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娘1歳8ヶ月、断乳

娘が産まれてから一年8ヶ月、1日も欠かす事なく続けてきた授乳を、昨日で止めた。

授乳を経験したことがない頃は“おっぱいをあげる”の続きに、“おっぱいをやめる日”があることを想像できなかった。

何度か、部分的卒乳とか、夜間だけ断乳とか、チャレンジしてみたものの、子どもが体調を崩した時になかなか水分を取れず母乳を欲しがったりすると、ついルール外に授乳してしまって。ずるずると、おっぱい命と言わんばかりの娘になっていった…。

眠りにつくときもおっぱい
朝起きたらおっぱい
ご飯を食べたらおっぱい
保育園や外出先では飲まずに過ごせるのに
帰ってきたらおっぱい
お風呂の後もおっぱい
最近では
目と目があったらおっぱい
おっぱいがチラリ見えたらおっぱい
スネをなでなでしてるうちに肌が恋しくなりおっぱい

もはや、家では終始いつでも飲みたくて
最近は、私がドライヤーで髪の毛を乾かしてる間に、自分でTシャツを捲り上げておっぱいにたどり着いていた。
我が子ながらすごい執念。

でも、私、授乳するのが好きだった。
何度か裂傷ができて激痛の時期もあったけど、それ以外の時は苦痛に感じたことがほぼなかった。
娘が一生懸命おっぱいにしゃぶりつく姿が可愛くて、自分の体の負担とか、アルコールやカフェインの制約とか、どうでもいいくらいまだまだ飲んでいて欲しかった。
2歳くらいまでは、となんとなく考えていた。

そんな母娘が断乳に至ったのは、なかなか食事が軌道に乗らないからだった。
離乳食中期くらいから食べムラが出てきて、いろんなイレギュラーなやり方を試してみるようになり。
今思うと、基本でどうにもならないからイレギュラーを取り入れたのか、イレギュラーなことばかりやってたから少食な子になってしまったのか、もう私には分からなくなってしまった。
そのくらい長い間、子どもの食事、離乳食について悩んできた。

今回の断乳は、おっぱいやめたら、お腹が空いて食欲がご飯に向くのでは、という賭けだ。
おっぱいやめたら、出なくなっちゃうもん。もう後戻りはできない。

まさに母娘ともども泣きながらの挑戦だった。
なかなか寝られない娘の横で私も一緒に涙を流していたし、娘は目が腫れるくらい泣いていた。

乳首に絆創膏を貼って、何回もおっぱいの様子を観にくる娘に、おっぱいナイナイだね、バイバイして、ほら、バイバイ👋 と見せた。

半日もするとおっぱいが張ってきて、授乳を始めた当時のような懐かしい痛みを感じた。想像以上に分泌量はまだ多く、娘は毎日結構飲んでたんだなと気付かされた。時々適度に搾乳してみたけど、これで良いのか…乳腺炎だけは避けないと。

2日目の夜。断乳からおよそ1日半、すこぶる悪かった機嫌が少しよくなってきた。

お風呂でも、おっぱいの様子を見ていたけど、風呂上がりの授乳は求めず、冷たいお茶を飲んでいた。

ねんねの時間、おっぱい欲しがる事なく、絵本を読んだ後すんなり横になり短時間のトントンで入眠できた。

え、、断乳できたのでは。このままうまくいくのか。ついに終わるのか。

今回の断乳は2回目の挑戦であるにも関わらず、やはり欲しがる我が子を前に胸を引き裂かれる思いで、母も陰でメソメソしてしまったけど、子どもが“できるようになる”姿には別の意味で目頭が熱くなる。

この子はすごい。
可能性を信じるべきなんだな。
母も強くならないと。
ご飯をモリモリ食べる娘を想像しながら、眠りにつく。

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