護摩焚きレポ
「護摩焚き(ごまだき)」ってご存知ですか。
すごく簡単にいうと、願掛け焚き火です。
ここ最近、お正月は毎年やってもらっています。
私はどちらかというと信心深いほうです。どちらかというと。
夜に口笛吹いたらヘビは来るし
食後に横になれば牛になるし
ごはん粒を残すと目はつぶれるし
口裂け女はポマードで逃げるし
四つ葉のクローバーで幸せになれるし
朝にみるクモや茶柱は縁起がいい。
まあ、今はわたしだって本気でヘビがくるとか牛になるとか信じているわけではありません。
でも小さい頃から擦り込まれていたのです。
親がわたしに仕掛けたライアーゲームを。
結果、小さなわたしは牛になると思って食後は直立不動明王だったし、ヘビが来るから家の戸締まりは徹底したし、広場があれば狂ったように四つ葉のクローバーを探していました。
シロツメクサは、もともと三つ葉で、踏んだり傷つけたりすると四つ葉になるというのを「ミステリと言う勿れ」で知り、申し訳ないことをしたなと今は反省しています。
ポジティブに言えば、生きる幸せ製造機でした。
話を戻しますが、信心深いといっても、怪しげな人からツボを買ったり、ゴッホよりラッセンの絵を買ったり、滝に打たれたりすることはありません。
ただ、開運は意識したいのです。
新しい靴は大安におろしたいのです。
ということで、毎年のお参りはわたしにとって欠かせない行事なのです。
でも喪中の時は神社にいけませんでした。
その時の代替案として、寺に行こうと思ったのがきっかけで、そこから毎年通うようになりました。
他界した祖父母もこちらの住職さんにお経をあげてもらったので、供養にもなるかなと思って。
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地元から比較的近い位置のお寺ですが、なかなか山深い場所にあります。
たまにですが、鹿に遭遇します。猪も。
子供が今日はカンガルーいないね、と言ってましたが、そもそもカンガルーはいたことない。
霊山ともいわれていますが、霊感ないのでわかりません。
よいエネルギーがでてるという説はあります。
何となくいい感じってのは伝わります。
県内には何カ所か護摩焚きをしてくれる場所があるので、明確にお寺の名前を書きたいところですが、地元なのでうっかり知り合いに検索されるリスクを回避します。
どこどこさんとこの娘がーとか言われたら困る。
なんちゅう名前で記事書きよんのか、とか思われても困る。
余談ですが、本名しらない同士でお会いしたときって、実際なんて呼び合うんですか?
やっぱりX名?
わたし、あざらすこさんって呼ばれる?
あー、あざらすこさん!ってリアルで言われたらきっと笑ってしまう。どうしよう。
失礼にあたらない?改名する?
呼ぶ方は大丈夫かな?恥ずかしくない?
呼ぶ方が恥ずかしくなければ、私は大丈夫です。
別に名前も惜しみなくお伝えしますので、興味があれば好奇心の扉をどうぞ。
時を戻します。
今年は家内安全を祈願してもらいました。
去年は合格祈願もやりました。
去年は、合格鉛筆を貰いましたね。五角形なので合格。ほーん。いいね。
ユキちゃんが共通テストの勉強するときに使っていたやつです。
受付をして、順番を待ちます。
他にも祈願者がいる場合は、定員内であればまとめてご祈願していただけます。
この日はたまたま兄の同級生が来ていました。
去年は何かのツアーと被ったみたいで、かなり多かったです。この世のシニア大集合。
案内されて、護摩焚きルームに入って少し待つと住職さんが入ってきます。
その後、色々とありがたいお経を読み上げてくれます。
とにかく迫力が半端ない。
里見八犬伝みたいな。孔雀王みたいな。
じん!ぎ!なん!ちゃら!みたいなかけ声とともに、両手の親指と人差し指を繋げてズッ友だよみたいなポーズ。
伝わりますかね。
ローラだよ!の手を両手ともやって、その輪っか同士を繋げるみたいなやつです。
手話でいうところの関係とか、繋がりを表します。
とにかく、手の動きがかっこいい。
ゲッツみたいなのもあった気がします。
