だてかわ会 〜それは、彼方にかざす夢の噺〜
私は、本当に人に恵まれている。
それは自分の人生において、絶対的に誇れる部分だと思っている。
今回の奇跡は、それを改めて感じさせられた2ヶ月間だった。
★石立岳大プロは「あいだてさん」、西川淳プロは「えぬかわさん」になっている箇所がたくさんあります。「だてかわ会」なので。笑
【はじまりーー夏の夜の夢】
7月半ばのこと。あと数日の勤務で仕事がグッと楽になるこの季節が、私は大好きだ。
3連休明けの、火曜日の夜。翌日は時間休をとって浦安に行く予定で、どこにどうやって行こうかとぼんやり考えながら、録画したテレビ番組を見ていた。
念願の浦安そば。何も気にしなくていい一人旅。千葉はあまり縁がなくて、なかなか行かない地域だから楽しみだ。昼食をとったらぶらぶらと散歩をしよう。知らない街を歩くのは好きだから、新しい刺激があるといいな。お土産どうしようかな、音楽なに聴こうかな。
いつもの、でも少しだけ心にワクワクとゆとりのある夜だった。
それは、日付の変わる頃、唐突に投げられた。
………………………………はい???
何を言っているのか、初見じゃ理解できなかった。
西川さんがワンダフルデイズであいだてさんをゲストにイベントをやってくれる。それは確かに昨日西川さんとX上で約束をした。いやでもMトーナメントお疲れ様でした、のやりとりをした時にぽろりと出た話で、いつかWDで開催する恒例のワンデー大会あたりに呼んでくれるのかなって思ってた。だって野生のあいだてさん、参加してることあるし。いやむしろ西川さんの社交辞令だろう、くらいに思ってたよ、ちょっとだけ。実現したらいいな、それが私の行ける日だったらいいな、秋は子どもの行事も休日出勤も多いし、くらいの感じ。ゲストについて詳細を詰める。そういや次戦のMトナは藤島さんの出番か。ゲストについて詰めるって、何するんだろう。イベントで何するかとか、日程とかかな。あずみさんをスピーカーにしてヒアリングをするよ。……私をスピーカーにして?ヒアリング??ん?スペースやるの???え、私金曜日あいだてさんのスペースでスピーカーやるの???待って、そもそも、ダブルゲストのイベントが本当に開かれるの???
(ここまで5秒くらい)
なんも聞いてないよーーー!?
(参考:えぬかわさんとのきっかけのポスト、リプに続いています)
混乱する私。そのまま混乱をポストにする。なにせ子どもたちも夫も寝ているので騒ぐわけにもいかない。言葉にして落ち着きたい。何が起きているんだ。
そこに、あいだてさんからリプが飛んでくる。
泣いた。嬉しさと、信じられない気持ちと、未だおさまらない混乱の中でぐちゃぐちゃになりながら、笑いながら少しだけ泣いた。
本当に一体、何が起きているんだろう。
私を名指しして「要望をどうしても叶えたくて」と、推しが言っている?「主役なんで」「楽しんでください」と、推し二人が、イベントの機会を用意してくれる??
そんな都合の良い、夢みたいな話ある???
でも、何度ポストを見返してもそう書いてある。やりとりも一通り終わって、もう夜も遅いから眠ろうとしても、上手く寝付けないしすぐ目が覚める。結果、その日は3時間も眠れなかった。
とまあ、こんな経緯で突然にイベントの開催が決まっていたのだ。事実は小説よりも奇なり。これを書いているのに、読み返しても未だに信じられない。
なお翌日は寝不足の状態で仕事に行き、浮ついた状態故にほぼ何もしないまま仕事を切り上げて浦安を訪れた。そんな状態でも浦安そばは豊かな海の味がして美味しかったし、浦安は空が広くて穏やかな、とても良い街だった。
(正味3時間ほどの浦安探訪ポスト)
週末に開催されたスペースも、本当に上記のポスト以外のことを何も知らされていなかったため、その時になるまで誰と何を話すのかも分からない状態だった。
いざ突入しようとして、あいだてさんも西川さんも揃ってるじゃん……って開始1分くらいスペースに入らず心を落ち着けていたのは、ここだけの話。
実際、イベントの概要は1時間くらいでさっくりと決まった。
というのも、私の要望を叶えてくれようとする二人に対して、終始私があわあわしてもたつく話を、途中からスピーカーとなったアマゴンさん(@zumi_t )が整理しながら進めてくださったのが大きかった。
アマゴンさんとは以前からあいだてさんファンとしてX上で交流があり、事前にスペースに招待するかもとお願いをしてあったのだが、これが本当に好判断だったと我ながら思う。受けていただき、本当にありがとうございました……!
