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あずかるこちゃんの開発ストーリーと開発者の想い

こんにちは!編集者の今井夕華です。

今日は「あずかるこちゃん」の開発、運営をしている「株式会社グッドバトン」のお二人のインタビューをお届けします。

お話を聞いたのは、代表取締役で産婦人科医の園田さんと、「あずかるこちゃん」のシステム開発に携わる米井さん。今のお仕事に就くきっかけや、産後ケア事業の課題などについて、お二人の想いに迫りました。

あずかるこちゃんや、病児保育、産後ケアをまだ利用したことがないという方にも参考になると思いますので、ぜひご覧ください。 

【プロフィール】

・氏名:園田 正樹(そのだ まさき)
・所属:株式会社グッドバトン 代表取締役/産婦人科医
・略歴:産婦人科医(東京大学産科婦人科学教室)。安心して産み育てられる社会を実現したいと考え、2017年に創業。2020年4月、病児保育ネット予約サービス「あずかるこちゃん」をリリース。こども家庭庁(旧:厚生労働省)の健やか親子21推進協議会幹事、成育医療等協議会委員を歴任。

・氏名:米井 佳寿子(よねい かずこ)
・所属:株式会社グッドバトン デザインリサーチャー、PM
・略歴:外資系ITベンダーのSE、民間企業での保育園立ち上げ、保育ICTスタートアップの新規事業立ち上げを経て、株式会社グッドバトン入社。グッドバトンでは、産後ケア事業のリサーチやPMを担当。
・会社ウェブサイト:ビジョン | 株式会社グッドバトン (goodbaton.jp)
・あずこるこちゃんホームページ:あずかるこちゃん (azkl.jp)

▼はじめに、自己紹介をお願いします。

園田:グッドバトンの代表取締役で、産婦人科医の園田です。今は東京と大分を行ったり来たりしながら、週6日はグッドバトンの業務を。月に2日間ほどは産婦人科医として働いています。医師として病院で患者さんを「待つ」だけではなく、病気にいち早く気付いたり、予防できるような仕組みづくりをしたいと思って起業しました。

米井:グッドバトンでデザインリサーチと、プロジェクトマネジメントをしている米井です。私は今までに、外資系ITベンダーのシステムエンジニアや、保育園の立ち上げなど、さまざまな仕事を経験してきました。共通しているのは「子育て」や「家族を支える」といったテーマ。子育て社会のあるべき姿をデザインしたいと考え、サービスの開発などを担当しています。

▼病児保育と産後ケアのネット予約サービス「あずかるこちゃん」を立ち上げた理由を教えてください。

園田:子育て中のお母さんたちにお話を聞いていると、子どもの風邪がきっかけで仕事を辞めることになってしまった、という方がいることに気付きました。軽い風邪だとしても、自分の仕事を休んで自宅でケアしなくてはいけない。そんな状況が発生するからです。解決策はないかと考えていたときに出会ったのが、病気や病み上がりなどで保育園に通えない子どもを預かってくれる「病児保育」でした。とても良い制度なのですが、知名度が低く、申請などに手間がかかって使いづらいので、DXしたらみんなが幸せになるのではないか。そう考えて「あずかるこちゃん」を立ち上げました。病児保育の予約サービスから開始して、今は産後ケアの予約サービスも開発中です。

▼米井さんは、どんなきっかけでグッドバトンに関わるようになったのですか?

米井:私は、友人に園田さんを紹介してもらいグッドバトンに入りました。新卒で入社した会社で、バリバリ仕事のできる先輩方が、産休育休を経て、いわゆる「マミートラック」に収まっていく姿を見ていて。子育てと仕事のあり方に課題感があったんですよね。働くお母さんたちが、もっと子育てしやすい環境をつくりたいと思ったことが、入社のきっかけになっています。

▼「あずかるこちゃん」を実際に開発していくなかで、大変なことはありますか?

園田:病児保育事業や産後ケア事業は、住んでいる地域によって利用できる期間や回数、内容、料金など、ルールにかなりのバリエーションがあります。利用申請の方法も、自治体によってさまざま。毎回役所で、対面で利用申請をしないといけない地域もあるんです。システムを開発していく上では、複雑であればあるほど時間もお金もかかるので、そこはかなり苦労していますね。

▼上記の課題を、どのように乗り越えようとしていますか?

園田:正確な情報表示と動線の設計をして、お仕事や産後で疲れているお母さんでも「簡単に」予約が取れるサービスになるよう、日々改修を重ねています。また、自治体ごとにルールが違って複雑だという問題については、制度自体から変えていけるよう、積極的に「政策提言」を行っています。

米井:私は、まず現場の声をよく聞いて、それをひとつずつ解決するようにしています。産後ケアを必要としている女性たちはもちろん、毎日予約を管理する施設のスタッフさんたちにも快適に使ってもらいたい。まだまだ長い道のりですが、よりよいサービスを提供できるよう、全国の施設とこまめに連携を取り合ってお話を伺っています。

▼最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

米井:全国の施設のスタッフさんや、産後ケアを利用しているお母さんたちのお話を伺えば伺うほど、日本の子育て支援において、病児保育と産後ケア事業がとても重要な役割を担っていると感じました。支援を必要としているけれど、まだ1歩踏み出せない。よく知らない。そんな女性たちがたくさんいます。1人で抱え込まず、社会全体で子育てをする。そんな社会を目指し、あずかるこちゃんを使って、もっと気軽に病児保育や産後ケアを活用してもらえたら嬉しいです。

園田:病児保育と産後ケアともに、すべてのお母さんに利用を検討してもらいたいくらい、とても良いサービスだと感じています。だからこそ、もっとスムーズに予約が取れるよう、DXしていきたい。現場の先生が、必要な情報にすぐにアクセスできるようになり、本業に集中できるように。お母さんたちは、スマホから施設にいつでも繋がれるように。これからも、安心して子育てができる社会を目指して、力を尽くしていきます。

ライター:今井夕華(https://imaiyuka.net/


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