その後も、せき!しき!めい!かい!は!みたいな事を歯切れ良く口にしながら、ローラの手が出てきます。
滑舌もよく、耳障りもよい。
すべての音にスタッカートがついてるような軽快なリズム。そして執拗なシンコペーション。
途中でお経がハモったり(複数名お坊さんがいらっしゃる)、木魚が裏打ちだったり、ライブ感溢れる感じがカッコいいです。
オンキリキリバサラとかいう言葉も聞こえてきます。
陰陽師みたいでこれまたカッコいい。
そして、護摩木とよばれる願い事の書かれた木を燃やしていきます。
モー娘。の元センターと同じ読みかと思っていましたが、ゴマギでした。
ノットゴマキ。
積み木のように高く積み上げてメラメラと燃える様は圧巻です。
ただ最前列だと熱いです。
顔が照り焼きチキンになりそう。
御利益ありそうではあるんですが。
そして、お経も声に力がだんだんはいります。
その間も、とめどなく熱い。
火の粉も飛んでくる。
はいがちになりてワロし。
いや、悪くはないんですよ。いいことです。
途中で、手を合わせて下を向くよう促されます。
下を向いたら背中を左右、二回ずつ叩いてくださいます。
思いのほか強かったので、ウッって声が漏れました。
後ろからクスクス音が聞こえました。誰ですか?兄の同級生のツレ?
そのあと、干支にちなんだありがたいお話を聴かせてくれます。
今年は「乙巳(きのとみ)」です。
12種類の干支と、甲・乙・丙・丁など十干10種類で形成されるやつですね。
十干は隔年になるので、12×5=60種類です。
暦がひとまわりするのに60年かかる計算です。
それで還暦となります。
全て受け売りです。
ありがたいお話を聞いた後は、お守りを購入します。
交通安全はマスト。
ゴールド免許だから不要ということにはなりません。
あとは祈願すると、色々グッズ貰えますのでその中に気の利いたお守りが入っています。
あとは、恒例の御朱印です。
4種類ありますが、1月3日限定のがあります。いかがしますか?
じゃあそれをお願いします!とチョロめな部分をご披露します。
すると、今日はもう参拝客も来なさそうなので、良かったら残りの御朱印もすべて貰ってもらえませんか。と言われる。
どうやら、日付の部分を全てスタンプで押してしまった模様。
もちろん、イエス!高須!
断る理由がない。
買ってもいいくらいですが、ありがたく頂戴しました。
のろのろブリしゃぶ食べてたのが功を奏しました。
わたしの御朱印帳の半分はここのお寺が占めています。
そして、私の中ではメインイベント。
おみくじです。
今年こそは大吉でそうな気がする。
未来予知日記にもそう書いた。
やった、大吉や!そんな声がちらほら聞こえてきます。
結果は小吉。うーん。大吉の概念忘れそう。
そうそう、なにわ小吉の「王様はロバ」ってマンガ、死ぬほど面白いですよ。
小吉ではあるものの悪いことは書いてなかったです。
一番に見る所は旅行です。
ワモンに会いに大阪いきたいもんね。
急ぐな的な事を書いていました。
急ぐと沈むの?
でもセールの関係とかあるし。
木には結ばず、お財布に忍ばせました。
悪いことを書いてない場合は、手元に置いておくようにしています。
今年一年守ってくれますように。
最後にゴボウ茶をいただきます。
匂いでちょっとアクのヤバさを感じたのですが、飲んでみると美味しかったです。
前は知恵の水というのがあったけど、最近はみないです。
「三人寄れば文殊の知恵」の発祥のお寺なので、飲めば知恵がつく水があるのです。
最近飲んでないから忘れっぽいのかな。。
何はともあれ、今年も無事にお参りができて良かったです。
帰り道も鹿にも猪にもカンガルーにも遭遇せず、無事に帰り着くことが出来ました。
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今回のレポ、ちょっと罰当たりじゃないかなとヒヤヒヤしています。
それヤバいて!みたいなのがあれば教えてください。
それでも、護摩焚きの良さが伝わってくれたら嬉しいです。
もし最寄りに護摩焚ける場所があれば、ぜひ経験してみてくださいね。
以上です。