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『宇宙にたった1枚しかなかった限定の「もしもし? きしみ神父さま?」の狂えるきしみ神父Tシャツを買っていった子羊がおる… ~あるがまま告白したまえ~』
https://suzuri.jp/kishimi
いや……せんでいい。告白なんぞせんでいい。
誰が買ったのかはもう問うまい(だいたいわかる)。
ただ私は「ありがとう」それだけを、君に伝えたい。
や、伝えねばならんのだ。
これが言わずと知れた『もしもし? きしみ神父さま?』Tシャツである。
私の愛用のアイコンでもあるので、もはや説明する必要もないが、Tシャツの説明をコピペすれば――
「シナリオライター兼詩人兼画伯として活躍する謎のマルチクリエイターうたがわきしみ自身がモデルになったされるちょっとマニアックなデザイングッズ。神様と連絡が取れなくなって発狂した神父をモチーフにしたらしい。ザワザワと軋んだサザメキが聞こえてきそうなカルト臭漂うグッズだが、本人と似ているかどうかはやはり謎に包まれている…」
――とまあ、こんな具合である。
けして安い買い物ではないのに、みんなよく買っていってくれた。
君たち、きしみッ子のおかげで、きしみへの寄付は途切れることがない。
きしみっ子政策が施行され、それが功を奏したとはいえ、予想以上の効果に私は驚きを禁じ得ない。
私は断言していうが、この宇宙で私ほど私を好きな人間は存在し得ない。
それは今も、これからも永遠にそうだ、と言い切ってしまっていい。
だが、その考えを改めねばならないときが迫っているのかもしれない。
そんな危惧を私ははじめて覚えた。
君たちきしみッ子が私の――私への想いを凌駕するときがくる……
ひょっとするとそうなる日を、私は心のどこかで望んでいるのかもしれない。
もしもそんな日が来たら、それは……私が神父を引退するときなのだろう。
ありがとう、きしみッ子たちよ。
その日が来るまでは、せいぜい私も、神の声に耳を傾け続けよう。
ではその日まで。
アデュー。
「あ、もしもし? かみさま? いる? いないの? 居留守? 頼みますよかみさまあ、今日こそ伝えたいことあったのにさあ、いつもいつも、いっつも留守なんだかダあ。やんなっちゃうなあもう。あのねー、留守電にいれておくけどー、わたしのTシャツがまた売れましたよー、いいですかー、これきいた折り返しかけなおしてきてくださいよー? もう、いっつも留守なんだかダあ。やんなっちゃうなあもう……ブツブツブツ……」
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