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デザイナーの社内勉強会を見直してみた

4月の末ごろ、社内で行う勉強会をオンラインで開催。
アウルスでは月に一度デザイナー全員で勉強会を行っており、コロナによるリモートワークの中オンラインでの初開催でした。

名ばかりの勉強会に終止符を

私たちが開催していた勉強会は、振り返ってみれば開催のテーマを「とりあえず」決めて、開催日の数日前に急いで資料をまとめ、なんの準備もないままぶっつけ本番を迎える突貫工事といって差し支えないものでした...😇
もちろんデザイナーにとって役に立つことを主軸にはしていたものの、本当に参加したみんなの身になる会だったか疑問は残ります。
原因としては勉強会を月イチでやりはじめたのが本年度からで、運用体制はほとんど更地の状態。逆に言えばこれは「デザインの余地」が大いにあるプロジェクトのひとつであると考え、5月の開催前にアップデートをしはじめました。
結論として、社外の人も招くイベントになりました。5/29(金)18:00〜19:00に開催予定ですので、気になる方はページ下部の開催概要をご覧の上、当記事にコメントまたはTwitterのDMにてお声がけください😎

1.なんのための会なのかを定める

一番はじめにやったのは、勉強会の役割を考えること。デザイナーのみんなにヒアリングすることも可能だったのですが、開催後にどうだったか率直な意見をもらった方が自分の反省につながると思い、まずは自分の思いだけでコンセプトをまとめました。
チームの◯◯さんが参加するなら、他部署の人も参加してもらうなら、社外の人を招くなら…、開催規模の拡大や展開も考慮し、「デザインをビジネスに役立てるすべての人が、楽しく知識とスキルをアップデートできる時間」をコンセプトとして仮決定。会やイベントではなく「時間」としたのは、今後オンラインでの開催が主流になることが予測でき、どこにいてもその時間を共有できる会にしたいという思いから。またかしこまった会にしたくない気持ちが強く、最初から「楽しく」は絶対はずせないフレーズでした。

2.開催方針を決める

次にこの会を開催する側が考えるべき方針を模索。時間をかけた美しい資料よりも雑だけど内容の濃い会にしたい、プレゼンの練習にもなるなど、短い時間で思いつく限りをテキストに出し、重要度の高いものをピックアップしてまとめました。

・コストは最小限、パフォーマンスは最大限(資料テンプレート化・開催運用をフロー化・開催テーマをストックなど)
・内部での浸透後は外部の方も招いて行い、業界内認知度の拡大
・参加者と開催者のコミュニケーションを重視
・新人デザイナー教育の一環
・ブランディングの一環
・ファシリテートの練習
etc

3.名前をつける

コンセプトが決まったあとすぐに、勉強会の名前を考えました。細かい運用ルールや開催方法などよりも、「勉強会に参加する」という堅苦しいイメージを払拭するための命名を優先。弊社の名前「アウルス」にふさわしく飛び立つイメージと、デザイナーのスキルアップのための会となるよう、はじめは「DESIGNERS FLIGHT」と決めていました。また私がデザイナーであるため、軽くタイトルロゴも平行して作成。

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このあたりからはデザイナーのみんなにヒアリングや意見をもらい、力を借りながら詰めていきました。
名前についての意見をもらったところ、「デザイナーだけの会なの?」「名前だけだとなんの名前かわからない」「ロゴがなんか洗剤みたいだねw」など率直な意見をたくさんもらい、名称もロゴもまだ未熟な状態だと再認識。名前を「DESIGN STUDY FLIGHT」に変更し、ロゴも軽く調整。(決定後、文法おかしいとフィードバックをいただきました🙂)

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もっと調整したい気持ちはあるものの、コストは最小限にすべくある程度まとまった段階で次のステップへ。
※紙飛行機のマークは、アウルスの新しいロゴに由来しています。コーポレートロゴの奮闘記はまた別の機会に...😉

4.運用ルールを決める

一番真っ白な状態だった運用については、勉強会においてどの部分が運用すべきなのかを洗い出すところからスタート。ざっと考えた中でもいくつか大事なポイントが出てきました。

・開催テーマ・開催日時場所の決定
・資料の作成
・事前準備
・当日の流れ
・参加者からの感想・要望

上記を考慮した上で、簡易的PDCAを策定。

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次回の開催からこのフローで運用してみて、イベントの改善だけでなくPDCA自体の見直しも行っていきます。

5.部分的なテンプレート化

ルールができたらあとはそれに則りやるだけ!の前に、毎度新しく作る必要がない部分は可能なかぎりテンプレート化すべきだろうと、ファシリテート用のXD資料、開催後のアンケートはGoogleフォーム、ルールなどを一式まとめたスプレッドシートなど、次の開催も同じように使える部分をテンプレート化。

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ガチガチにまとめてしまうと逆に運用が効かなくなる可能性が高いため、開催ごとにアップデートできるようなゆるさを保持。
また別の人が主催するときにもすぐに運用できるようデータのありかをまとめておきました。

6.やってみる

これまでまとめたルールに沿って、勉強会のテーマと開催日の決定、資料の準備を行い、この記事を書いている今ようやくある程度の準備が終わったところでデザイナーリーダー陣に報告。

CDO「社外の人も呼べばいいじゃん」

私「!?」

CDO「Facebookとかで呼びかけるよ!開催概要まとめて送っといて」

ほんの数秒で、社内勉強会が勉強会に変わった瞬間でした。
初回で外部の方を招く想定はしていなかったものの、せっかくなのでそのまま外部の方も参加できる形で開催することにしました。
考えてみれば社外にも発信できるモノとして認識してもらえ、なおかつ社外の人との交流のチャンスである、と萎縮した自分に言い聞かせ引き続き準備を進めています。

7.本番

さて振り返って見てみると、「思いつきで開催していた勉強会」「コンセプトに基づいて運用しやすく開催できる月イチイベント」に変わりました。その結果、そのイベントはどうなったのか?
それはこの記事を書いている3日後に実施されるオンラインイベント「DESIGN STUDY FLIGHT」で証明されます。
もし下記概要に興味があれば、こっそりコメントかTwitterのDMでお声がけください😎

DESIGN STUDY FLIGHT VOL.1「タイポグラフィを学ぼう」
開催日時 : 5/29(金)18:00〜19:00
開催場所 : zoomでのオンライン通話(予定)
概要 : アウルス株式会社の社内勉強会リニューアル第一号!基本に立ち返り、Web・アプリのデザインにおける文字の基礎を学びなおす会です。

いいものを、長く続けるために

たかが社内の1つのイベントかもしれませんが、個別の開催にのみ注力し、考えなしに取り組んでは開催したことに満足し、間違いなく文化になる前に廃れてしまいます。
社内外問わず定期的な取り組みを行う際は、いかに参加者のためになるかはもちろん、どう運用したら取り組みやすいかも重要なポイント。
またその運用の仕方に縛られ、綿密に練られたルールを長い期間考えるよりもまずは最低限のルールで開催してみることも重要だと考えます。

そんなこんなで短期間で生まれ変わった(?)アウルスの勉強会、「DESIGN STUDY FLIGHT」。
良い学びを届けられるイベントにすべくより尽力していきます!

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