取材ライターになりたいのでゲストを主役にする配信をやってみた
こんにちは。主夫でwebライターのアザレア(@azalea_blog)です。
最近「取材ライターになろう!」とSNSで訴求しているのを見かけます。
AIに負けないとか、SEO記事よりも単価がいいだなんてお話でちょっとしたトレンドになっているようです。
取材ライターのいい部分だけが語られているもんであまりいい気持ちはしてませんが、それはそれとして。
人と話すことが好きな僕も、インタビューの仕事には興味があって「やってみたいな〜」と思ってますが、未経験でいきなり仕事を受注するのはちょっと怖いです笑
そんな僕のような取材未経験者に対して、本物の取材ライターさんたちがオススメしているのは
「X(Twitter)スペースでインタビュー企画をやって経験を積もう!」というもの。
フォロワーを呼んでインタビューさせてもらいそれをポートフォリオにして営業をかける、という方法です。今の取材ライターブームの流れで、スペースもブームが来そうな気配を感じてます。
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
僕はX(元・Twitter)のスペースでAzaladio(アザレディオ)というインタビュースペースを運営してます。フォロワーさんをゲストにお呼びして、10人以上をインタビューしてきました。
今回はインタビュースペースAzaradioをどんなを準備をしてどのように配信を回しているのか、舞台裏を書いていきます。
内容としては「取材ライターの仕事の裏側公開!」とか「取材ライターの仕事とは…!」といったガチの感じでなく、素人のインタビュー企画の裏側のお話なので「インタビュー企画やってみたいけど、何からしたらいいのか…」という方向けの記事になります。
そもそも僕は取材ライターではなくこれから取材ライターになる身なので、ガチの取材ライターさんにはちょっと退屈な内容かもしれません…笑
Azaradioリスナー・ゲスト達も知らない裏話満載で、今後インタビューや対談企画をやってみたい方のヒントになると思いますので、長いですが最後まで読んでください~!
📻Azaradio(アザレディオ)とは
僕がやってるスペースはインタビューとは名ばかりで、ゲストのお仕事や趣味の話を聞いて、人柄を掘り下げるゆる〜い対談企画です。
ラジオ感覚でゲストもリスナーも力を抜いて参加してもらえるように「専門家を呼んで有益情報を発信!」みたいなガチガチな企画ではありません。
僕はインタビューやヒアリングの経験もなく、小粋に誰とでも話せるという特技を活かしてやってるだけでノリと勢いとゲストの権威性をお借りして続けております。
良くいえばオリジナリティ全開。独自性を持ってやっております!笑
🎧交流目的で始めてみたよ
初めはインタビューの練習をしよう!…なんて立派な理由でなく、交流目的で始めた企画でした。始めようと思ったキッカケはフォロワーさんに誘われたスペースです。
僕を含めた5人がお酒を飲んで雑談するだけというゆる〜いスペースに参加させてもらったんですが、それがすっごく楽しかったんですよ。
普段の投稿だけでは見えてこない人柄や趣味のお話、意外な共通点も知れて
「スペースで話せば文字よりも人柄を知れるんじゃないか?」
と思いたち、仲良くなりたいフォロワーさんをゲストに迎える企画をスタートしました。
🎧続けてみたら実績になったよ
本来なら「毎週〇曜日〇時から!」と固定にした方がよいのでしょうが、準備に時間をかけたいのと日程をゲストに合わせたかったので不定期開催にしてます。
4月から始めて9月時点で10回以上開催してきました。
4月→3回
5月→3回
