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WebデザイナーがUXデザイナーとして転職して思うこと

2019年から新たな会社に転職。
はじめまして、デザイナーのみこしです。

これまではアプリやWebのUIデザインを中心に、そしてパンフレットなどのDTP、グラフィックを作るデザイナーとして従事していました。

今年から働く会社は縁あって紹介いただいたUXをメインとした、できて数年のスタートアップ、アウルス株式会社
代表のマインドの方向性が合致したこと、仕事として自分がやってきたバックボーンを活かし、これから向かいたい道が前向きに取り組める環境があると感じられたことから一度の面接で入社を即決。

この数ヶ月のまとめを皮切りに、デザイナーとしての考え方のアウトプットとして、noteにまとめていきたいと思います。

1月

入社
入社の2日前まで地元でまったりと過ごし、その次の日東京に戻るとともに体調が急激に悪化。
初出社日に顔を出さないのはまずいと思い青白い顔のまま出社、一同で初詣に向かい、PCを受け取った後事情を報告し、早退。
そして案の定インフルエンザと診断され、初っ端から一週間丸々休んでしまった…。

ツール勉強&案件サポート
今までAdobeのツールのみでしかデザインの制作をしたことがなかったのですが、ここで初めてSketchと対面することに。
その軽さとプラグインの豊富さ、他サービスとの連携での拡張性に驚愕!
そして病から回復後、早速進んでいる案件のサポートにJOIN!
簡単にまとめると新しいサービスの管理画面とのこと。
数日はSketchに苦戦する場面もあったが、スムーズに使いこなせるまでは割とあっという間でした。

社内VIコンペ
できてまもない企業だったこともあり、タイミングよくデザイナー全員参加の自社VIコンペが開催。
なんとなくこのコンペで、メンバーの力量が試される気がして良い緊張感を感じていました。
優秀と判断されたVIの製作者が自社サイトリニューアルチームのメインデザイナーとしてアサインされるとのこと。
CDOが具体的な内容を資料にまとめてくれていたので、どのように行われるかは事前に共有してもらえました。

入社直後だったため業務量が少なく、このVIの試行錯誤に多くの時間を費やし3案作ってプレゼンした結果、僕のデザインの合計票が多かったことからリニューアルチームに選ばれることに!
具体的な動きは未定ですが、経営企画の段階から参入できる0からデザインを考えるチャンスが巡ってきたと密かにワクワク。

社内で使っているツールのおさらい

Sketch
メインデザインツール。WFからプロトタイプ、デザインカンプまで一貫して1つのデータで行える優れもの。
プロトタイプをSketch cloudにアップすると、ブラウザ上でページの遷移まで確認できます。Photoshopばっかりだった自分はひたすら感激!

Adobe XD
Sketchの次に使われているツール。アニメーションや画面遷移がSketchよりもステキにできるらしい。まだ使っていないので勉強せねば。

Zeplin
Sketchで作ったデザインをお客様などに共有できます。
単なる画像ではなく、Sketchのデータに基づいた余白・サイズなども画面上でコードレベルで確認できるので、開発側がデザインを確認するときも楽(らしい)。

Abstract
Git hubのデザイン版。最新のデザインデータを管理できます。
複数人で作業するときもbrunchで分けることで先祖返りや誤った上書きも怖くない。

Slack
言わずと知れたチャットツール。各々にGmailは付与されるが、ほとんどのやりとりはチャットで行われています。スムーズ。

2月

案件介入
メインデザイナーとして案件にアサインされ、受注後のキックオフからお客様と対面。
とあるプロダクトのブランドサイトリニューアルで、ヒアリングから構成、デザインまで担当させてもらいました。
具体的な実務の流れを少しずつ模索しながらでしたが、クライアントには構成・デザイン共に喜んでもらえてほとんど修正がない形で進行できてハッピー!

というのも、アウルスのデザインにおいての環境が万全だったから。
デザイン前の段階でどのように設計していくか、それについて意見を出し合える環境があり、Web制作にはありがちなデザイン期間がほぼない、といった悲しみのスケジュールもほとんどありません。(場合によってはあるかもですが)

入社前に「うちはデザインの戻し少ないよ」と聞いていましたが、その理由をここで実感しました。
ワイヤーの初稿をデザイナーの上司に確認いただいていた最中に、まわりのデザイナーのみんなが自分からそのワイヤーについてしっかりと見ながら意見をくれる。
週1回の各デザイナーの成果物品評会でも、良い部分悪い部分全員が同じ立場で意見を言い合える。

第三者目線でのフィードバックを早い段階でもらえることと、全員がそれぞれの仕事に対し、より良くなるよう考える姿勢が本当に刺激的でした。
同時に僕自身もみんなに対して、デザインやコンセプトのブラッシュアップに繋がる意見を出せる目線と力をつける必要があるなと感じています。

Active book dialogue
一冊の本を複数人でパートごとに分担して読み、要点やキーとなる部分をまとめた形で共有する手法。通称ABD。(こちらで詳しく紹介されています)
弊社ではデザインやビジネスに関する書籍を題材に、CDO含めたメンバー二人が2月から実験的に取り入れはじめ、週1〜2ぐらいのペースでまとめたものをA1ぐらいのサイズにまとめて発表しています。
本を読まずとも全員で内容のインプットができるところは大きなメリット!
資料としても残るので見返すこともでき、取り組みとして面白い。

2月下旬からは僕や他のメンバーも読む側に参戦…したものの、想像以上にこちら側の難易度が高い…!

まず気になったのが、仮に自分が4章を読んでいた際に、文中にその前後の章の知識が必要になった場合、読んでいる最中は曖昧な理解のまま進んでしまうこと。(最終的にまとめるときに全員の章を共有するのでそこで解決できる)

そして本の読み方が人それぞれなので、早く読み終えた人を待たせてしまったり、認識に違いが出てしまうこと。
僕は本を読む時は、ゆっくり時間をかけて読み、さらに一度で理解しようとせずに何度も読み返します。
いつもの読み方で参加してみたところ、みんなが読み終わるころに僕が読めた内容は半分ほど。

このABDは短時間で理解した概要を共有するものなので、本の読み方から変える必要があり、正直自分には不向きと感じました。
しかしABDは基本的な手法は固まっていますが、行うメンバーでアップデートしていくもの。弊社なりのやり方が少しずつ見えてくると思うので、苦手なことも逃げ腰にならずこれからも参加していきたいところ。

資本提携
2月22日、エン・ジャパン株式会社との資本提携に合意。(詳しくは弊社CDOの記事にて)
実務的に大きく変わったことは特になかったものの、規模の拡大という視点で非常に大きな分岐点!


やるべきことが見え始めたスタート期間

2ヶ月の間だけでも多くのことを学ばせてもらい、自分がこの会社でやるべきことが少しずつ明確になってきました。

・グラフィックでない、サービスのキモとなる仕組み、デザインの発案(ワイヤーフレームなどの設計段階の構成力など)
・これまでは客観的な見方が多かったが、自分をベースに進める主観力と巻き込み力
・感覚的でないロジカルな説得力のある言葉選び、デザインの強さを証明する発言力
・会社全体のグラフィック方面のデザイン力の底上げ

細かく挙げだしたら切りがないですが、このあたりがこれからの課題になってくると感じています。
中でも自分をベースに進める主観力と巻き込み力は、デザイナーの考えを尊重し主軸としてプロジェクトを進行できる環境ができているため、俯瞰的で冷静に考えることが得意だった自分には必須スキル。
そこに付随するようにその他の課題があるので、まずは自分のデザインと発言でゴールに導く力をつけていきたい!


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