シール交換って知ってるかい
シール交換は、小学校の頃に一番ハマっていた遊びと言っても過言ではない。土日になると、文具屋や雑貨屋に通いつめ、その週のお手伝いでコツコツためた小遣いでシールを買い、シール帳に貼る。そして、平日の放課後に、公園で友達とシール交換をする…
今振り返ると、シール交換は、限られたお小遣いの中で、色んな「カワイイ」を集めるのに非常に良い手段だった。何せ、シールは1シート100円~300円くらいで、何枚かは重複したシールがある。その重複分を、友達のシールと交換して、物々交換により、自分の買えなかった「カワイイ」をシール帳にコレクションできるのだ。
それゆえに、シール帳は一種「財産」のようなもので、非常に貴重なものだった。そのためか、従姉妹とシール交換をしたときは、交換して10分経たずに「やっぱり返して欲しい…」と泣かれてしまい、しかしながら念願のつるつるシールを手に入れた私は意固地に返そうとせず、何やら従姉妹の友達に怒られた記憶がある。多分、大人の私が当時その場にいたら、従姉妹に返すよう言ったような気もする。申し訳なかったなぁ…
その「シール交換」がやりたくなって、大学時代の友達とシール帳を探し出したのは、おそらく昨年からのことであった。にも拘わらず、どこにもシール帳は見当たらず。
「もしや、令和時代にはシール交換という文化がなくなったのでは…」と恐れていたが、ようやく先日、キャラクターショップで1冊だけ発見。シール帳を作成に着手することができた。
それにしても、今の令和っ子は、シールをどう活用しているのだろう。スマホでいくらでも「カワイイ」が集められるから、もう集めないのかな?そう思うと少し寂しい。
先程も書いたが、シール帳は、自分の好きなものを、自分の財産的なキャパシティを超えて蒐集できる「財産」だ。ぜひその蒐集の楽しさを知ってほしいし、楽しそうと思ってもらえるようなシール帳を作りたい。