猶予がないから急いでカグラギの話をします

猶予がない

もはや15話でスズメが出るまで猶予がないので、今のうちに現在までのカグラギ・ディボウスキの話をしておこうと思います。
カグラギの名前の由来がカブラハバチ+チャイロスズメバチなのは下記の脚本家側からの発言で確定しているので、そこはスキップします。

ちょっと蜂の話


ここからは虫が苦手で検索できない人にも向けて、ちょっと蜂の話しますね。
もう知ってるっていう人は読み飛ばしてください。
スズメバチと一言にいっても複数の種を内包していますが、やはり代表的なのは、ハチの中でも大柄な体と、目立つ黒とオレンジのばっちり警戒色な組み合わせ、そして攻撃力と毒性が高いオオスズメバチ・キイロスズメバチあたりでしょうか。刺されるとアナフィラキシーショックにより死に至る危険もあり、死ななくてもめちゃくちゃに痛い連中です。(ちなみに彼らに似た見た目で大柄ですが攻撃性が低いヒメスズメバチという種類もいます。ヒメね……ヒメ……スズメ……)
これらの花形スズメバチに対して、チャイロスズメバチは頭と胸が茶色、腹が黒と少々地味な姿であり、大きさもやや小さめですが、わざわざ物騒な生態と言われるとおり、「社会寄生種」と呼ばれる行動を行います。
寄生虫とかみたいに生物的に寄生するのではなく、他の生物の活動を利用して、自分たちの繁栄のために使うことをそういいます。
ホトトギスがウグイスの巣に産卵して子育てさせるのは有名な話だと思いますが、チャイロスズメバチは“社会”寄生というだけあり、もう少しややこしい行動を取るんですね。
そもそも、スズメバチに限らず多くのハチ目はまず女王蜂が巣を作ってひたすら働き蜂を増やし、群れを大きくしていきます。
しかし、この際、オスは女王蜂と交尾するとその後死んでいくため、産んだ卵が全部働き蜂になってくれるわけではないんです。街中で見かけるハチはみんなメスなんですね。
まあ、とにかくそれでも大人になった働き蜂が増えてくればいいんですが、それまでは女王蜂がひたすら働きます。巣作り、産卵、交尾、給餌、その他諸々……女王とは名ばかりのブラック労働ですね。
女王蜂の労力が非常に高いわけです。
そこで、チャイロスズメバチの女王蜂はコストカットを狙います。キイロスズメバチなどのすでに作られた巣を襲い、乗っ取り、女王蜂を殺し、羽化した直後の働き蜂を自分の働き蜂に育てさせ、最終的には乗っ取った巣はやがて、完全にチャイロスズメバチの物に……

ヒーローの名前に使っていい生態ではなくないか!?

ヒーローの名前じゃなくないか?!
なに……なに!?どうしてそんな名前つけたの?
いや、そんな名前だからこそ女性キャラじゃなくて男王で生々しさを軽減しようとしたのかな……とか実はちょっと思ってたんですけどぉ……
急にスズメの話が出てきたからびっくりしちゃって……ノート書いてるどころじゃなくなっちゃってェ……
なくなっちゃってとか言ってたら15話にはもうスズメの話にフォーカスが当たる感じになってしまったし、かといってこっちはゲロウジームの父の人格も生えてきてしまったからジェラミー・暴れ野郎・ブラシエリの様子もみないといけなくなるので、今のこの残された猶予に世迷い言を書いておきます。
6日間しか妄言は……はけない!


またちょっと蜂の話

そして、カグラギの名前の元になってるカブラハバチですが、菜の黒虫とも呼ばれる真っ黒な幼虫態から、あんまり蜂っぽくないビジュアルの成虫になります。
カブラハバチは幼虫は非常に食欲旺盛かつ広い範囲に分布することからかなりの食害をもたらす害虫として認識されています。しかも成虫になってもまだ葉っぱを食い荒らすこともあり、かなり農家的にはありがたくない存在なわけです。

……トウフの殿様の名前にわざわざそれを!?

