見出し画像

立川田田 最高月販更新のワケ!【第1事業部】

2024年6月。

AZism国内飲食部門において、立川田田が最高月販を更新しました。平たくいうと、立川田田が一月あたりの最高売上記録を出したんです。

コロナ禍も過ぎ、飲食部門は全体的に好調です。ただコロナ前よりも更に売上を伸ばして新記録というのは何か理由があるに違いない…

というわけで、今日は立川田田のこの方に取材してみました!


――自己紹介をお願いします!

稲毛「立川田田、店長の稲毛です。入社して7年目になります」

――入社前のお仕事は何を?

稲毛「前職はパスタ屋さんの店長、その前はテニスコーチをやっていました」

――テニスコーチ!?

稲毛店長「学生時代からテニスをずっとやっていて、一時期はプロを目指していました。怪我をしちゃってコーチの道に進みました」

――飲食業界に入った経緯を教えてください

稲毛店長「結局テニスコーチでも怪我をしてしまったんですけど、その時アルバイトをしていたラーメン屋のつながりで飲食の道に進むことになりました」


【立川田田でやってきたこと】

――立川田田が2024年6月、AZism飲食部門での最高月販を更新しました。稲毛さん的にはこの快挙についてどう分析していますか?

稲毛店長「ラーメン田田の初期っていわゆる二郎インスパイア系として出発でした。当時の二郎系って接客が良い感じではなく、田田もそんな流れだったと思います」


――自分も二郎系のお店行ったことがありますが、一見さんお断りの接客で驚いた経験があります

稲毛店長「前職のパスタ屋でそんな接客は一切なかったので、ちょっとヒドいなと。二郎系だからといって接客が良くないのは売りじゃなく、単純にお客さんの分母を狭めているだけだなと感じました」


――そのお店に初めて行って接客が良くなかったら、次に行こうって思わないですよね

稲毛店長「そうですね。それがブランド戦略の一つなのかもしれないですけど、接客が悪かったらお客さんがまた来たいって思えないですよね。男性でも女性でもカップルでも家族でも、おじいちゃんおばあちゃんでも、来たお客さんに満足してもらえる接客が必要だと客観的に考えました」



――稲毛さんが立川田田の店長になったのはいつ頃でしょう?

稲毛店長「3年ぐらい前です。そのときから意識して、まず接客というのを始めてた人に来てもらえる感じにしていこうと」

――具体的には?

稲毛店長「たとえば、オーダーの取り方1つとっても、『ニンニク入れますか?』で分かる人もいれば分からない人もいますよね」


――自分は最初分からなかったです(笑)

稲毛店長「お店側はお客さんがわかってる体で話すんですけど、分からないお客さんが『入れないです』って返事したら店員さんが怒るみたいな。それって考えるとけっこう酷い話で(笑)」


――初めてのお客さんでもわかるように改良していった?

稲毛店長「お店のメンバーでPOPが作れる子がいたので、わかりやすくしてほしいって依頼したら作ってくれて。なるべく初めてのお客さんでも見て伝わるものをちょっとずつお店の中に入れていきました

――接客の向上やわかりやすさを意識して取り入れていったんですね

稲毛店長「接客を意識した結果、お客さんとのコミュニケーションが増えましたし、お客さんだった人がアルバイトとしてお店に入ってくれたとかもありました」

――他にここを変えていった、という点があれば教えてください

稲毛店長「お客様アンケートで書いていただいたことを拾い上げるとか、新商品を始めたときは店内でPOPを貼るだけでなく、SNSでのアピールを強化したりしました。もともと立川田田は第1事業部の中ではSNS訴求力があったので、新商品以外にも食べ方の組み合わせを紹介して提案したりもやりましたね」


――以前立川田田のXでキャベツの回転斬りみたいなのがメディアの目にとまってテレビ出演とかもありましたよね

稲毛店長「発信していくことって大事だと思います。これとこれ組み合わせたら実は美味しいんですよとか、このラーメンにはこのトッピングがありますよとか。提案をするというところでお客さんとのコミュニティが作れているのかなと。

それによってお客さんが新しい発見をして美味しいと言ってくれたり、さらに新しい食べ方を提案をいただくこともあるのでやはりSNSでの発信は重要だと思います」

――地道に改善していった結果が月販更新につながったと

稲毛店長「そうですね。あとそもそも自分は一番じゃないと満足できないので。2位だと…反省ですね(笑)」


【安國マネージャーの分析】

【立川田田の最高月販更新の理由について】
当初、売上は●●●万円に届かない状況でした。当時、店舗の雰囲気は二郎ラーメンの影響が強く、ポップも黄色、黒、赤の色使いで、接客も無愛想な印象を持たれていました。メニューには写真がなく、初めてのお客様にはわかりにくい状況でした。