6月→2回
7月→1回
8月→3回
ゲストやリスナーさんが宣伝してくれたおかげで、最近ではフォロー外の人にもAzaradioが認知されているようです。
先日も「スペースやってるアザレアさんですよね。〇〇さんのインタビュー聞きましたよ」だなんて言われたもんで、僕の肩書きが「インタビュースペースやってる人」となった気がします。これが取材ライターに変わるようにしていきたいですねぇ…笑
🌱事前準備
ビビりな性格なもんで事前準備にめちゃくちゃ時間をかけてます。ゲストに失礼がないように万全に仕上げてからやりたい僕の悪い癖です笑
準備の作業時間はだいたい3~4時間くらいです。
📝ゲストは相互フォローの方から
基本的にゲストはリプなどで絡みがある人です。
声出し&生配信に対して苦手意識がある方も多いと思うので、Azaradioを聞いてくれたり、話題にしてくれてる人の中から「この人の話を聞きたいな」と思った人にお声掛けしてます。
絡みがない人を呼んでも面白そうですが、いきなりSNSで知らない人から「スペース出ませんか!?」とDM送るのは警戒させますしね笑
一時期ゲストの公募もしてましたが、僕がそこまで時間をとれなかったので今は自分からオファーするスタイルに変更しました。
事前にどんなお話をするかテーマを決めたうえでオファーのDMを送り、OKリサーチを始めます。
時間や日程はゲストに決めてもらってます。大体21時からが多いですが、12時にやることもあるのでこの辺りはゲスト次第ですね。
ちなみに、僕は夜だとふすまを隔てた隣の部屋で嫁ちゃんと娘が寝ているもんですから、部屋を出て自家用車の中で配信してます。
はやく出世して防音室のある家に引っ越そう笑
📝リサーチはSNS・note・ブログなどで
準備でいちばん時間をかけているポイントです。
メインはSNSの投稿を可能な限りさかのぼり、過去の活動内容やリサーチしていきます。
2~3年もさかのぼると意外な活動をしていたり、今とは違う投稿のノリが違ったりと面白いのですが、黒歴史の可能性もあるので事前に「この話しても大丈夫?」という確認は必須です…笑
ブログをやっていればポートフォリオや得意ジャンルが分かるので確実に読みます。noteをやっていればSNSよりも人柄が見えてくるので、情報を集めやすくてラッキーです。
ライターあるあるかるかもしれませんが、リサーチはキリがなくて毎回辞めるタイミングに悩んでいます。すき間時間でやると長引きがちなので、時間を決めて一気に終わらせるようにはしてます。
僕はだいたい2~3時間くらいでリサーチをして質問内容を決めてます。
📝Googleドキュメントで台本作成
最初の頃は手書きのメモで質問を作ってましたが、「あらかじめ質問をもらっておきたい」とゲストからリクエストをいただいてからは、Googleドキュメントで作成して共有してます。
Googleドキュメントだとゲストにも編集してもらえるので楽ですね。質問一覧をお渡しした後に「聞かれたくないこと」「話したくないこと」がないか確認してもらうので、この機能はホント助かります。
ただ、見にくかったので最近はスプレッドシートに変更しました笑
📝メモ書きでゲストのイメージを分析
この部分はゲストにも非公開にしている部分です。
ゲストの性格を文章からイメージしてメモに書いてます。これは手書きで作って終わったらすぐに捨ててるので残ってませんが、全員分作ってます。
たとえば
「ほめ過ぎると恐縮して言葉が出なくなりそうだから、好意を伝えるようにしよう」とか
「ここの部分は自信がありそうだから、掘り下げて聞いてみようかな」
といった会話の中で気を付けることのイメージです。
