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高校生の家庭学習|家庭学習の話④
ここまで家庭学習の話を3回、続けてきましたが、
最後に高校生の家庭学習のお話です。
ですが正直、高校生の家庭学習に関しては、
まとめることなんてできない!
というのが、今の気持ちです。
決して、匙を投げたわけではありません。
私自身、教員をやっていたのは高校でしたし、
塾講師時代も高校生を担当することが結構ありました。
数々の高校生を見ていて思うのは、
学校の違い、学力の違い、進路の希望、部活、
今力を入れて頑張っていること…
本当に色んな要素でそれぞれに合った家庭学習のスタイル、取り組み方、
そういったものが全然変わってくるし、変えるべき。
同じ学校だからって同じ家庭学習で良いと思いません。
中学校と同じで、高校でも宿題の量は様々だと思います。
また、教科によっても全然変わってくる気がします。
例えば、私の教員時代の話で言うと…
私自身は宿題らしい宿題はほぼ出したことがありません。
ただ、毎回授業の冒頭で、
前回の授業内容を振り返る小テストを実施していました。
一問一答形式の問題が5問くらいの5分もかからない程度のものです。
この小テストは成績に加味します。
もちろん重きを置くのは定期考査ですが、
最終的な成績を出すときには、これまでの小テストの結果も考慮します。
それにこの小テスト自体も定期考査に出題されます。
これの為に勉強してくるのもしてこないのも自由です。
生徒自身に任せていました。
前日にやってくる子もいれば、全くやらない子もいます。
多くの子は、授業前の10分休みに前回の授業のノートを見て復習する
というパターンでした。
私がこの方法をとっていたのは、
様々な状況の生徒たち、みんなに平等にチャンスを上げたかったからです。
部活が忙しかったり、バイトを頑張っていたり…
他の教科でたくさん課題が出て追いついていなかったり…
そういう生徒が多かったんです。
でも、授業の前にノート1ページ程度の内容を振り返るだけなら、
どんな子でも基本的にはできるはず。
成績のためでもあり、復習にもなる。
そういう機会を与えたかったのでこのスタイルをとっていました。
それくらい、高校生の取り巻く環境は様々です。
本当に忙しくしている子もたくさんいました。
進路も、大学、専門学校、就職、さまざまですから、
簡単にまとめてアドバイスすることは不可能だと思うわけです。
塾で高校生指導をしていた時にも、
その生徒一人一人に対して個別の計画を立てて授業をしていました。
必要があれば、途中で計画を変更しながら、個人の意思を尊重しながら
一緒に勉強していました。
受験するしないに関わらず、
まず、出された宿題をこなすこと、それを基本的にはお勧めします。
ただ、もし将来の夢が決まっていて、受験もなく、
高校で習うことなんて今後必要ない!卒業さえできればいいんだ!
っていう場合であれば…
最悪、宿題をしなくてもいいかもしれません。
家庭学習なんていらないかもしれません。
宿題を重視する先生でないこと
定期考査である程度の成績をおさめられること
留年しないためにも、この2つの条件の上ではありますが。
強い意志を持って、他のことに全力を注ぎたい場合はそれでも良い
と私は思います。
あくまでも個人的な意見です。
高校生はもう半分以上大人だと思いますから、
ある程度それぞれの意思、気持ちを大切にしたいです。
個人に合わせた家庭学習にするためにも、
困っている高校生がいたら、個別に相談に乗ってあげたいくらい。
個別になら伝えたいこと伝えられること、あるんですが…
参考になる部分は、ほとんどなかったかもしれませんが…
私の高校生の家庭学習への思いはこんな感じです。
今、絶賛学校に通うお子さんたち、お子さんをお持ちの保護者の方、
教育にまつわることってなかなか正解も見つからないし、
良いと思ったことが必ずしもその子に合っているか分からなくて、
本当に難しいと思うんですが、
根気強く諦めずアプローチしていくしかないと思うので、
皆さん、無理せず、でも頑張りましょうね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。