『注射器誕生秘話』

注射器の原型が生まれたのは今からおよそ300年前の日本だったんですね。当時の日本には平賀源内みたいな優秀な発明家がたくさんいて、そのうちの一人がとても悪戯好きで、蟹に直径２ミリほどの注射針をぷすっとさしていわゆる「カニみそ」を吸い取ると、同じようにして別の注射器でイカの中のワタを吸い取り、それぞれの体内に別の内臓を注入したあと、人々に食させ、仰天させたという文献が残っています。

よく、お店の看板を入れ替える悪戯をしたという自慢話を聞いたことがありますが、そういう悪戯は古くからあったんですね。

注射針で毒物を混入する事件もあとをたちませんが、いつの時代も問われるのは、それを使う人間の意識なのですね。