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ADHDとCOMTとわたし

 こちらの記事を読みました。COMT遺伝子の多型がADHDと関連している可能性があるとな? COMT遺伝子とはなんでしょうか。

 かてこーる?めちん?めちるとらんすふぇらーぜ?
 脳内の興奮物質の分解に関係している遺伝子の活性型と不活性型、活性/不活性型とあるの? 活性型は素早く興奮物質を分解できる、不活性型は分解に時間がかかるんですね。それって性格に影響しているんですか? ※下記は有料記事です。

 なになに、活化型は痛みに弱いんですか。へ~。その代わり記憶力がよさそう? ふーん。でも高ストレス下では興奮物質の分解が追い付かずバーストしてしまうんですね。

 不活性型は平常時の脳内の興奮物質が注意喚起を阻害するとな。へー。注意の切り替えにはドーパミン系が関係しているんですね。興奮物質が適度な濃度に保たれることが集中の持続に大切なんですね。不活性型では逆に高ストレス下では集中力が保たれるそうな。

 上記の症状って俗にADHDと呼ばれている症状に似ていますね。

 山形大学の教育学部の論文がこちら。ADHDの外観と遺伝的な研究についての方向性がわかるといいなと思って載せておきます。

ADHDにおける衝動性への行動-遺伝的アプローチ

 

 私は自分がたぶんADHDじゃないかと疑っているんですが、まぁ周囲も認める鳥頭なのです。三歩歩けば忘れるというやつ。

 普段はわりとぼーっとしているんですよ。まれになんかやる気ができて作業が止まらなくなるんですけど。例えば書き物とか読むこととか。

 で、まぁ興奮しやすさはどうなんでしょう。怒りのあまり我を忘れて、きーってなることは少ないです。会話できるくらいの余裕はあります。怒ると相手の話を聞けなくなる人がいるけど、そのようなことはないです。

 むしろちょっと興奮しているときの方が手も頭もよく回るんですよね。子供の頃やたら理屈っぽくて嫌な子供だったんですけど、このせいかもしれない。口喧嘩が強くて、そういう自分のことはあんまり好きではありませんでした。けんかの最中にひどいことを言ってしまって落ち込むくらいの神経はあるんですけど、かっとなっているときは気遣いよりも行動が勝ってしまう。

 そんなぼーっとしたりきーっとなっている私の人生ですが、「あ、今脳内の興奮物質レベルが史上最高に高まっている」と感じたときがあります。出産のときです。陣痛はがんがん痛くてもう無理かもと何度も思っていたんですが。子宮口が完全に開いたくらいから痛みを全く感じなくなって、当時の記憶はすごく鮮明です。周囲の状況、自分の思っていたこと、器具の感触、処置の手順。あんなに冷静に観察力と思考力が長時間保たれていたのは、後にも先にも出産のときだけです。

 産後、医師に「すごく上手なお産でしたよ。初めてとは思えないくらい」と褒めてもらったのですが、たぶんそれは私の興奮系が鈍いせいなのかなと思いました。外から見ると冷静に見えるようです。確かに他の人が焦るような状況でも物静かに観察に徹してしまうのは鈍いからかもしれない。その割にどうでもいいことでテンパる。

 出産後はまた頭がぼーっとしてしまって、一種の恍惚状態だったかもしれません。体はぽかぽかしているし、頭はふわふわするし、貧血と言うのもありましたが、脳の中がしびれたようなあの感覚は独特で、マタニティハイという言葉があるのも納得でした。全然眠れなかった。

 

 子供の頃はぼーっとしているのが嫌で、覚醒度をあげたくてわざと危険なことをしていた気がします。高いところに上ったり、飛び降りたり。女の子らしさはなかったですね。思春期になっても、なかなか女の子らしくなれなかったです。ところでさっきのCOMT遺伝子の不活性型を持ってると女性ホルモンの作用が抑制されるらしいですね…。

 調べてみないことにはどうにも言えませんが、なんか遺伝子すごい。怖いなぁと思いました。忘れっぽい子、片付けが下手な子、女の子なのにおてんばな子、子どもなのに妙に理屈っぽくて攻撃的な子、をあんまり叱らないでいてあげてください。本人にはどうしようもないことかもしれないから。

 そのかわりに、たくさん話を聞いて、安心させてあげてください。もしもどうしても「この子は周りと違う」「いくら叱っても聞かない」「心配だ、厳しくしつけなければ」と思うなら、一度専門家の診察を受けてみてください。お子さんを理解する助けにきっとなってくれます。

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阿瀬みち
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