さらに、スペースの議事録作成とその共有から、フライヤー・応募フォームの叩き台の作成など、アマゴンさんが本当にスピーディーかつ的確に仕事をしてくださった。なんと翌日の昼頃にはほとんどの体裁が整っていて、本当に感動ものだった。しごできウーマンすぎて尊敬する。
企画運営がこれだけ出来るのに、本業はデザインやイラストのプロなんだぜ……風林火山勝又さんの本のイラスト描かれた方ですよ……しゅごい……
(アマゴンさんのお仕事等へのリンクはこちら)
結果、会場周りのことやイベント運営の大部分を西川さんが、応募に関する窓口と取りまとめをあいだてさんが、裏の麻雀以外の運営についてをアマゴンさんがやってくださるので、私は話し合いに混ぜてもらいながらも本当に何もやることがなかった。
社会人ってすごい。みんな、ちゃんと自分の武器をもっている。私はあまりにもやることがなくて、暫く自分のポンコツぶりに凹んだくらいだ。
(私の職業が世間知らずだと言われる理由を、痛いほど肌で感じた瞬間でもある。普段それが自分の仕事に影響があるとは思わないけれど、それを言う相手の気持ちがわかるのはとても大事なことだ。これはこれで、本当にいい経験だった。)
しかし、それはつまり、それだけまわりの人々のすごさや素晴らしさが際立っていたということだ。
温かな気持ちをもって行動を起こし、それぞれの能力を発揮してくださっている。しかも、それが同じように応援しているファンの方と、応援しているプロ張本人たちだなんて!
これを「奇跡」だと、「人に恵まれている」と言わずに、なんと表現するのだろうか。
私は、本当に幸せ者だ。
【だてかわ会当日ーー君の夢の続きはまだ、】
イベント当日。
正直、楽しみでわくわくする気持ちと、ついに来てしまったかという気持ちとが入り混じって、ちょっと複雑な心持ちだった。
この日までに、4人がそれぞれでいろんな準備をしてきた。(この文章もまあまあおかしいし笑、この準備期間こそが実は幸せだったと言えるのだけれども)
私はアマゴンさんと協力してクイズをイチから作ってコーナー司会をやらせていただきき、何故か挨拶をお願いされたので最後の挨拶をさせていただいた。
挨拶の原稿は、日々の中で思いついたら文字を打ち込み、日を置いて何度も読み返して、追加修正を繰り返した上で当日の朝に千葉のプロントで清書をした。
あえて最後の挨拶にさせてもらったのは、"あずみ"が参加者の前で話すことの意味は「自分の気持ちをちゃんと伝えること」で、それは最後じゃないと成り立たないと思ったからだ。
最初から激重スピーチは胃もたれするでしょ。でも無難なことを話すなら、別に私が出る意味はないし。
クイズはファンだからこそ思いつくことを問題にしよう!と思ったけれど、ポロリさんには問題を見て「ふたりとも真面目なんだってわかるよ」と言われた。笑 「もっとふざけた問題でもいいのに」って。いや相手は推しだもん!!失礼なこととか出来ないですって!!
そして、実はこの「だてかわ会」自体にえぬかわさんからあいだてさんへの、主にMトーナメントに関する感謝の思いが随所に散りばめられていて、そこをサポートしていたのがアマゴンさんだった。
アマゴンさんが描いたお二人のイラスト入りのプログラムも参加賞も賞品も、あいだてさんには秘密で作られていた。
だてかわ会だからこそ!のものがたくさん出来上がっていたのは、この会をいいものにしようと、サプライズも含めてたくさん動いてくださっていたからだ。
私はね……それを事前に聞いていて、ずっと感動していたのですよ……(オタクの眼差し)
また、運営のサポートにはあいだてさんのXでお馴染みのプロがたくさん来てくださっていた。
司会と実況(!)にポロリさん(仲田浩二プロ)、運営に上田宗太朗&まみ夫婦、撮影&速報に頼さくらプロ、控え(?)に大枝史プロ。すごくない……???
