
その声はボノか、ジェームズ・ディーン・ブラッドフィールドか。SaToMansion佐藤和夫の歌声。
JA全農いわて・いわて純情米のテレビCMをご覧になった方はおられるだろうか。
俳優ののんが「稲役」で出演していることでも注目のこのCM。
稲なのかよ!というツッコミはさておき、
全国OAとのことなので、おそらく多くの方が受動的に目にしているのではなかろうか。
現にBGMに使われている曲「1/3の純情な感情」のオリジナルのアーティスト、SIAM SHADEのNATCHINが以下のようにツイートしている。
ジム終わりのサウナで何気なくテレビを観ていたら「1/3の純情な感情」が流れて、早く帰って練習しなきゃ〜と思った🎶 岩手のお米のCMだったと思う。あの優しい美声、誰が歌ってんだろう?
— NATCHIN (@NATCHIN1015) October 1, 2019
あの優しい美声。
NATCHINさんもいうこの美声の持ち主は誰なんだろうか。
#のん さん主演の #いわて純情米 CMを歌っているのはこの私だ。
— 佐藤和夫【SaToMansion】Vo,g (@baby_rodeo) October 4, 2019
貧乏な私の住んでるマンションはボロなのでたまに無告知で断水します。
2日ぶりに風呂に入りました。
可哀想だと思ったあなた、
チャンネル登録お願いします。#水大事
【いわて純情米】CMの歌を担当してみた https://t.co/PaBPD4znKp pic.twitter.com/tBvOWx5RdL
NATCHINさんのツイートでのやり取りにもある通り、声の主は
SaToMansionというバンドのヴォーカル&ギターの佐藤和夫。
なるほど。で、SaToMansionって誰?
世界初。実の四兄弟ロックバンド。
岩手県二戸市出身。
長男 Ba.佐藤幸城
次男 Dr.佐藤英樹
三男 Vo.Gt.佐藤和夫
四男 Gt.佐藤伸之
姉弟という「体」でやっていたバンドとか、そういうのはこれまでにも存在しているが、ガチの四兄弟というのは確かに珍しい。
その他プロフィールは公式HPを参考に。
と、書いてきたところで、実は私がSaToMansionと佐藤和夫というアーティストを知ったのは「いわて純情米」のCMではないのである。
なんせ私はこのCMをテレビで見たことがない。
私がSaToMansionを知ったきっかけは、彼らが手掛けたいわてグルージャ盛岡というJ3のチームの応援歌「FLY AWAY」という曲。
なんというエモさ。
これスタジアムで聴いたら超アガるやろ…
みんなで歌い上げたら相当気持ちいいやろ…
そう、私はいわてグルージャ盛岡のサポーター。ではなく。
このPVが撮影された日のいわての対戦相手、ギラヴァンツ北九州のサポーター。(厳密に言うと、現在はサポーターではなく仕事としての関わりですが)
このPV以来、理屈抜きにSaToMansionと佐藤和夫の歌声にすっかり心を奪われた私なのだった。
YouTubeチャンネルのサトマンTubeを参考に彼らの楽曲を聴きまくり、通販でアルバムも購入。
プロフ通り、昭和歌謡とストレートなロックの融合な感じで、全体的にキャッチー。
どの世代の人にとってもすんなりとノレる曲が揃っていると思う。
絶対イベントやフェスにも向いている。
そして個人的に惹かれたのはやはりヴォーカルの佐藤和夫の声。
前述のNATCHINの言うように、美声でありながら力強く、どこかせつない。
伸びやかな高音と、絶妙なバランスのがなり。
私の中ではU2のボノ、Manic Street Preachersのジェームズ・ディーン・ブラッドフィールドと同系統の歌声。
年を取るにつれ、経験値が上がるのと反比例するかのようにどんどん感度が下がっていくのを実感しつつ生きる日々の中、
たまたま聴いたラジオ、たまたま見たPVで「これは!」とアンテナに引っかかる曲やアーティストは若い頃に比べてうんと減ってしまった。
そんな中で久々に私の心の琴線にメガヒットしたSaToMansion。
現在活動の中心が東京と岩手のようで、北九州市在住の私がSaToMansionのライブを体験するタイミングが訪れるのは今のところないのだが、
今一番ライブに行きたいバンドは間違いなくSaToMansionである。
(先週念願のEllegardenをnana-iro electri tourで聴くことが出来ただけに)
彼らがいつか全国をツアーでまわるようなバンドになる事を期待して。
ここ、九州でもライブを見る事が出来るようになるのを期待して。
最後に「FLY AWAY」PVのディレクターズカットを紹介。
**これはサッカーチームの応援歌でありながら、何かを目指して日々生きるみんなの、SaToMansion自身の応援歌なのだと思う。きっと。
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