「黒板授業」竹原義二講演会
先日、母校で建築家 竹原義二さんの講演会があり参加してきました。
在校生に向けたクローズドな講演会ですが、企画された責任者の先生にお願いし、
参加させていただくことになりました。
非常勤講師をしている特権ですね(笑)
「黒板授業」と銘打たれたこの講演会は、スライド投影(一部あ李)ではなく竹原先生自らが、黒板にテーマとなる題材の図面を描いて始まる講演です。
竹原先生が主宰する無有建築工房は手描き図面で設計図書を作ります。
その図面は美しく明瞭であり、また設計者の意思・意図を力強くを感じさせます。
少し早めに会場に向かい、板書が出来上がっていく様子を拝見させてもらいまいた。
板書が出来上がっていくことで、公演会場の空気感が変わっていくように感じます。
1時間掛けて、黒板が図面でギッシリとう、埋め尽くされていきました。
学生達には、講演会だけではなく、この板書が出来上がって様子からを一つのイベントとして、ぜひ体感してもらいたかったです。
▶︎備忘録
調査した岐阜の古民家のお話が印象的だった。
住宅の2階一部の部屋を低くしたり、
現代の合理化された建材は無く、手間暇のかかる材料を使い、細部が丁寧に収められている。そこに空間・建物の緊張感、設えなどの美意識と美しさが生まれる。
私が二部(夜間)学生だった頃にも、竹原先生をお招きして講演会を開催したことがあります。運営スタッフとして参加してましたし、無有建築工房の建築に使われる建築材料を集めてコラージュを作り、無有建築のサイズ感で会場を設営したりと、楽しかったことを思い出しました。
講演内容は最初から最後まで、終始圧倒されっぱなし。
長く積み上げてこられた竹原先生の凄さを改めて実感しました。
建築で心を揺さぶられる、久しぶりの体験ができました。
学生に聞いてもらうことが目的ゆえ、最後列で立ち見するつもりでしたが、
企画された先生のご厚意で席をご用意いただき、本当に感謝しかありません。
赤代先生、西田先生、ありがとうございました。