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百寺巡礼 (027)清水寺 京都 2022年10月23日。

清水寺へ向かう道を辿るたびに、何年も前から続けている習慣を思い出す。ここには年に一度、必ず足を運ぶ。それは単なる参拝ではなく、私のお守り“チヤーム”の年度更新のためである。奇妙なようだが、どこのお守りにも365日の有効期限があり、年末には必ず新しいものに買い換えなければならないというルールがあるのだ。

しかし、近年のインバウンド観光ブームにより、この清水寺の参道は混雑を極め、桜の木が折れ、道を塞ぐことさえある。外国からの観光客があまりにも多くなり、ゆっくりと参拝する時間を確保するのが難しくなった。昨年末、私は小✕さんにお願いし、有償で更新してもらったのだった。彼女は京都に移住してから、その地域に精通しており、私の代わりにこの大切な儀式を果たしてくれる。

今年もまた、11月に京都を訪れる予定だ。しかし、混雑していて清水寺の参拝は叶わないだろうと予測している。それゆえ、再び小✕さんにお願いするつもりだ。

小✕さん、今年もどうかよろしくお願いいたします。私の祈りがあなたを通して清水寺に届くことを信じて。清水寺での何気ない習慣が、時に過ぎ去る日々の中で深い意味を持ち、巡礼の道程と重なる瞬間を感じさせてくれる。


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