オシャレですねのカツアゲをしたくなかった日々のこと-2023/10/06(金)
※いつにも増して煮え切らない日記です
・意思強ナツ子先生の漫画が好きだ。
・「アマゾネス・キス」という漫画に門抱(モンギュ)という珍しい名前のキャラクターが出てくるのだけど、門抱は転校初日にクラスメイトに名前の珍しさを指摘され、「それはあなたにとっては初めての質問かもしれないけど私にとっては生まれてから三千回くらい同じ質問をされてるんだ」「もう少しだけ想像力があるといいよね」とかなり手厳しい返事をしている。
・すごい気持ち分かる!と思いながら読んでいた。
・私も苗字が珍しい民なので、初対面の人は私の苗字を読み間違える⇒おずおず訂正⇒アッほんとだすみません!ところで珍しい苗字ですよね…が定番の流れなのである。
・高校生〜大学生の間、いわゆる「派手髪」にしていた。パッと見で分かりやすい特徴があるので、初対面の人は必ずと言っていい程髪の毛の色を話題にしてきた。
・相手にとっては「私の属性の何かが珍しいこと」の話題は1回目だけど、自分自身は新しい出会いがある度にほぼ毎回同じことに言及されるので、結構飽きてしまう。
・何回話題にされても全然嫌じゃない人も、勿論いると思うんだけども。
・「苗字や身長とか変えられない特徴はまだしも、髪の毛は自分でやったことなんだから仕方ないだろ!嫌なら黒髪に戻せばいいじゃん!」という声もあると思うのだけど、強い気持ちで無視して話を進めようと思う。
・当時は髪の毛をはじめとする特徴について、買い物の時に販売員さんから触れられるのも結構嫌だった。
・だってさ、別に他人から「オシャレですね」と言われたくてやってる訳じゃないのに、業務特性上販売員さんにはどうしても「オシャレですね」と言わしめてしまうから。
・私も販売員を少しだけやっていたことがあるけど、どこの店舗でも「お客様のこだわりが感じられる箇所や素敵なファッションポイントがあれば、そこから話題を広げましょう(意訳)」と言われていた。そして、その方針が間違っている!と言いたい訳でもない。
・あと、販売員さんの誉めは嘘だ!という話でもないです。後述します。
・ていうかこの現象、買い物の時に限らないのよ。初対面の人は大体「その髪オシャレだね~!」と話題にしてくるので。
・大学時代、☝の現象にウンザリしてゼミで自己紹介をする時に「髪の毛とか服とか目立つかもしれないんですが、あまり触れないでください」と言った経験がある。が、教授が「いや触れるなってのは無理だよ〜、だって目に入るんだから」と一笑に付して終わった。
・その気持ちも、わかる。視覚的に目立つのは事実なので。
・視覚的に目立つ⇒(ネガポジ問わず)気になるな…⇒なんか本人があえてやってるこだわりポイントっぽいな(orこんなに目立つのに、触れないのも変かな?)⇒なるべくポジティブに触れよう⇒⇒⇒この結果が、「その髪オシャレだね~!」なので、褒めてくれた人を悪く言いたくもない。
・誤解してほしくないので補足すると、「気になるな…」はネガポジを問わない。「ワッ、変だな!」のパターンもあるし、「わ~可愛い髪色!似合ってる!」のパターンももちろんある。
・なので、「その髪オシャレだね~!」の発話が全て嘘だ!と言いたいわけじゃないです。本心から褒めてくれてるパターンもあるということは、心得ています。
・書きながら「誉めてもらっといて文句言うな!」という強めの幻聴が聞こえてきたので、一応補足。
・うーん。
・皆、ついてきてる…?(ソワソワ)
・ネガポジ問わず、"あまりに特徴的なので、その話題に触れざるを得ない”というその事実が、嫌だったのよ。
・なんか、「単に目立つ」というだけで「オシャレですね」のカツアゲをしちゃってるような気持ちになっちゃって。
・もちろん自分では「オシャレになったぞ!」と思ってやってるんだけどさ。なんというか。
・そうそう!これこれ!!!
・この話なのよ。初めからこのポストを引用すればよかった。
・「オシャレですね」と言う人、「バッタみたいなズボンだね」と言う人、どっちが良いとか悪いとかじゃないのよ。
・でも、「オシャレと言わせる圧力をかけるモノ」は、ある。
・あるよね?
・多分、「視覚的に目立つ」「絶対に本人の意思でやっていることが分かる」ものはすべからくそうなると思う。
・それ自体が良いとか悪いとかじゃなくて(何度言うんだ)。
・ちなみに私が大学時代に仲良くなった人はもれなくバッタ派だった🦗🦗🦗🦗🦗🦗🦗
・「オシャレですね~」のカツアゲに怯える(※カツアゲをされることではなく、カツアゲをしてしまうことに怯える)私にとっては、バッタ派の友達の存在がとてもありがたかった。
・ほんで、バッタ派の友達が私の服装に直球火の玉ストレートでガンガン物を言っていくことによって救われた何かがあった(もちろんムカついたことも普通にあった)。
・少なくとも今は、「オシャレですね」と言わしめてしまう、どうしよう…という感情はもう無い。
・無いは嘘か。
・にこっと笑って「ありがとう」と言えるようになりました。