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うちのおじぃちゃん、スーパーギャンブラー
今日からうちのおじぃちゃんについて書いてみようと思う。昨日、おじぃちゃんに久しぶりにあった。今年の春にあったときよりも、だいぶ衰えているように見えた。今年で96になる。父から電話があり、おじぃちゃんといっしょに夕飯を食べようという誘いだった。うちからおじぃちゃんの家までは、車で15分。荒川を渡った東京都側にある。
私のおじぃちゃんはスーパーギャンブラーなのだ。何がスーパーかというと、今年で96才になるのだが、未だにボートレースやオートレースに行きたがる。そして未だに女好きである。文章にすると、人の悪そうなおじぃちゃんだが、そんなことはない。誰にでも愛想がよく、江戸訛のおじいちゃんは、昔から朝日新聞と言えない。「あさししんぶん」と言う。昔ながらの、下町のおじぃちゃんちゃんだ。
孫の私に電話をかけてきては「よぉ、どっかつれてってくれよぉ。あそこに行きたいなぁ」「おでかけ、おでかけだよぉ」と言う。お出かけというのは、同居家族にバレないように、オートレースに行くときの隠語だ。以前、私とおじぃちゃんで決めた言葉だ。しかしそれもとうにバレていて、同居家族には筒抜けなのだ。それを知らないうちのおじぃちゃんは「おでかけ行きたいよぉ」と電話越しに話す。
じゃぁ、どっか田舎に遊びにいくか?と問うと、「そうじゃないよぉ、お、で、か、けだよぉ〜わっはっはっは〜笑」と。
95歳のおじぃちゃん、生命力が半端ではない。
もっと長生きしてほしい。