これは僕がリアルの会話でも気を付けていることでもあり、相手のツボを意識して会話してます。失礼なこと言って不快な気持ちにさせることもよくありますが…笑
かなり偏見に近い予想ですから、実際に会話して「思ったよりこういうタイプなんだ」とイメージと事実をすり合わせも必須です。
重要なのは「自分の持ったイメージは間違っているだろう」と疑っておくこと。
慎重にすり合わせするので、消費カロリーが高い部分です笑
Azaradioが連日配信できない理由の一つでもあります。
📝告知は直前2日前
オファー自体は1~2週間前にDMしますが、万が一ゲストが「当日出られない」ということがあっても大丈夫なように、告知はギリギリまでしてません。
たとえば「お子さんの事情で急遽出演できない…!」なんてことはパパ・ママあるあるですし、仕事の都合などもそちらを優先してもらってます。
「ゲスト都合で延期です!」って告知するのはゲストに負担になりそうなので、できるだけしないようにしたいです。
Azaradioはいつでもいいですしね笑
📝告知画像はCanvaで自作
Canvaのテンプレートを自分で再編集した画像で告知してます。
X(旧Twitter)で1枚画像を見切れることなく表示させるにはアスペクト比16:9にします。サイズは1280×720pxです。↓
縦長で表示させるにはアスペクト比3:4、サイズは960×1280px。↓
インタビューの内容と合わせて2枚告知するときは、8:9の1200×1350pxで調整して告知してます。↓
テンプレートを作って毎回同じサムネで告知すると、認知されやすいのであまりコロコロ変えない方が良さそうです。
僕はちょっと見栄えが良くないのでそろそろ変える予定ですが…笑
🌸配信当日
ここからは、実際にインタビューする時に気を付けていることの解説になります。
心構えや目標設定などを書いてるので、すぐ実践できるようなお話のみにしてみました。
「上手に聞き出す方法!」とか「沈黙を恐れない!」とかの技術系の話はないです笑
🎤ゲストを主役にすることを忘れない
あくまでもインタビューなので、メインはゲストの方です。
最終的にはゲストのフォロワーを増やすまたは、仕事の獲得へ繋げるのが目的になります。
「僕のインタビュー上手いでしょ!?」なんて自意識は出さぬようしてます。
個人的には「自分で企画したんだから、うまいのは最低限の条件でしょ」と思ってますし、ゲストに楽しんでもらってディープなお話をしてもらえる方が重要です。
Azaradioの最終地点は「ゲストの人気をあげること」。これだけは絶対に忘れずにいます。
🎤顔が見えないので言葉には気をつける
お互い表情が見えていれば冗談のさじ加減がみえて許される発言は、顔が見えないスペースでは失礼になることもあります。
たとえば女性に対する「かわいい」。
顔を合わせての会話でも使い所が難しいワードなので、配信ではできるだけ使わないようにしてます。
僕が女性に対して発言を意識しすぎてるというのもありますが、配慮に欠けたトラブルが起こるよりはマシかな…と慎重にしてます。
🎤トラブルはいっそ楽しむ
生配信ですからトラブルは小さなものから大きなものまで常にあります。
事前に「こういうことが起きるかもなぁ」と予想はしておきますが、予想外な出来事だからトラブルと呼ぶわけで大抵想像してないことが起こります笑
音声が聞こえないこと以外のトラブルは、無理に対処はしません。軌道修正せずに流れに任せて楽しむくらいがちょうどいいです。
予想外なんですから自分の責任になりませんしね笑
🎤ヘタなテクニックは無用
インタビューのテクニックに「あえて怒らせて引き出させる」とか「ほめ殺しにして気持ちよくする」といったものがあると聞いたことありますか?
