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ふるさとは、遠きにありて思うもの。

第一のふるさと、山梨。
第二のふるさと、神奈川。
第三のふるさと、青森。
第四のふるさと、ドイツベルリン。
第五のふるさと、福岡。
恋しい順に並べてみた。なんと、地元の神奈川より山梨のほうが、愛着が湧いた。残念な結果だ。

ふるさとは、遠きにありて思うもの。
最近知った言葉。意味を理解するのに時間がかかった。
物理的に遠い順を故郷だと定義したら、一番遠いのはベルリンだ。最後にベルリンへ行ってから3年も経ってしまった。
あ〜帰りたい、あ〜懐かしい、あ〜これこれ、というのがふるさとなのか。
気持ちの中で遠く、遥か遠い記憶にあるのが故郷なのか。
埼玉在住の自分には、一瞬一瞬で、ふるさとが変わってしまう。
遠い記憶にあるのは、扇風機が回る暑い部屋、パッキンアイスを取り合いながら、空を眺める記憶。いつの記憶なんだろか。
故郷と記憶は、嗅覚にもむすびついているんだろうか。

ふるさとは、遠きにありて思うもの。
今日の、今の、この瞬間の遠き場所は、ベルリンのテーゲル空港。
あのホコリ臭い匂いの、バスに乗る瞬間。
今日のふるさと。