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“なんでもある”豊かな食の大地!「鹿児島県錦江町」にある究極の食資源5選

はじめまして!エーゼログループの西粟倉オフィスで働くTです。入社して8年目を迎え、これまで岡山県西粟倉村と北海道厚真町の2地域で、起業支援や事業創出支援、情報発信等に携わってきました。

今回は、「食」に関する起業や独立・開業に関心のある方、そしてご当地の美味しいものが大好きな方必読!豚肉や牛肉、野菜、果物、茶、お米、魚まで…「なんでもある」と言っても過言ではないくらい多種多様でどれも美味しい!火山の恵みと温暖な気候に育まれた鹿児島県錦江町にある食資源の豊かな魅力をご紹介したいと思います。


なぜ錦江町には豊かな食資源が「なんでもある」のか?

はじめに、なぜ錦江町の食資源は多様で豊かなのかを見ていきましょう。

錦江町は鹿児島県大隅半島南部のまち。穏やかな海の広がる錦江湾に面しており、海・山・川がそろう、全国的にも珍しい高低差の大きい地形です。鹿児島らしく基本的には温暖な気候ですが、海岸地帯と高原地帯では平均気温が3〜4度も異なっています。
そのため、土地それぞれの地形と気候を活かした多種多様な産業が営まれるようになったそうです。基幹産業は農業で、肉牛・養豚・ブロイラーなどの畜産をはじめ、茶、加工用大根、じゃがいも露地野菜などが少量多品目で生産されています。錦江湾では、豊かな水産資源を活かした養殖漁業も盛んです。

開聞岳を望む、錦江湾の風景
落差約25m・幅約35m、大迫力の神川大滝

恵まれた自然環境と、この土地らしい大らかな人々の共栄。錦江町は、そんな大いなる「豊かさ」を食から感じることができる町なんです。

ここからは、錦江町の食資源の中から(個人の独断でピックアップした)5つをご紹介していきます!

其の一、これ絶対うまいやつ!ジューシーなのにあっさりな「黒豚」

まずは、鹿児島の美味しいものと言えば、最初に頭に浮かぶ肉界の至宝「黒豚」です!畜産は町の主産業のひとつ。錦江町では黒豚の他、黒豚に負けない美味しさの白豚も育てられています。
写真は厚ヶ瀬精肉店さんのしゃぶしゃぶ肉。臭みがなくてジューシーなのにあっさりした柔らかい肉質で食べやすく、女性の私でもペロリといただくことができます。
錦江町では「黒牛」の生産も盛んで、きめ細かく柔らかい肉質とバランスの良い脂質が特徴(…じゅるり)とのことなので、今度は牛肉もいただいてみたいです。

其の二、上質な旨味がぎゅっとつまった養殖「ヒラマサ」

続いてご紹介するのは、甘みがあって身がぷりぷりの高級魚「ヒラマサ」。錦江町にはヒラマサやカンパチ等の養殖を行う2件の事業者さんがあり、そのうち坂下水産さんは自社で直売所を開かれていて、新鮮なお刺身や鮮魚を販売しています。潮流が速い地域で育てているため、天然並みに身が引き締まった質の高い魚に育つのだそうです!

ちなみに本記事冒頭の写真は、町内のお食事処「マル我利多(マルガリータ)」さんでいただいたヒラマサの炙り丼。身がとても締まっていてしっかりとした旨味があり、大満足の一品でした。

其の三、日本一早い新茶の産地!飲み比べたい甘みと香りの「お茶」

三番目にご紹介するのは、風光明媚な景観にもなっている「お茶」。火山灰のシラス台地の水はけの良い土壌と温暖な気候という茶栽培の好条件が揃う錦江町には、知る人ぞ知る二つの名産地があります。

まずはその温暖な気候から日本で一番早く新茶を採ることができ、いち早く新茶を味わえる海岸部の大根占地区(大根占茶)。太く柔らかな茶葉を蒸して渋みを抑え、深い香りとまろやかな甘みを引き出す「深蒸し茶」の産地です。その美しい濃緑色から、「緑のダイヤモンド」と呼ばれています。

もう一つの産地は、標高400mの山間部にある田代地区(田代茶)。寒暖差があり、茶栽培にとって最適な気候から、すっきりとした甘みと芳醇な香りの大変質の良いお茶に育ちます。明治以前には島津家が上納米の代わりにお茶を徴収していたり、大正以降には京都の茶商人が宇治茶に匹敵するものとして田代地区のお茶を求めたという逸話も。

大根占茶と田代茶、最高の銘茶を飲み比べできるという最高の贅沢…。そして、現地で見ることができる海や夕日を望む茶畑は、ため息が出るほど本当に美しい風景です。お茶を口に含めば、きっとあなたの眼にも広大な茶畑が浮かんでくるはずです。

其の四、クラシック音楽を聞いて育つ、優雅な「ぶどう」&「マンゴー」

南国の美味しいものと言えば、やっぱりフルーツ。温暖な気候の錦江町では様々なフルーツが栽培されているのですが、中でもご紹介したいのは、浜田農園さんのクラシック音楽を聴いて育つ「クラシックブドウ」と「クラシックマンゴー」です!

クラシック音楽を聴かせることで、健康で病気に強く甘いブドウやマンゴーに育つのだとか。開園の際には生演奏も行われたそうです。クラシック音楽が流れる農園でブドウ狩りをしたら、優雅な気持ちで旬の味覚を味わえそうですね(来年の秋には行ってみたい!)。

また、浜田農園さんの近くには絶景スポット「花瀬川の石畳」があります。石畳を敷き詰めたように壮大な川床が広がっている場所で、毎年8月には川床を利用した音楽イベント「やまんなか音楽会」が行われています。
昨年には、なんと浜田農園さんのワイナリーもオープンしました。よもや音楽にフルーツ、ワインまで揃うなんて…気分はすっかり貴族です(笑)。

其の五、シナモンの葉とよもぎの香り高い郷土菓子「けせん団子」

こちらは道の駅で私が一番最初に目についた一品!よもぎのお団子を、南国でしか育たないけせん(シナモン)の葉で挟んでつくられた鹿児島県の郷土菓子です。温暖な気候でもお団子を長持ちさせるため、殺菌効果のあるけせんの葉を使用したことから広まったと言われています。
よもぎとけせんがとてもいい香りで、祖父母の家で出してもらったお菓子のような素朴で懐かしい味わい。道の駅にたくさん並んでいて、錦江町の人たちにとって身近なお菓子であることが伝わってきます。よもぎもけせんももち米も、地元で採れるものだそう!
こんなお菓子を食べながら育つ錦江町の子たちは幸せだなぁと、しみじみ思います。

終わりに

ちなみに、わたしがお酒に弱いために割愛しましたが、錦江町にはなんと芋焼酎好きなら知らない人はいない銘酒「魔王」の蔵元「白玉醸造」さんもあります!
本当に、錦江町の食はなんと多様なのでしょう!書いていただけで豊かな気持ちになれた記事でした。また、錦江町には食材の作り手になりたい方の支援(農業支援員募集)や、食にまつわる商品・サービスを提供したい方への支援(ローカルベンチャースクール)もありますよ。食への関心の高い方は、ぜひ一度町を訪れていただけたら幸いです。

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