ウエディングペーパーアイテムのデザイン1
作品事例06: 1軒屋レストランウェディングの招待状
定形外郵便でポストに届くグリーティングカード
封筒…オーガンジーのラッピング袋を利用。
封かんは1ヶ所の小さな穴あけ+ゴールドの細ゴム紐カード表紙…A6サイズ レザック90kg二つ折りに
クラシコトレーシングのカラーコピーとターコイズの羽と大粒のラインストーンを貼付本文用紙…クラシコトレーシング3枚にカラーコピー
カード表紙に宛名カードと料金分の証紙を貼付
だいぶ前の事例だけど、とても気に入ってるので投稿します。
8月31日に行われた、レストランウエディングの招待状。日にちと新郎新婦の人柄、会場の雰囲気などから『晩夏のセミカジュアルなパーティ』をテーマにデザインした。
友人のみを招き、会費制にした気軽なパーティ。食事は当時の人気TV番組“料理の鉄人”にも出演したシェフが手がける本格派。会場はコンクリートの外観が活かされたシガー・バーもあるモダンなレストランだった。
今はもうないけれど、新郎が一目で気に入ったスポット。
会場の雰囲気と季節柄から、色合わせからデザインを始めた。
夏を思わせるターコイズブルー×ボールドの組み合わせ。
招待状の表紙に、ターコイズの羽と大粒のラインストーンを貼付。ボンドでもぴったり貼れる液剤がなかなか見つけられず、5種類の接着剤を試した。
そのほか会場の外に貼る目印・受付などにこの組み合わせでサイズを変えた同じデザインのポスターを使用。
席札もボルドーにメニュー表のパープルベースの用紙を貼り合わせ。玉虫色に光る特殊紙は意外にカラーコピーに適していた。
<メニュー表と席次表>
招待状が印象的なのでその分引き算し、あっさりめのデザインに。
二つ折りのメニュー表を、蛇腹折りの席次表に差し込みでセット、受付で手渡した。
席次表の裏、中面には新郎新婦の神前挙式の写真とプロフィールを記載。
「限られた時間なので、二人の紹介に割く時間をカットし、なるべくゲストテーブルを回る時間を確保したい」という意向に沿ったもの。
会場が直線的で男性も好むモダンな内装の会場だったので、なるべくあっさりとモノクロで分かりやすくレイアウトをした。
折り方ひとつでも、紙質と同じように手にした時の雰囲気が変わる。
カラーコピーは使い方次第でとても使い勝手の良い方法。
・100部未満
・発色に神経質にならなくて良い案件
・A4に数枚めんつけできる場合
にはとても有効だと思う。
また、この事例の場合の特筆すべきは、何をおいても封かん方法。
ラッピング用に売られている市販のオーガンジーの布袋に、1ヶ所ポンチで穴を開け紐を通しただけだから、ぴったり糊付けされているわけではなく、「天」に隙間がある状態だった。
もちろん本番用を投函する前に、郵便局に実物を持参して郵送できるかの確認は必須。
思いついたアイデアは「できないだろう」と思ってもとりあえず作ってみる。手を動かす。作って、郵送できるかも聞いてみる。案外、郵送できるアレンジはあったという実感。