このメンバーが揃うことを私が知ったのは数日前だったが、これぞあいだてさんの人柄と人徳だなぁと思った出来事だった。
みんなが慕って力を貸してくれる。えぬかわさんがイベントをやろう!とあいだてさんに即日声をかけたことも含めて、そうしたいと思わせる人なんだな。
それもね……私は感動していましたとも……(オタクの咽び泣き)
というわけで、千葉駅から歩くこと数分。辿り着きましたワンダフルデイズ千葉。
入ってすぐ、受付がえぬかわさん。……マジ?
受付に並んだ私の前にいらっしゃった参加者の方は馴染みの方だったようで、楽しそうに話しているのを私は後ろからにんまり眺めていた。
えぬかわさん、実際にお会いするのは初めてだったが、想像以上に明るくてエネルギッシュ、かつ楽しいとか嬉しいとか、そういう感情を全身で表す方だな、というのが最初の印象。話してる時のえぬかわさん、既にめちゃくちゃ楽しそうだった。
受付の時に名乗ってご挨拶も済ませ、そこからアマゴンさんやMCのポロリさんとも合流し、全体の流れの確認をさせていただく。
その、当日の流れはこんな感じ。
麻雀後のこと(クイズと挨拶)ばかりに気を取られて、5半荘打つこと、推しと打てることをうっかり失念しかけていた私。しかもまた同卓が先なの!!ねえ!!緊張するじゃん!!
でも今回は、不思議とそこまで緊張しなかった。今になって考えると、名MCポロリさんのトークと、だてかわ二人の体を張った(?)ネタでたくさん笑わせてもらって、楽しもう!という気持ちになれていたからだと思う。
雑談ネタまでスライドを準備していたえぬかわさん、抜かりなさ過ぎる。
麻雀大会も、クイズ大会も、お二人からたくさんの賞品を出していただいた。優勝者には、もんじゃ九段ことあいだてさんに敬意を表して(かは分からないけれどw)、コレ!!
麻雀が強い人もたくさんいたけれど、そうでない私のようなエンジョイ勢でも温かく包んでくれるような、みなさんのあの雰囲気。
やっぱり二人の人徳、人柄だと思う。本当に。
半荘の合間には、サインをお願いすることも出来た。私は1戦目えぬかわさん、2戦目あいだてさんと同卓だったので、ゆとりのあるうちにお二人のサインをゲット!!
もちろん、運営サポートのプロにもサインや写真撮影をお願いしたよね。豪華!!
(さくらさんによる渾身の連盟風速報ポスト)
打っている最中も、アマゴンさんがあいだてさんに国士放銃したり(!)、えぬかわさんの和了があまりにも遠かったり、リーチ合戦だったり、何かが起きるたびに連盟チャンネルの名実況・ポロリさんが実況してくれるという豪華さ。しかも4卓どこにでも現れるし、ずっと面白い。
実況されるなんて経験初めてだし(みんなそれはそう)、あのおかげで参加者みなさんの名前がたくさん飛び交って、みんなを巻き込んで良い雰囲気になっていたと思う。
とにかくすごかったの!!あれはポロリさん好きになるよ(断言)
個人的な話をすれば、成績は②③323の▲43.0で12 / 16位。またプラスにならない!!でも、最終のつよつよ卓でもちゃんとやれて自信になった。ビビることなく打てて、本当に楽しかった。
あと、宗太朗プロに「念じれば牌は来ちゃうんだよなあ」と言われて念じたら本当に来たので、これからも欲しい牌は積極的に念じていこうと思います!!笑
ちなみに最後だてかわのお二人が同卓だったのだが、開始前に「あいだてさんよりは上に行く!(キリッ」と言っていたえぬかわさん、なんとラスを引いて開始前に約束をさせられた腕立て伏せを披露しました……何故か約束を取り付けた側のポロリさんも付き合っていました……笑
麻雀が終わって、運営として私が唯一自分の守備範囲でやれること。それは前に立って話すことッ……!
