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立ち絵1枚でキャラをあらわすとき気にする3つのこと
ここから先はほとんど独学というか、聞いたり試したりして自分が思ったことを書いています。参考程度にみてください!
イラストレーターのあず紗です。今回は立ち絵1枚でキャラクターの性格や、ストーリーでの役割などをできるだけ魅せられるように、気をつけたことを書いていきます。
今までこじぷろで描いてきた立ち絵、およそ40枚!!
上の絵はほんの一部ですが、本当に沢山描きましたね。まだ全然キャラデザについて勉強していない頃の立ち絵もあって……「この時のは下手だったなぁ」と思えるってことは成長したってことですかね…?笑
本題!以下の3つが立ち絵を描く時に私が気にしていることです。
1、シルエット
これは色んなキャラデザ本でよく言われると思うのですが、シルエットだけでどのキャラクターか分かるというのはとても重要な視点です。
先程の絵をシルエットにしても、独特なシルエットのキャラが多いです。以前からこじぷろ作品をみてくださっている方ならシルエットだけでも分かるのではないでしょうか??
例えばこれでキャラの印象が薄かったらキャラデザに戻ることもありますし、服の動きやポーズを見直すことも多いです。
2、魅せたい部分を気にする
また、シルエットと同時に魅せたい部分も考えます。
スサノオの場合は着流しから出る脚を魅せたかったので、「小旅行感」と「ガニ股」を出せるポーズをずっと考えてました。
これでスサノオの豪快さが表せていると嬉しいです。
左が3章『斬舞踊』のスサノオ、右が今シリーズのスサノオ。
実はスサノオは今回のシリーズになってから、人間と共に暮らす中つ国仕様の服になっているんです。前作のスサノオの服から変わることで、すっかり中つ国に馴染んだイメージを出したくて。
あと私がどうしても着流しを着せたくてめちゃくちゃプレゼン書きました。なぜこんなに頑張ったか?ヒントはいわゆる中の人です。みんなには内緒ですよ。
3、その時のキャラの前後の動きを気にする
クシナダを素体で描いたとき、このようになります。
これは身体にひねりを入れることで動きを出しているんです。今回は絵の技術の事は抜きにしてこれを撮影だと考えて説明しますね。
通常の写真だとこのポーズで静止して撮影は難しいので、動いている瞬間を撮影することになります。
クシナダの場合は右足を前に出して小さく跳ねるように動くとだいたいこんな感じになるかな、と想像します。
こう動いた時、質感の柔らかいものは直前にあった位置にすこし残ります。髪や布のひらひらした感じがでて、躍動感のあるその瞬間を切り抜いた写真が撮れます。(想像の中で)
イメージが付きにくい人は、ビニール袋や紙などのを持って縦横無尽に動かしてみてください。手の動きから遅れてほぼ同じ道をたどる動きをする、その感じです。
イラスト上での動きは大袈裟に描かれると映えることが多いので、実際にこの動きになるかどうかは謎ですが笑
この動きがかけるかどうかで、生き生きとした絵が描けるかどうか、変わってくると思います!
ちなみにこの時期のクシナダは、生贄になるという人生から解き放たれて表情も柔らかく、遊び心も生まれています。なので、「身軽さ」「町娘のような天真爛漫さ」が現したくてこのようなポーズ、服のデザインをしています。
左が初登場『斬舞踊』のクシナダ、右が今シリーズのクシナダ。
まとめ
今回は簡単に立ち絵を描く時に気にしているポイントを説明しました。
これだけぐだぐだ書いてますが、立ち絵はほとんど直感で描いてます!!!
なんだかんだ直感で出てきたものが良かったりする時も多いので、頭であれこれ悩むよりも描き出してから調整するのが1番だな、と思う今日この頃なのでした。
それでは!!
スサノオ、クシナダは先日12月16日に発売されたボイスドラマCD「斬舞踊外伝〜村屋の書〜」に登場します。よかったら聞いてみてください!↓
本編のお話の前にプロローグがYouTubeで聞くことができるのでそちらもセットでお楽しみくださいー!