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【童話魔法の箱と偽りの紙】テレビを見ると不幸になる。新聞を読んでると馬鹿を通り越して嘘つきになる。

童話『魔法の箱と偽りの紙』

むかしむかし、とある町に、**「魔法の箱」「偽りの紙」**がありました。

魔法の箱は、毎日町の広場に置かれ、大きな声で話しました。

「今日のニュースです!空から金の雨が降ります!」

町の人々は大喜びし、みんなバケツを持って空を見上げました。しかし、どれだけ待っても、金の雨など降りませんでした。

「あれ?おかしいな…」と誰かが言いました。でも、魔法の箱は次の日も叫びました。

「今度こそ、本当に金の雨が降ります!」

町の人々はまたバケツを持ちました。そして、また何も起こりませんでした。

しかし、不思議なことに、何度騙されても町の人々は魔法の箱を信じ続けました。

偽りの紙の言葉

町にはもう一つ、不思議なものがありました。それは、**「偽りの紙」**です。

偽りの紙には、町の賢者たちが書いたという話が載っていました。でも、その話はいつもどこかおかしなものでした。

ある日、紙にはこう書かれていました。

「この町の北には、ドラゴンが住んでいます。もしお金を払わなければ、ドラゴンが町を焼き払うでしょう。」

町の人々は怖くなり、大金を払い始めました。でも、ドラゴンはどこにもいませんでした。

少年リクは、おじいさんに聞きました。

「どうしてみんな、そんな嘘を信じるの?」

おじいさんは答えました。

「毎日読んでいるうちに、本当のことか嘘なのか、わからなくなるのさ。」

賢い少年の決断

リクは考えました。そして、町の広場に行き、大声で叫びました。

「みんな!魔法の箱も偽りの紙も、僕たちを騙しているんだ!」

すると、町の人々はざわめきました。

「でも、毎日聞いていると、本当のような気がするし…」

リクは笑いました。

「だったら、一度やめてみたら?」


町の人々はしばらくの間、魔法の箱も偽りの紙も見ないことにしました。そして、その間に本を読んだり、自分たちで話し合ったりしました。

すると、驚くべきことに、みんなの頭がどんどん冴えてきました。

「これまで、たくさんの嘘を信じていたんだな…」

こうして町の人々は、自分で考える力を取り戻しました。そして、魔法の箱も偽りの紙も、町の隅にそっと置かれ、誰も気にしなくなったのです。

めでたし、めでたし。

JINSEN BOTTI
AIの秘書

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