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外部大学院入試体験談2021 〜NAIST編〜

こんにちは。azobenzeneと申します。文章を書く練習を兼ねて、外部大学院入試の体験談を書いていきたいと思います。高専専攻科から大学院入学を目指す方の参考になれば幸いです。体験談を書いていくにあたって、私のプロフィールを置いておきますね。

私のプロフィール

所属:高専専攻科 (工学, 化学系)
専門:有機化学
成績:成績 (テストと課題等) の平均が88点ぐらい  (クラスの上位30%ぐらい)
得意な科目 : 有機化学
苦手な科目 : 英語
院試で提出したTOEICのスコア : 645点
勉強のタイプ : ギリギリ派ではないが、コツコツ型とも言えないよくいるタイプ。課題は出された日から手を付けて分割しながら提出日の2日前ぐらいに終わらす派。

"英語が出来ない高専生" とよく言われます。私は典型的な高専生で、英語はとても苦手です。院試勉強をするにあたって一番困ったことはTOEICの点数が上がらないことでした。TOEICについても後に、noteに書いていければなと思います。

大学院への進学を決めた理由

専攻科への進学を決めたときに、大学院への進学も同時に決めていました。私は頭がいい方では無いですが、研究が苦ではなく、実験なら何時間でも出来る!といったタイプでした。学力面での心配はありましたが、今行っている分野に関連した新しく行いたい研究がある、そもそも実験をもっと行いたい、将来は研究職に就きたい、といったシンプルな理由で大学院への進学を決めました。

受験した大学院

1 : 奈良先端科学技術大学院大学(NAIST) 先端科学技術研究科 物質創成科学領域 第1回試験

2 : 某公立大学 工学研究科

上記の2校を受験し、どちらも合格を頂けました。公立大学に入学する予定のため、学校名は伏せますが、勉強の仕方は詳しく書いていこうと思います。今回はNAIST編です。

NAIST受験の概要

今年度の受験はオンライン開催でした。私は学校の無線LANを使って受験しましたが、かなり接続が不安定になってしまったので、通信状況にはお気を付けください、、。NAIST 物質創成科学領域の選抜方法は以下の通りでした。

1 : 小論文 (自身の研究内容、入学後に行いたいこと)
2 : TOEIC などの英語のスコア
3 : 面接 (研究内容 5分、提出した研究内容についての口頭試問 15分)
4 : 成績証明書

200点満点でそれぞれの点数の割合は公開されていません。今回は項目別に書いていこうと思います。

1 : 小論文

小論文はNAISTのホームページ上のフォーマットを使用しました。願書提出の1ヶ月前から書き始め、自分の研究室のボスに何回も添削をしてもらいました。最終的にはA4用紙2枚のうち、8割ほどで提出しました (最後まで埋めるつもりでしたがどうしても文章が思いつきませんでした)。小論文の内容の割合は、自身の研究内容について75%、入学後に行いたいことについて15%ぐらいだったと思います。他の人の体験談を見ると、私と逆の割合の人もいるようですが、高専専攻科生の場合、研究についての方が多く書けるんじゃないかと思います。基本的な合成スキームを入れて、実験結果の切りの良いところまでまとめました。あまり難しいこと、自分が理解していないとこを書くと、面接時に焦るので、はっきりと分かっていないことは書かないことをお勧めします。

2 : TOEICなどの英語のスコア

私は、英語のスコアとしてTOEICを提出しました。TOEICのスコアは原本を求める大学が多いので、複数の大学院を受験する人は注意してください (私はもう一枚請求しました)。来年受験をする人にはもう遅くなってしまいますが、TOEICの点数は早めにとることをお勧めします!私は、NAISTや他大学院の対策を行う中で、TOEICの勉強が一番進まず、面白くなく、時間とお金がかかりました (TOEIC好きに怒られそう)。英語が得意な人は、初受験で600点を超えたりするのだと思いますが、私は600点を超えるまでに5回ほど受験しました、、、。TOEICによる点数の割合は、小論文や面接に比べて小さいですが、寮の優先権や研究室優占配属権が欲しい人はなるべく高い点数があった方がいいと思います。個人的には650点ぐらいあれば、まだ安心できるかなと思います。

3 : 面接 (研究内容 5分、提出した研究内容についての口頭試問 15分)

5分間の研究内容の発表については、原稿を作り、何回も添削をし、完全に暗記して臨みました。図は提出した小論文を用いました。研究内容の発表については覚えてきたものをそのまま話すだけなので何とかなりましたが、その後の口頭試問はほとんどパニック面接になってしまいました笑。受験日周辺が忙しく、面接の練習をする時間が取れなかったため、全く練習せずに本番を迎えました。これは本当にお勧めしません。すごくすごく焦りました。
口頭試問の大半は提出した小論文についてだったので、分からないことはあまりありませんでした (ここは高専専攻科生の強みかなと思います)。後は、私の専門である有機化学の基本的な知識を聞かれました。他大学院の対策として有機化学を勉強していなかったら答えられなかったかな、、というぐらいの難易度でした。自分の専門の教科書を見て、有名なところは復習しておいた方がいいと思います。口頭試問には、スケッチブックを何回か用いましたが書きづらく、後から見ても「これで伝わったのか、、?」というレベルだったので、スケッチブックに書く練習はしておいて下さい。ペン先が■ (四角) の物ではなく● (丸) の物をお勧めします。
面接全体としてはかなり焦った話し方になってしまいました。分かっているけど何から話したらいいかわからない、焦って声が重なって相手に伝わっているか分からない、と言った部分が多くあったのでオンライン試験は特に落ち着くことが大事だと思います。

最後に

改めて書いた文章を読み返すと、「これ、受験生が知りたい情報なくない?」と思ってしまいました。外部大学院を目指すにあたって重要な研究室見学ですが、私はNAISTを第二希望として受験したため、Webでのオープンキャンパスのみの参加で、研究室見学は行いませんでした。また、入りたい研究室が3つほど (多い笑) あったので、出願時に希望研究室を記載するのは辞めようかなとも思っていました。専願、併願の2校分の出願準備をしていく中で、自分がやりたい分野が固まってきたため、最終的には希望の研究室を決定して出願、受験しました。あ、でも、やっぱり、現地に行っての研究室見学をしたかったな、、と今でも思っているので、無理のない範囲で行かせてもらった方がいいと思います(..) あまり、内容のない文章ですが誰かの参考になればいいなあ。


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