傷つかなかったと言ったら嘘になる。勝手に好きになって勝手に諦めただけなのに。妻子がある人に言い寄るつもりなんてこれっぽっちもなかった。でも気がついたら貴方の優しい声、匂い、しぐさ、そしてそのひやっとした冷たい手。全部を愛しいと思ってた。でも……もう諦めます。
ただの猫に戻ります。

水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。