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NOPE
監督:ジョーダン・ピール
撮影:ホイテ・ヴァン・ホイテマ
撮影出演:ダニエル・カルーヤ、キキ・パーマー、スティーブン・ユアン他
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空からの落下物が原因で父をなくしたOJ(ダニエル・カルーヤー)は空に浮かぶ雲の一部分が半年移動していない事に気が付く。それは悪夢の始まりだったー
「ゲット・アウト」、「アス」とホラーという大衆娯楽のジャンルに社会的な問題を盛り込み、その挑発的な作風でも人気のあるジョーダン・ピール監督三作目の映画。撮影はIMAX撮影ならこの人のホイテ・ヴァン・ホイテマ。出演は、「ユダ&ブラック・メシア」でオスカー俳優となったダニエル・カルーヤ、キキ・パーマー、すでにハリウッドでのアジア俳優代表となったスティーブン・ユアン。
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やってくれたな、ジョーダン・ピール…
撮影用の馬の調教を生業としているOJ(ダニエル・カルーヤ)は人生の落ち目の時期で、せっかくのチャンスもダメにしてしまう。しかたなく妹(キキ・パーマー)とともに遊園地オーナーのリッキー(スティーブン・ユアン)の元に馬を売りに行く。リッキーは元有名テレビドラマに出演していた人気子役だったがある事件をきっかけにそのドラマは打ち切りになっていた。落胆しながらも久しぶりの兄妹での夜を楽しんでいた二人だったが、空飛ぶ円盤を目撃する。そしてその映像を撮影し一攫千金を狙うというトンデモナイ賭けに出る。
以下ネタバレ含む
嫌な予感は的中した。正直にいっておもしろくなかった。
なんとしても宇宙人を撮影し、スクープを狙って大成功をするという登場人物の考えや行動原理が全く理解できず、猿の事件のシーンの意図も分からなかった。人種問題と見せ物として調教される動物、映画撮影となんでも撮影しお金に変えようとする現代社会をメタファー(隠喩)しているというが成功していないと思う。
作家性の強い監督が何作かの成功の後にスランプに入り、やりたい放題したあげくに失敗してまう映画の典型なような気がする。(M・ナイト・シャラマンにもそういう時期があった)
それでも後半の宇宙人をおびきだしての撮影大作戦はIMAXでの撮影が素晴らしく見応えはある。宇宙人が変形しエヴァンゲリオンの使徒のようになったりバイクに乗る妹が急停止するところがAKIRAの構図そのままだったりと監督も公言しているが日本アニメからの影響が大きい。またエアバルーンをつかって宇宙人の位置を把握するしかけも楽しくはあるが。。。
上映終了後の館内も静まり返っていて、隣のカップルが「よくわからなかったけど敵が強すぎたね」と訳のわからない事を言っていた。
前半部分は同意します。
M・ナイト・シャラマン「ハプニング」
誰にでもスランプはある