ここ数十年ほど亀虫たちは屁をこくのを止めている。自然界の外敵から身を守るためだったその武器は無論、完全に必要性を失ったわけではない。だがその臭いによって居場所を気取られ、人間から大々的に狩られ始めて数十年、今では屁機能そのものが退化しているという。私は絶滅寸前の屁を守りたいのだ。

水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。