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あくがる

かつて憧れていた誰かから、遠く離れた場所にいる。好きだった何かの、出来不出来を観測するようになってしまった。

昔好きだった誰かと何か、それに憧れていた自分自身、その不完全さを思い知った。

一回目に観たときの印象がもっとも強くもっとも美しく、それを越えられない。それどころか、ダメなところに目が行く。

あっちの作品の方が面白いなとか、この頃はまだ美しさが足りないなとか。

私はまだ何者でもないから、こういうのも意味がないのかもしれないけれど。


2024年6月8日 薊詩乃

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