不定職者

どうも

プラトニックに恋したい

でお馴染みの者です

お金がない。

お金がない
なぜお金がないのか?

「毎月6、7万、多い時は8万くらい稼いできたでしょ?
それなのになんでアンタはお金がないの?」
お世話になってる橋本家の大黒柱、Dr.キンケッツは私にそう尋ねた。
私は答える。
「それはね、お金を使うからだよ。
お金を使う体って事じゃないよ、お金を使う身体ではあるけども。」
キンケッツは言う。
「でもアンタ、毎月そんなに一体何にお金を使ってるっていうの?」
I say
"分からない。"
そこに西日暮里で餅屋を営んでいるローヒーさんがやって来てこう言う。
【オイラは知ってるぜ。畦の野郎、毎月くだらねえもんにばっかり金を使っていやがんだ。本だろ、服だろ、カフェ代だろ、コンビニでの無駄買いだろ、そんで後は...そうそう、定期的に来る「持ってたら面白い」シリーズ。少なくともこの半年だけで、タロットカードやら黒人の赤ちゃんのぬいぐるみやら、訳のわからねえものばっかり買ってやがんだ。本とか服とかはまあ分かるぜ。自分の身になるものだし、まだ健全な娯楽への浪費だ。それにいざとなりゃそいつらは換金出来るし。カフェ代とコンビニでの無駄遣いはなかなか許しがてえな。カフェ代はまあ心が落ち着く場所代と考えりゃまだマシだし、滞在時間を考えても、ギリギリ納得できる。だがコンビニでの浪費はやめときな。あれは無駄だぜ。でもまあ、こんな事お前さんに今更言ったって仕方ねえわな。今までも何度も辞めようとして結局続いちまってんだから。その気力のカケラでも何か他のものに打ち込めてりゃ、今頃は何者かにはなれてたかもしれねえのにな。ああ本当、損な奴だよ。そんな奴だぜお前は。】
我斯く語る。
『ローヒーさん、せっかく来てくれてなんやねんけどちょっと喋りすぎやで。あんたが1番喋ってはるわこの場で。この場で1番喋ってはるで。おかしな話やろ。一介の餅屋が喋っていい量かえ?考え直しや、あんた。周りのこともちょっとは考えりや。みんながみんなあんたに優しくしてくれる訳ちゃうんやから、あんたの親御さんはどうか知らんけど、ウチらは別にあんたの事腹痛めて
産んだ訳でもあらへんしなあ。』
ローヒーが言う。
「そんな事より、長居スタジアムの横にテニスコート8面くらいあるの面白くない?」

お金がない。


文:PKファイア

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