推し活そのいち。
いきなりだが私には推しがいる。
実は所謂推し活と言うものがまだここまでもてはやされていなかった前から、私は途中、微妙なブランクがありつつも自分なりのペースで応援してきた。
生まれて初めての推しとの出会いが10年前、彼のことはその後も応援を続けつつ、今も好きではあるのだが、現在、一番熱持って現場に出向いているのは別の人である。
彼は俳優であり、一番最初の推しも俳優であった。さらには二人共、舞台を中心に活動しているので、自然自分も観劇に出向く回数が多い。なので、この推し活における10年間、応援の仕方だとか現場だとかは殆ど変わっていない。ちなみに推しの舞台を観に行ったつもりで、全くノーチェックだった共演者に沼落ちしてしまうのはこの界隈あるあるだ。私は当時の推しが主要キャラクターを演じているが、その公演ではたまたま出ていなかった舞台作品のシリーズを何となく観に行った時、今の推しがたまたま出ていたせいで見事に落ちてしまった。
少し話が逸れた。
まあそんな訳で、私は先日推しの出演する舞台を観に行って来たのだった。
既に呟きとして写真も載せたが演目はロミオ&ジュリエット。
芸術に興味はなくともその名を聞いたことがない人はいないだろう。
言わずもがな古典演劇の金字塔である。
それ故多くの脚本家や演出家を通して世界中で上演されて来た。おそらくどんな演劇よりも多く。それは繰り返し公演され、歴史を重ねていき、そんな中で解釈の再構築も同時になされて来た。今回の「ロミオ&ジュリエット」もまた新たな解釈のもと、大幅にアレンジを加えた、令和におけるロミオとジュリエットとして蘇っている。
実はコロナ前からほぼ変わらない演出、内容で同じ演出家によってこのロミジュリ公演が既に行われており、今回はそのコロナ後と言う触れ込みである。
なので前回を観た人の感想でこのような斬新なロミジュリであることを事前に私は把握していたこともあり、実際観劇した時、特に大きな衝撃はなかった。
例え、ベローナの街が完全なるスラム街で、モンタギュー一派とキャピュレット一派でHiGH&LOWの世界観ばりに抗争を繰り広げていたとしても。そしてロミオたちはスマホを所持し、ロレンス神父がYouTubeで趣味のアロマを観ていたとしてもあまりびっくりはしなかった。
しかし演出こそ、そのようにかなり攻めていたが、ストーリーとして原作と違う展開になる訳ではない。
ロミオとジュリエットが運命の出会いの末、恋に落ち、しかしそれは悲恋に終わる結末は同じだ。
とりあえず気になった人は是非観に行って欲しい。当日券もあるから。
さて前置きが長くなったものの、実はと言うかわかってもらえると思うが私が何よりも書きたいのは実は推しの話である。
しかしここで推しの名前を堂々と出して、デレデレしながら駄文を垂れ流している私の様を想像するのも、ましてや想像されるのも、堪えがたいものがある。
よってその名は敢えて出さない。調べれば一発だし、無駄なあがきもいいところだか気になる人だけ調べてください。そして出来たら覚えてくれたら嬉しいです……。
以下私の素直な気持ち(作品そのものの感想ではないです。すみません……)
物凄くいい役どころを貰っていたと思う。
あと私が大好きな推しのダンスがアンサンブルのダンサーさんと較べても時々遜色ない位キレキレで近くで見れて嬉しかった(前列ドセン)
本格的なグランドミュージカルに出るのは初めてだったから、他のバッチバッチのベテランキャストの中で大丈夫か実は見るまでちょっと不安だったんですが、うわーーん滑舌もしっかりしてるし、歌!歌!!上手くなってる!!!!!ソロであの新国立劇場の舞台に立って歌ってる時何だか感動してしまった……。
めちゃくちゃオタクの欲目かも知れないけどグランドミュージカル結構似合うのではと思ってしまった。
あとこれは彼のいいところでもあり、逆に弱みになってしまうことも場合によってはある点なのだけど、感情に呑まれやすくて、つまり結構よく泣く。
今回も役にのめり込んで彼としてはこの舞台に立つのは2回目だったけどロミオが自害した時、お目目真っ赤にしてた。役者さんて憑依型と技巧型があるって言うけど推しは憑依型かもなあと思ったりした。
でもとにかく、やんちゃしつつも育ちの良さが隠せない、お調子者っぽいけど素朴な善人で、誰よりも友達想いな役柄、すーっごく似合ってて、衣装もかっこよくて可愛くて、最高な演出用意して貰えてオタクは幸せでした。
チケット増やすか今検討中です。
増やしたい~~~。