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【スマブラSP】灯火の星をクリアしたおれはスピリッツの海に還る
◆ご注意ください◆
この記事はスマブラSPのアドベンチャーモード「灯火の星」のネタバレを含みます。(ネタバレレベル:中)
要はスマブラSPの一人用アドベンチャーモード「灯火の星」がめちゃくちゃ面白かったという話なんですが、ムービーは序盤、中盤、ラストの必要最小限、ひたすらバトルしてスピリッツを集めるだけと、中だるみ要素しかない(当然自分もめんどくさくなって今頃のクリアになった)のに、クライマックス局面並びにラスボス戦がチョー激熱&最高にタノシイで一瞬で掌を返した次第です。我ながらチョロい。
突然モンハンの世界に放り込まれるの図
スマブラXの「亜空の使者」はムービーが随所に流れ、きちんとしたストーリーがあったわけですが、そのおかげで物語を追って遊ばされている感があった一方で、「灯火の星」は明確なストーリーがない上、マップ攻略もプレイヤーの自由。ファイターも解放後は自由に切り替え可能な全員主役体制。これでいったい何ができるかというとロール・プレイング・ゲームです。つまり「灯火の星」はカービィや2Dマリオの新作であり、ゼルダやパルテナの大型スピンオフゲームであり、『スプラトゥーン スマブラ・エキスパンション』であり、『とりもどそうよ どうぶつの森』であり、『劇場版スマッシュブラザーズ ミュウツーの逆襲』であり、『F-ZERO伝説 ~激闘!ファルコン・ランチ~』でもあるのです。キャラクターの数だけ遊び方がある。
すげえ!面子がそれっぽい!(この後数の暴力でボコボコにされた)
スピリッツ戦もスマブラDXのイベント戦を拡大解釈したものであり、スピリットの数だけ用意されているとなればフィギュア名鑑がなくなってしまうのもやむなし、というかスピリッツ戦の小ネタがマニアックすぎてヤバすぎる。Dr.ワイリー戦でドクターマリオ倒したらミュウツーが出てきたのチョー笑ったし、ロールちゃん(ロックマンDASHの方)戦がロケットしかアイテム出なかったときは過去がフラッシュバックして頭が痛くなったぞ。やめろ!ようやく眠りにつけたのに墓を暴くのはやめてくれ!
このワンショットだけであらゆる展開が想像できます本当にありがとうございました
最終的な終着点は「フォースにバランスをもたらす・・・」「なにより ちょうわが たいせつなのじゃ・・・」といった我々のDNAに生まれる前から刻まれている黄金の旋律であるので、テーマ性が精神的にめちゃくちゃ強く、あらゆるゲームに落とし込めるので没入感がすごい。この戦いをバックグラウンドにロール・プレイング・ゲームが遊べるので最高のおもちゃ箱だった。ありがとう任天堂。
返して……ねえ返して……!あの頃のロビンを返してよ……!
今作のスマブラはファイター数にステージ、楽曲と集大成がものすごく、ただのクロスオーバー祭りに留まらず、「ゲームという文化が歩んできた歴史」が色濃く反映された内容に感じました。もちろん、洋ゲーやインディーズ、スマホゲームなど、現在のゲーム文化は以前よりも格段に広がっているけど、異常すぎるスピリッツの数から考えると(マジで「こいつ誰だったっけ……?」となるやつが多すぎる)「現在の任天堂が持ちうる全てをつぎ込んだ最強のゲーム文化」が今作のスマブラでないかと思う。遊ぶだけでなく、見る、聴く、観戦するなど、「あらゆるゲーム体験ができるプラットフォーム」がスマブラSPというゲーム。今度DLCも配信されるし(ジョーカーが参戦したら間接的にメガテンがスマブラ入りしたことになるな!すげえ時代だ!)、e-sports界隈でもスマブラが盛り上がるといいな。
かんじるか? せかいを・・・ うちゅうを・・・ おまえは そのいちぶであり すべてである ほうも こんとんも そのなかに ふくまれるのじゃ
(終わりです)
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