もし攻撃性がないことを表現したいとしても、例えばクマバチとか(黒くて丸くてふわふわしててかわいい)クロマルハナバチとか(農作物の受粉用にレンタルされたりする蜂、かわいい)いますし、というか、蜂と農業といえばミツバチが受粉の手助けをしてくれたり、むしろ切っても切れない関係があるので最初発表されたとき「農業の国の王様だからハチにしたんだね~」とか思ってたのに……わざわざ……なんでそんなところから名前を!?

農業害虫の名前+王権には物騒な名前の組み合わせを出されていても、まあ匂わせというかね……まあ……なんかなんとなく冷静でいられたんですけど(嘘、あんまり冷静じゃなくてカグラギに怯えるだけの記事を2本書いた)
そこにきて14話のジェラミー説教され裁判ですね。

「犠牲も多く王と王妃も例外ではなかった」(11:55ごろ)
「そして娘であるヒメノが女王に即位、まだ子供だった」(12:23ごろ」
「他の王たちも、私も似たようなものだ」(12:58ごろ)

似たようなものなのぉ!?

カグラギとラクレスの話です。

そうなってくるとなんかいろいろ話変わってこないですか?
全体的に王がみんな若いのは神の怒りのせいで、15年前にそこそこの年齢だったのは(そこそこっていっても若すぎるぐらいだけど)ラクレスとカグラギぐらいだったみたいな話になってこない~?こなくなくなくない~?
そしてそこで嫌な重みを増してくるのがスズメが人質になってる情報なんですけど(はっきり人質って言っちゃっとるやんけ)なんのために人質をとってるんだっていう話になるじゃないですか。
日本で権力者で人質っていうとまあ参勤交代あたりが一番最近の外交上の人質になるでしょうか。「私はあなたに刃向かうつもりがないので近親者を差し出します、なのであなたは私を信用してね」っていうことですね。(これをより明確にして、さらに盟約的にすると近親者を婚姻させるパターンになってきますが、今回は違いそう……違うよね?なにもわからない……)
そして、カグラギの即位もまた神の怒り以後だとして、そこに名前ネタを絡めると、カグラギが実は直系じゃないとか……下手したら、正当な身分ではないとか、または最悪何かしらのやらかしをしている(犯罪とか…なにかしら…)とかそういう可能性が生えてこないですか?
神の怒りで玉座が空になってしまったし、カグラギが王として即位するには身元を保証する必要があるけど、周りの国も似たような物なので保証できるのがシュゴッダムぐらい、でも信用ならないからじゃあ人質を……みたいな……そういう……そういうこともありうるってこと!?ヤダーッ!やだっていったけど本当にいやかどうかもわからない……わからなさすぎて……

ただ、このパターンの外交上の人質だと思うとラクレスの「お前の妹は私の一存でどうにでもできるんだが~~~??」っていう脅しはちょっと直接的すぎるというか、格が……格!!!ってなるんですけど、作劇的なわかりやすさかもしれない……それもわからない……マジでわからない……。
ただ、神の怒りは今までイシャバーナの視点でしか語られてこなかったけど他の王が即位するバックボーンにも響いてきそうだし、当然、ラクレスもかなり……かなり印象が変わりそうなので今のうちにラクレスの話もしておきたいけどこっちはこっちでカグラギ以上にわからないのでわからないよぉ~~~~~~~~って言っておきます。わかんないよぉ~~~~。

ただ、もしラクレスが後ろ盾的にカグラギの即位を支援してたら結構それは……なんか……ここのところのカグラギの反抗的だけど政治上ぎりぎりの立ち回りってさぞ目障りだろうと思うので……
思う……
思うので来週そのまんま救出とかはなさそう……と思う……ので……

余計なことするなよジェラミー・ブラシエリ!!!!!!!!
そう思います。

本日は以上です。

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