九州旅行記⑤
チェックアウトが11時だったので遅めに目覚ましをかけてはいたのだが、セットしていた9:30までぐっすり眠っていたようで驚いた。どうせ早めに起きるだろうから朝風呂でもしよう、なんて自分を過信していた。朝風呂したいならその時間に目覚ましをかけなければ…。
とはいえ、今日は朝食の予約もしていなかったのでゆったりと朝の準備をして、余裕をもってチェックアウトをした。そして、熊本最後の目的地へ向かう。
長崎次郎喫茶室
熊本の観光地を調べている中で、写真とお店のHPの謳い文句に惹かれ、どうしても行きたい喫茶室だった。
ちなみに、建物自体は国の有形文化財に指定されているとのこと。行かない理由を見つける方が難しい。2階の書店は閉店してしまったとのことで残念だったが、喫茶室を楽しむことに。
11:26という、なんとも中途半端な時間にオープンで、それもまた良い。11:30頃に到着し、とても素敵な席へ案内してもらった。
天気も良く、外の風が気持ちいい。外から聞こえる風の音や市電の音、様々な街の音を楽しむことができて、贅沢すぎる席だった。
数量限定の水出し珈琲を注文し、先日の戦利品の最果タヒさんの作品を読む。平日のお昼前ということもあり、街の時間もゆっくりしていてとても良かった。平日のひとり旅の良さを存分に味わうことができた。
レトロな喫茶店なら、絶対に頼みたいナポリタン。プリンと迷ったが、朝食を食べていないお昼時ということもあり、圧倒的にナポリタンが魅力的に映った。とても美味しくて大正解だった。
その後ゆっくりと食事をいただき、読書も捗り、再び市電へ乗り込んだ。
いざ、鹿児島へ
そして、熊本の次の目的地となる鹿児島へ。鹿児島自体は初めてではないのだが、以前は親戚と一緒だったので観光という自覚が少なかった。そのため、初めての気持ちで到着。時間もちょうど良かったのでチェックインも済ませて、予定していた目的地へ…
予定変更
本来、チェックイン後身軽な身体で、仙巌園へ向かう予定だった。しかし、間違った市電に乗ってしまい、時間がギリギリに。しかもそこで1日乗車券を購入しようとしたらタイミングが悪かったようで、運転手にこっぴどく叱られてしまった。身軽だったので観光客とは思わなかったのだろうが、初心者に対してあまりにも酷すぎる物言いだった…。あんなに乗客へ上から目線でタメ口で注意するのが鹿児島の文化なのだろうか…。そんな訳ないと頭では理解しつつ、すごく嫌な気持ちになった。正直、鹿児島旅行を楽しむ気力がなくなってしまい、とりあえず何かあるかなと思い、鹿児島駅へ。
残念ながら鹿児島駅には特になにもなかった…。ただ、この何の目的もなく歩いたり電車に揺られる時間は頭を冷やすには大事な時間になった。(なぜ私が頭を冷やさないといけないのかは謎だが…)
天文館飲み
気を取り直して、ハシゴ酒をすることに。
三岳や安納、なかむらなどの鹿児島の焼酎と、鹿児島の名物を全力で楽しんだ。美味しい、本当に美味しい。焼酎の美味しさを知ったし、お刺身や豚の可能性を知ってしまった。
そして、美味しいお酒と美味しいご飯の威力はすごい。こうしてnoteには書き起こしているが、夕方のモヤモヤはどこかへ行ってしまった。胸は少しチクっとするが、鹿児島旅行は楽しい。特に、ハシゴ酒の2軒目のお店は夫婦経営をされているお店だそうで、雰囲気がとても柔らかくて素敵だった。ビジネスマンのお客さんも楽しく飲んでるものの、うるさくて仕方ないということは決してなく、お店の良さを感じた。こんなに素敵なお店のある街が、嫌な街の訳がない。とても幸せな空間だった。
ホテルに帰って、ゆっくりしたら温泉を楽しみ、最後に軽く晩酌をして寝よう。明日は朝食ありなので少し早く起きる必要がある。そのためにも、今日よりも早めに目覚ましをかけなければ。明日も楽しみだ。