そこで、二郎系に興味があるけれど入りにくいと感じるお客様や女性をターゲットにすることを決意しました。店舗の雰囲気を親しみやすくし、メニューや注文方法をわかりやすく改良しました。その結果、八王子、立川、松木の田田の知名度は上がり、地域で「田田」を知っているラーメン好きの方が本当に多くなりました。

従業員も一生懸命営業し、お客様がわからないことがあれば積極的に声をかけるようにし、女性従業員が働きやすい環境を整えることに努めました。この努力が実を結び、最高月販を更新することができました。

さらに、中澤部長や山崎マネージャーの支援、松岡さんの商品の力、奈良原さんの助言が、田田をより一層強固な地位へと押し上げたと考えています。今後も更なる店舗展開に尽力してまいります。

第1事業部 安國マネージャー


【入社から長い付き合いの安國マネージャー】

――直属の上長は安國マネージャーです

稲毛店長「自分が立川田田に移動したときの店長が安國さんで、自分が副店長として異動してきた感じから始まって、今に至るまでずっと直属の上司は安國さんですね」


――稲毛さんから見た安國さんはどんな方ですか?

稲毛店長「正しいことを言ってくれる方というのがまず一番かなと。相手になかなか言いづらいことってあるじゃないですか。ちょっと違うんだけれども…まあまあまあまあ、しょうがないかみたいな。そういうのは一切ない人でダメな部分はダメと言ってくれるんです。

自分は自己主張が強いタイプなので言い合いとかにはなったりするんですけど、決して関係が悪いわけではないですね。

それで納得がいくまで話して、自分が間違ってたらこれじゃなかったんだな、じゃあ次は変えていこうと。自分が成長するためには安國さんのような、違うものは違うと言ってくれる方がいてくれたからこそ今ここまでこられたのかなと」


――客観的に正しい意見をくれるんですね

稲毛店長「根拠がない提案をすると、それはダメでしょと。ちゃんとストーリーを大事にしろと。本当に会社で言われていることを安國さん自体が忠実にそのマインドでやっているからこそ、中途半端なことは受け入れてはくれないし、だからこそこっちもちゃんと考えないといけない。すごいなと思います」



――安國さんから稲毛さんはどう見られていると思いますか?

稲毛店長「多分うるさいやつ、とかじゃないですか(笑)」


【安國マネージャーから見た稲毛さんの良いところ】

稲毛店長とは同期で、一緒に田田を盛り上げてきました。彼の良いところは、言われたことをすぐに実行する行動力です。気がつけば、田田配属の社員で一番の古株になっていました。

稲毛店長の素晴らしいところは、先代から受け継いだ良い部分を大切にしながらも、時代の流れに合わせて柔軟に対応できることです。入社当初は少し横暴で、アルバイトや社員と揉めることもありましたが、今ではアルバイトを守り、みんなに慕われる存在になっています。

そんな稲毛店長だからこそ、結果を出せたのだと思います。

第1事業部 安國マネージャー


【今後の展望、野望】


――今後の野望を教えてください

稲毛店長「店長になる時に掲げた目標、例えばこの金額を月販で売るとか、原価率をここまでで抑えるとか、人件費をこれぐらいにするというのは、この3年間かけて現場も更新し、大丈夫になってきました。掲げた目標を達成したと。

となると次の目標としては自分がいない状態でこれを維持、またはちょっとでも向上できるような仕組みであったり教育ですよね。2番手、3番手、4番手社員の力をつける教育をして、自分がいない状態でも遜色ない店にすること。

あとは自分が新店とかに入って、また立川田田と同じレベルまで引き上げて、社員を教育して、立川田田と同じぐらいのお店を増やすことも目標です」


――となると複数店舗を見るでしょうから、いずれはマネージャーに?

稲毛店長「AZismに入社した当初から、マネージャーになるのは最低限の目標として掲げてきて目指しているので達成したいミッションではありますね」

――安國さんの位置に行くと

稲毛店長「もう安國さんを上に追いやって(笑)。そうしたら安國さんも嬉しいでしょうし成長したな、みたいになるのかなと」


――この社内報を見ている人へメッセージをお願いします

稲毛店長「今後はどれだけラーメン田田のネームバリューを作っていけるかがポイントだと思ってます。

一般的に二郎系は脂がすごくてこってりしているんですけど、田田のスープは醤油がある程度立つような作りで、万人受けするようなスープです。だから二郎系、ではなくてラーメン田田のブランドを強くしていきたいです。

じゃあ具体的にどうしていくのか? という明確な答えはまだなくて次の段階だと思っているので、自分がラーメン田田の今後の方針を決められるような立場になっていけたらなって思ってます」


最高月販更新のウラには接客や提案、わかりやすさを伝えてきた地道な努力がありました。二郎系という枠に囚われず、お客さんにとって良いことを考え企画し実行してきた稲毛店長。次のステップが楽しみです!
(インタビュアー 企画戦略室 イタガキ)


【関連記事】