スキーとスノーボードの沼にハマった話
僕はここ数年、スキー、そしてスノーボードにどっぷりと浸かっている。
なぜ?と言われれば「楽しいから」なのだが、自分でもなんでこうなったんだっけ?とふと思うことがあるので、文章を書く練習も兼ねてアウトプットしてみようと思う。
単身、冬の北海道へ…
僕は元からアウトドアな人間だったわけじゃなく、学生時代も部活に入らず一生オンラインゲームに夢中な典型的なインドアオタクだった。
ただ、だからといって外に出ることが嫌いなわけではなく、イベントや旅行は好きだったこともあり、大学時代は友人に誘われて年1程度のペースでスキーに行っていた。
しかし、当然何も運動をしない人生を送ってきた僕はスキーをするとすぐ疲れてしまうような体力しか持ち合わせておらず、
どうしても辛さが勝ってしまうこともあり、モチベーションとしては「まあ、年に1回程度なら」といった具合に過ぎなかった。
そこから月日は流れ社会人になったのだが、ポケモンGOがきっかけで登山にハマることとなった。
(ポケモンGOであちこち歩くようになりその流れで高尾山に行って以来、登山が趣味になった)
登山を始めたことで「身体づくりをする」という意識も生まれ、少しずつ筋トレやランニングなどの日常的な運動にも手を出すようになっていき、そこそこ体力には自信が持てるようになってきていた。
そんな折にコロナが大流行し世界が一変。
しばらく自粛生活を強いられた後、観光業界に向けたものとして国のとある施策が始まった。
それが「GoToトラベル」。今となっては少し懐かしい響き。
旅行代金の35%割引+15%をクーポンとして発行、という今考えたらとんでもない施策だった。
(今思うと、国が自分の旅行代を実質半分も払ってくれるなんて正直信じられない)
自粛続きで辟易していて外に出たくてうずうずしてた僕はふと「北海道のパウダースノーを経験してみたい!」と思い立ち、GoToトラベルを利用し一人でニセコでスキーに行くことに決めた。
そうして2020年12月、一人で羽田から飛行機に飛び乗り、バスと乗り継いで、ニセコの中でも最大のスキー場であるニセコ グラン・ヒラフに着いたのだった。
デカすぎた北海道のスキー場
さて、いきなりニセコに来て滑り出したはいいものの、一つ問題があった。
とにかく疲れる。体力が持たないのだ。
勢いとノリだけで行くことにしたものの、実はこの時は自分はまだパラレルターン(足を揃えて滑る方法)も出来ない初心者だった。
板やブーツなども持っておらず、レンタルしていたほど。
初心者なので当然ハの字で滑り降りていくわけだが、そんな状態では数百メートル下るのが精一杯で、いちいち端っこに止まっては一息つく…そんな有様だった。
このスポーツ(どのスポーツもそうかもしれないが)、非常に残酷なことに初心者の頃が一番疲れるのだ。
基本的にスキーやスノーボードの基礎というのは、”いかにブレーキングをするか”という部分が大きい。
スキーをやったことある人なら分かると思うが、ずっとハの字でスピードコントロールをするのは本当にキツい。体力面で効率の悪いブレーキングなのだ。
例に漏れずコロナ禍で運動不足に陥っていたのでそのせいもあったと思う。
そして思った。
北海道は広い。広すぎてこんな腕前じゃ楽しみきれない。
(今でこそ分かるのだが、グラン・ヒラフは北海道の中でも屈指の大スキー場なのだ。
当時はそんなことも知らず、とりあえず有名そうなところだからチョイスしていた。)
「せっかく飛行機まで使って来たのだからスキー場全体を滑ってみたい」という思いがあったのだが、当然この広さの中でハの字で滑っていてもそんなことできるはずもなかった。
ただ、12月中旬だったにも関わらず冷え込みも重なった(夜は-20℃くらいだったと思う)ことでコンディションは非常によく、パウダースノーというものを味わうことはできたことは収穫だった。
当時はスキー場のシーズンすらよく分かっていなかったが、12月中旬はいわゆるベストコンディションな”ハイシーズン”ではない。
北海道と言えども近年は12月中旬では積雪が十分でなかったり、気温があまり低くならなかったり、本当のパウダーに出会えることはそう多くない時期だ。
なので本来の目的は達成できたのだが、こうやって遠征した先で有名なデカいスキー場をしっかり楽しむためには、それなりの腕前が必要なんだ。ということを身を持って分からせられた。
そして発動した「本気出す」
そしてシーズンオフとなった翌2021年夏。
前年の悔しさを引きずっていた僕は
「今年こそは板を買って、シーズン最初からスキーを頑張って、上手くなってみせる」
と決心した。
