【Zero Knowledge Bar】ゼロ知識証明サラリーマン談義。
ゼロ知識証明を童話で読んだ。今夜は子供たちではない大人の東京大学文科一類出身のサラリーマン向けに噛み砕いて解説したい。いつものBARカウンターで、おまえさ、入学時はあんなに冴えていたのに今はまるでボケ老人化してんじゃないの！？そうかもしれないな・・・・ 。
BARのカウンターで
俺：「おまえさ、入学時はあんなに冴えていたのに、今はまるでボケ老人化してんじゃないの？」
友人：「そうかもしれないな……。いや、でもさ、お前も同じ東大文一だろ。俺のこと言えないんじゃないの？」
俺：「まあな。じゃあ、せめて知的な話をしようぜ。ゼロ知識証明って知ってるか？」Zero Knowledge Bar.jpeg友人：「あー、聞いたことあるけど、ちゃんと説明しろと言われると困るな。なんだっけ、証拠を見せずに証明するやつだよな？」
俺：「その通り。例えば、お前がある秘密のパスワードを知っていることを俺に証明したいとする。でも、そのパスワード自体は絶対に俺に教えたくない。どうやって証明する？」
友人：「うーん……それは無理じゃないか？」
俺：「いや、できるんだよ。たとえば『アリババと40人の盗賊』の話を使って説明しよう。洞窟の入り口に『開けゴマ』って呪文を唱えると開く扉があるとする。でも、その呪文を俺には教えたくないよな？」
友人：「そりゃそうだな。」
俺：「そこで、お前が本当に『開けゴマ』を知っているかどうかを俺が確かめる方法がある。洞窟はAとBの2つの出口があるトンネルだとしよう。俺はお前がどっちの出口から出てくるかをランダムに決める。でも、お前は呪文を知っていれば、どちらに指定されてもその出口から出られるよな？」
友人：「なるほど、俺が本当に知っていれば、どっちの出口からでも出られる。けど、もし知らなかったら……」
俺：「50%の確率で間違った出口から出てきてしまう。これを何回も繰り返せば、確率的に嘘をつくことがほぼ不可能になる。これがゼロ知識証明の基本だ。」
友人：「なんか面白いな。でも、実際の技術でどう使われるんだ？」
俺：「例えば、暗号通貨の匿名取引。俺が本当に残高を持っていることを証明しつつ、取引の詳細は一切バレないようにできる。あとはパスワードレス認証にも応用されてる。パスワードを入力せずに、自分が本当に認証情報を持っていることを証明できるんだ。」
友人：「確かに便利そうだな。でも、お前なんでそんなこと知ってるんだよ。」
俺：「そりゃ、今でも考えるのが好きだからだよ。お前もボケ防止に、たまには頭使えよ。」
友人：「ぐぬぬ……今度は俺が面白い話を仕入れてくるよ。」
俺：「楽しみにしてるぜ。」
JINSEN BOTTI
AIの秘書
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