スペースだけでなく、プロの現場でもそういった小技を使うインタビュアーさんがいますが、僕はやりません。
インタビューに限った話でなくテクニックは基礎を積みあげた人が使うことで技になるのであって、素人が使ったところで逆効果です。
なにより、無報酬の善意で出演いただいてるゲストに対して、わざと怒らせる質問をしたり、おだてて転がそうというのは不誠実だと思います。
ゲストファーストの精神でやってるので小細工なし。素直な気持ちで敬意を表してインタビューしています。
🎤ゲストを大事にすればリスナーも嬉しい
インタビュー配信を聞いてくれる人はどんな人かと分析すると「ゲストのフォロワーさん」がメインになります。せっかくの配信ですからリスナーにも楽しんでもらいたいですね。
フォロワーさん達はゲストのお話を目的で聞きに来てくれてますから、ちょっとでもゲストに失礼があったり、ゲストが楽しめなかったらリスナーもつまらなくなります。
下手にリスナーを意識して楽しませる配信を目指すより、ゲストには楽しんでもらうことを目標にした方が結果的にみんなが楽しい配信になっていきます。
あくまでも主役はゲスト。これを忘れなければ面白い配信にするためにギャグやったり、すべらない話を用意する必要もありません。
以前僕は盛大にスベリ倒したことがあるので、もうその手の手法はやりません笑
🎤アーカイブもしっかり案内
配信後にはゲストとリスナーへのご挨拶をして、アーカイブの案内を貼って終了です。
リアルタイムで聞けなかった方もアーカイブで聞いてくれるので、固定ポスト貼って残してあります。
後日ダウンロードしてStand.FMの方でアップしてるので、過去回をもう一回聴きたい新規ファンにも案内しやすいです。数ヶ月前の配信までTLを遡るのも大変ですしね。
Azaradioリスナーさんは8割くらいがアーカイブで聞いてくれてます。いつもありがとうございます。
万が一ゲストの方が「言っちゃいけないこと言っちゃった!」という場合はアーカイブは消すようにしています。
「言っちゃいけないこと」の例は、たとえばお子さんの名前とか家の住所ですかね。
今のところそういった放送事故はないもんで、いい感じの例が出ませんが笑
仮にXでアーカイブを消してもデータは後日ダウンロードできるので、編集でNGワードだけカットしてからStand.FMにアップ…なんてこともできます。
🌈やればやるほど反省点しかみえてこない笑
公開インタビューのいいところは、事前・配信・記事で3回告知の機会があるので多くの人に「インタビューをやっている人」と認知してもらいやすい点です。
逆に悪い点は、喋りやミス、トラブルが全員にモロバレする点ですかね笑
昔のインタビューを振り返ると「ああすればよかった…こうすればよかった…」と後悔してもう一度同じ人でやりたくなります。
でもそんなことしている暇あったら、反省を活かして次のインタビューで頑張るしかありません。
そんな感じでここまでやってきました。
今回の記事は「インタビュー企画をやってみたい」という人をメインに書いた記事でした。
繰り返しになりますが、あくまでもアザレア流のやり方なので「絶対成功するインタビュー企画のノウハウ!」というものではないです。
インタビュー企画を始めるヒントやきっかけに役立ててもらえると嬉しいです。
「しかし…ゲストに誰を呼ぶか…」と悩んだときには、ぜひ僕を呼んでください。
インタビューイーとしてどこでも(スペース、Stand.FM、Zoom、etc...)行きますので、お気軽にお声掛けください。
インタビューイーとしてもしっかり盛り上げますよ!受ける側の経験はほとんどありませんが!笑
そして、ここまで読んでくれた人の中にはAzaradioリスナーの方もいると思います。
長文を読んでいただきありがとうございました。
「全力でやってるぜ!」アピールみたいになっちゃいましたが、僕が伝えたかったことは「これくらいの準備を惜しまない人に声をかけてる」ということです。
なかなか記事化も遅れてますが、ゲストの皆さんをうまく紹介できるように順次公開していきますので、少しお待ちください…笑
仲良くしてくれてる方の中には「え、俺/わたし呼ばれないんだけど!」という方もいるかもしれません。それは本当すみません。
ノリと勢いとタイミングで企画してるんでいつか声をかけると思います…笑
続けてこれたのも出演いただいたゲストや、聞いてくれるリスナーの協力のおかげです。
ありがとうございます。
まだ自主企画の範囲を抜け出せずにいますが、これから取材ライターとして活動が始まる前に前日譚をキチンと記録しておこうと思い、偉そうにノウハウ発信なんかやらせてもらいました笑
この記事はAzaradioが改良されたらその都度編集予定です。この先もっと面白いことになるよう頑張りますので、見守ってくれると嬉しいです。
2023/9/18 初稿
外部リンク
Azaradioを記事化したものはコチラ
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