そうと決まれば話は早い。
正直何を買って良いかもよくわからないまま、とりあえず神田神保町に向かい、石井スポーツに行き、店員に言われるがままスキー板、ブーツ、ストックを一式買ってきた。
そして迎えた21-22シーズン。
その幕開けは早かった。
まだ11月下旬にも関わらず、強烈な寒気がやってきて白馬のスキー場に一晩で1m近い積雪をもたらしたのだ。
(近年だと11月に自然雪でオープンできるケースはそう多くない。今から考えれば、この年は当たり年だった)
前日までの大雪の天候とは一転、適度に冷えつつも気持ちよく晴れていて、まさに"THE DAY"なコンディション。
(界隈ではこういう日のことをこう呼ぶ)
11月末にしてふっかふかの新雪の上を思う存分滑れたのだ。
そうして11月にも関わらず見事なシーズンインを決めた僕は怒涛の勢いで遠征を重ねていった。
僕は10代の頃、メイプルストーリーというMMORPGをやっていたのだが、まだ12歳だった時に出来た友達(彼は10年前ほどからスノーボードにドハマりしていた)と久々に会って一緒にスキー場に行ったり、なんてこともあった。
そんなことをしてるうちに、シーズンインして1ヶ月経つ頃には自然とパラレルターンもできるようになっていて中級者と呼べる程度にまで成長していた。
そう、「遠征した先で有名なデカいスキー場をしっかり楽しむ」ことが出来るようになってきたのだ。
あとはとにかく名の通ったスキーリゾートに行ってみよう!と思い、志賀高原、富良野、ルスツ、栂池高原、安比高原、野沢温泉、蔵王温泉など有名なスキーリゾートにどんどん遠征を重ね、それぞれの良さを噛み締めていった。
やっぱり有名なスキーリゾートって有名なだけあって素晴らしい。
スキー場としての規模もそうだけど、周辺も。
野沢、蔵王なんかは温泉としてもほんと最高でした。特に蔵王温泉は泉質も含めてめっちゃ気に入ってる。
こうして無事スキーの沼へとハマっていったのだった。
スノーボードに転向
そんなこんなで2年程度(滑走日数にすると50日くらい)はスキーだけやっていたのだが、スキーに限界を感じてきてしまっていた。
当然2年しかやっていないのでそんなに上手かったわけでもなく、中級者に毛が生えた程度の腕前だったのだが、ゲレンデでのスキーは目指すところが結局「キレイな形で滑る」になってしまい、楽しみ方に限界が見えた感じがした。
(もちろんスキーにも色んなスタイルやそれに合った板は存在する)
そこで以前からトライしてみたいと思っていたスノーボードにトライしてみることにした。
(これは何よりFF14 P/Dの吉田直樹がやっている、というのが大きかった)
最初はとにかく難しかった。その上とにかく転ぶので怖くなってしまう。ここはスキーと違うところで、スキーは2本足で滑れるのでわりと初心者でも転倒しづらい。
が、スノーボードはとにかく転ぶ。両足固定されるのって想像以上に難しい。
だがそこはとにかく行きまくることでどうにかした。
もともとスキーでは1年に30日程度は滑りに行っていたので、スノーボードも同じように行ってれば当たり前だが否が応でも慣れてくる。
ある程度慣れてくると色んな遊び方が見えてくるのがスノーボードの良いところ。
コース脇の非圧雪に突っ込んでみたり、地形を利用して少し飛んでみたり、ツリーランコースで谷にドロップインしてみたり、飽きが来ない気がする。
そうして無事パウダーしか愛せない身体にさせられてしまった…。
とまあ、スキーもスノーボードも経験し、すっかりウインタースポーツの沼にハマってしまった、という話でした。
さいごに
特に取り留めもないし、あまり面白みもない文章でしたが読んでいただきありがとうございました。
正直、スキーやスノーボードって首都圏に住んでいる人間からするとそもそも雪が降るところまで行かないといけないこともあり、金銭面でも時間面でも高コストな趣味だと思います。
だけど、他のスポーツ、アクティビティでは代替できない、スキーやスノーボードでしか味わえない何かがあるんですよ。
あの吉田直樹もこう述べてます。
ほんっっっっっっとこれ。
本当にその通りで、この瞬間ってすっと心が晴れて嫌なことなんかどうでもよくなる。
そして座って板を装着し、1つ息を吐いてコースにドロップインしていく瞬間……。
と、ちょっと長くなってしまいましたが、ぜひ皆さんも機会があればスキーやスノーボードに挑戦してみてほしいです。
何にせよ、いろいろな経験をしておくことは本当に大事だから。
そんなことを書いてる今(2024/11/24)はとにかく滑りたくてうずうずしています。
早く自然雪でスキー場オープンしてくれ~~~~~!!
おわり