枚を採用したいと考えていました。意外とパイオニアリーガルでは良いカードがなく、アンタップインで土地を持ってくることができる 豆の木の巨人/Beanstalk Giant と入れ替えながら試しています。灰からの成長/Grow from the Ashes はキッカー込みの 5 マナから単独で Omnath の 2 回の上陸を達成できる点が魅力で、キャスト後 6 マナのスペルを唱えることができます。豆の木の巨人/Beanstalk Giant は 峰の恐怖/Terror of the Peaks と組み合わせることで二けたダメージを叩き出せる点が魅力的です。
アクームの怒り、モラウグ/Moraug, Fury of Akoum
基本的にはトークンを並べて殴り勝つことのが主な勝ち手段となるため、殴り先の選択が難しいことが良くありました。少しでも攻撃する回数を減らせるように追加の 宴の結節点、ジェトミア/Jetmir, Nexus of Revels として採用しています。
静穏の天使/Angel of Serenity
生態学的な理解/Ecological Appreciation を X=7 で打った場合の選択肢を増やすことを想定して、7 マナで良いクリーチャーを募集した際に教えていただいたカードです。盤面のクリーチャーを3体まで除去することができ、静穏の天使/Angel of Serenity が除去された場合でもナイトメア能力で追放したクリーチャーを手札に戻すため、最低限の時間稼ぎが可能です。自分の墓地のクリーチャーを追放することで除去の保険となったり、機械の母、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Mother of Machines と組み合わさるとほぼ全体除去のような動きも期待できるなど使い方の幅が広いのが魅力です。
リシュカーの巧技/Rishkar's Expertise
概ね 6 マナで 4-5 枚ドローをした後で、5 マナ以下の呪文をキャストできます。ドロー呪文を色々と試していましたが、5 マナのカードパワーが高いデッキであるため結局このカードに戻ってきました。
『機械兵団の進軍』候補
ここからは『機械兵団の進軍』で候補になりそうなカードを紹介します。
原初の征服者、エターリ
原初の嵐、エターリ/Etali, Primal Storm の能力は土地をプレイできないのが難点でしたが、『原初の征服者、エターリ』は土地以外のカードが出るまで追放し続けるため、必ずマナ・コストなしに何かをキャストすることができるようになっています。パワー 7 の 7 マナということで、未発見の脅威/Threats Undetected や 生態学的な理解/Ecological Appreciation の選択肢としても悪くないです。裏面の『原初の病、エターリ』は 荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus によく似た形で毒を相手に与えることができますが、流石に起動が重く隙がでかいので起動することはほぼないとは思います。
どちらかというと PiEDH よりは cEDH よりで組んだ方が良さそうではあります。
タルキールへの侵攻
ドラゴンの枚数が少ないのでおおむね 2 マナ 2 点の除去 + αといったカードです。丸い除去が欲しい時には選択肢になります。創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation でバトルにダメージを与えられることができるようであれば、選択肢としての価値が上がりそうです。ただやはり耐久が『5』は重たいですね。
世界樹への貢納
機械の母、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Mother of Machines と相性が良く、パーマネントで継続的にドローできるカードとして ヴァラクートの探検/Valakut Exploration を採用していますが、同種のカードをもう1枚採用したいと考えていました。
過去にあった 精霊の絆/Elemental Bond は 星界の大蛇、コーマ/Koma, Cosmos Serpent のトークンが条件を満たすことができ、4 マナ以上の単体クリーチャーすべてにキャントリップがつくのが魅力的でした。世界樹への貢納は 精霊の絆/Elemental Bond の効果に加えてパワー 3 以下のクリーチャーが出た際には +1/+1 カウンターを2つ置く効果がついています。死者の原野/Field of the Dead や フェリダーの撤退/Felidar Retreat から出てくるトークンが 4/4 になるのは非常に強力に見えます。パワー 3 でまとめてトークンを出せる 若葉のドライアド/Tendershoot Dryad と併せて採用するのもよさそうですね。
ゼンディガーへの侵攻
爆発的植生/Explosive Vegetation がバトルになったカードですが、4 マナのランプカードはこれまでも採用していなかったことを考えるとやや力不足の可能性があります。裏面になる際に追加で1度上陸を誘発できるは良いですが、採用まではいかないかもしれません。
エルガモンへの侵攻
『機械兵団の進軍』における新たな 2 マナ以下のマナ加速手段です。軽いルーティングと宝箱1つは悪くありません。裏返った際には、追加でバトルをサーチすることができおまけも上々と言えます。ただやはり耐久が『5』は重すぎますね。
ヴォリンクレックス
EIP で森を2枚サーチする効果が Omnath と相性が良いうえ、裏面の英雄譚で後続を持ってこれる点も魅力的です。変身コストが 8 マナと重めですが、Omnath であれば現実的な範囲です。長老ガーガロス/Elder Gargaroth に近い運用になりそうではありますが、試してみたい1枚ですね。
イコリアへの侵攻
強力なサーチ手段である 破滅の終焉/Finale of Devastation とほぼ同じ効果のサーチ手段であり、問題なく採用できそうです。4ターン目 星界の大蛇、コーマ/Koma, Cosmos Serpent はこのデッキの最も強いムーブの1つなので、これを実現できる可能性が高くなるのは素晴らしいですね。
カルドハイムへの侵攻
3 ターン目に Omnath を場に出した後、4ターン目にフェッチランドがないケースがあります。こうした場合に 7 枚ライブラリと入れ替えることで、土地を持ってくるという動きは悪くありません。また墓地からランドをセットする機会が多いこのデッキでは裏面の『世界樹の送り火』も無理なく使えます。Omnath がバトルにどの程度干渉できるかによっては採用を考慮してもよさそうです。
芸術的な拒絶
このデッキはトークンなどを含めて比較的盤面にクリーチャーを並べやすいデッキとなるため、後半になればこのカードを限りなくピッチに近いコストで打つこともできそうです。試してみたい1枚です。
コグラとイダーロ
格闘もしくは、解呪相当の効果はいずれも便利ですが、場に出た後はバニラであることも考慮すると、漠然と採用してよいかと言われると悩ましいところです。
インガとエシカ
クリーチャーからのマナが Omnath の誘発でも可能であれば選択肢に入るカードです。クリーチャー同士の戦闘で勝負が決まることも少なくない PiEDH では全体に警戒をつける能力も悪くありません。
まとめ
パイオニア EDH の 創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation の調整記録と、『機械兵団の進軍』で追加できそうなカード候補をまとめました。同じ統率者でも、コンボに特化した形とは異なるアプローチで新しいカードを眺めることができるのは非常に楽しですね。何かのお役に立てば幸いです。