ということで時間も押せ押せの中、クイズコーナーも6問きっちりやり切ることが出来た。その節は拙い司会で申し訳ありませんでした。
しかし意外とみなさんの正答率が高くないことに驚き、いい問題作ったなぁ……とアマゴンさんと二人で讃え合った。好きな食べ物から日々の癒しのような日常に関する問題から、好きな役やお互いのすごいと思うところは?など、麻雀に関することまで取り入れて、個人的には大満足だった。
最後の挨拶は、朝清書した段階では「あ、これもしかしたらちょっと泣くかも」と思っていたが、あたたかで明るい雰囲気にも助けられ、伝えたかったことをちゃんと言えたと思う。
えぬかわさん、アマゴンさん、運営のみなさまと参加されたみなさまへの感謝と、ここはやはり特別に、あいだてさんにずっと言いたかったことを。
初めて書いた昨年末のnoteの結び、「いつか会えたなら ありがとうって言いたい」と書いた。これを伝えるのは今しかないと思っていた。あの場をお借りしてあいだてさんに直接伝えられて、本当に良かった。
推しに思いを届けるってすごく緊張するけれど、言わなきゃ本当に後悔すると思っていたので。
あの結びは「大切なもの」という合唱曲のワンフレーズからとったのだが、その続きはこうなっている。
「遠く離れてる君に 頑張る僕がいると」
貴方の活躍を喜び、応援する私も、どこか遠くで頑張っているよ、と。それはあのnoteを書いた時から、胸の中にずっと抱いている。
私は貴方に、そして貴方が誇れるようなファンでいたいから。
【おわりにーー思い出は心に、今もまたきらめくよ】
イベントが終わり、参加者の方に「ありがとうございました」と声をかけられた。しかも、数えきれないほど、たくさん。
その都度「私は何もしていないです」と言ったし、それは今でも本当にそう思っているけれど、他の方々には私がどう見えているのだろう、と少し考えてしまった。
ポストもnoteも好き勝手やって、麻雀も大して詳しくないのに「応援してます!」なんて、プロ当人にとってはそんなに嬉しくないだろうなあと私自身はずっと思っていた。
それでも好き勝手していたのは、あいだてさんが「いいねでもリチュイーヨでも嬉しい」との旨を言ってくださったことがあったのと、単純に私がそうしたかったから。
「この人すごいんだよ!」と広めたい気持ちもありつつ、そうして言葉にすること自体が、私には快かったからに他ならない。
私は私がやりたいようにやってきただけなのに、今回こうして感謝されるのはとてもありがたかったし、参加者みなさんが本当に楽しそうにしていたので、私はそれが何よりも嬉しかった。
私の身勝手な応援が少しでもこんな素敵な会に繋がったのだとしたら、その結果、みんなが楽しめたのだとしたら、私にとってこれ以上幸せなことはない。
もちろん、私自身もめちゃくちゃ楽しかったし、ずうっと幸せだった。
それと同時に、あいだてさんにも、えぬかわさんにも、大きな恩が出来てしまったなあ、と。
そもそも、私は普段からこんな心持ちでいる。
『応援してるよって、いつも元気をもらってるよ、ありがとうって、どれだけ言っても言い足りない気がする。
ここの世界は幸せなことに、特に、ちゃんと声が届くから。』
このポストは偶然にも、えぬかわさんのMトーナメント敗退の翌日の夜、つまりあいだてさんが最初にこのイベントについて言及したあのポストの数十分前にしたものだ。
普段からありがとうを何度伝えても返しきれないほどのものを貰っているのに、こんなにも大切な時間を、思い出を、貰ってしまった。
誰かが誰かを思う、温かな気持ち。互いへの感謝の思い。思いを行動に表して、実現したときに広がる笑顔の輪。
こんなにも、あったかくて幸せな気持ちになるのは、人生の中でも、そう何度も経験できることじゃない。
あいだてさんの今年のMトーナメントは本当に泣くほど心を揺さぶられたけれど、この二人がもたらすものはそれだけじゃなかった。
心がぐわっと揺さぶられるのは、嬉しいとか幸せとか、感謝の気持ちとか、尊敬の念とか、そういうものであることはこんなにも快いんだな。
麻雀だけじゃなくて、そういった思いでも人の心を動かせる人たちなんだな、私の推したちは。
そう、だから私はやっぱりどれだけ感謝してもし
足りないのだと思う。おそらく、これから先も、ずっと。
そして、どんなに嬉しくても、幸せでも、誰にでもまた次の日は来るのだ。日々は続いていくから。
あいだてさんにもえぬかわさんにも、私は今後会える機会が約束されているかと言えば、そんなことはない。特に、あいだてさんはもう会えないかもしれないと、今回は覚悟して臨んでいた。
もしそうだとしても、私はこれからも応援するし、ありがとうって言い続けることは何も変わらないのだけれど。
またいつか、続く日々の中で、それぞれがゆく道の先で交わることがあればいいなと思う。
アマゴンさんの友人として、あいだてさんとえぬかわさんのいちファンとして、あの日、たぶん一番幸せ者だったひとりの人間は、いつまでもそう願っている。
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