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小笠原諸島 父島の観光体験/スポットと楽しむ秘訣

東京都にあり、世界遺産でもある小笠原諸島。

2019年10月。片道24時間をかけて父島に観光に訪れ、島の魅力にがっつりはまり、来年の小笠原行きの予算を貯め始めた著者が、オススメの観光スポットとアクティビティなどを楽しむ秘訣を紹介します。


小笠原諸島 父島へのアクセス

小笠原へのアクセスはおがさわら丸の定期便を利用するか、不定期に実施される豪華客船のクルーズ旅を利用して訪れる方法があります。通常、ほとんどの人はおがさわら丸を利用して訪れることになります。

準備については、以下の記事で紹介しているので参考にしてください。


片道24時間。往復で48時間の船旅にはなりますが、想像するよりあっという間に時間は経ちます。

おがさわら丸での過ごし方や設備の詳細は以下の記事で紹介しています。


小笠原諸島 父島の情報収集

大きくは以下の方法があります。

・小笠原観光協会のサイト
・ガイドブック
・Instagram/TwitterなどのSNS情報
・note/ブログやTripAdvisorなどの情報
・まとめサイト

紹介した方法の中で、絶対に外せないのが「小笠原観光協会のサイト」です。それ以外だと、「Instagram/TwitterなどのSNS情報」「note/ブログやTripAdvisorなどの情報」あたりを少し見ておけば十分だと思います。

ガイドブックとまとめサイトの情報は、基本的には「小笠原観光協会のサイト」と同じような情報しかなく、他の観光地と違ってそこまで役立たないと思います。

補足1:小笠原に関しては、小笠原観光協会のサイトの情報発信がしっかりしていて特殊なだけです。他の観光地ではガイドブック情報は役立つことが多いと思います
補足2:SNSで情報を探す場合は、「父島」や島内のスポット名などを入れると、すぐに見つけることができます。可能なら検索で対象期間は直近などにしておくと良いでしょう


・小笠原観光協会のサイトについて

公式サイトは以下になります。

サイト構成がシンプルであり、時間をかけて全ページ流し見してもそれほど時間はかかりませんが、ここでは絶対に抑えておくべきコンテンツを紹介します。

▼「泊まる」 / 宿泊予約状況

父島にある宿泊施設を一覧で確認できます。また、最新でない場合もありますが、各宿泊施設の予約状況が確認できます。

▼「遊ぶ」 / アクティビティ予約状況

父島で体験することができるアクティビティと、実施している会社を一覧で確認できます。宿泊と同じく、最新でない場合もありますが、各アクティビティ毎の予約状況が確認できます。

▼デジタルパンフレット

ガイドマップやお散歩マップ、グルメマップなどがすべてPDFで公開されており、ダウンロードできます。見るとわかりますが、観光スポットやお店の連絡先(担当者の顔など)が網羅されていて便利です。


この3つを最初に確認し、必要なら宿泊施設やアクティビティを予約しましょう。特に小笠原の観光はアクティビティ参加がメインになってくるので、早めに予約しておくことをおすすめします。

その後は、「食べる」「買う」「知る」といったコンテンツを見て、どういったことが体験できるか確認しましょう。


また、天気情報を把握するために、事前にWindyアプリを入れておくことをおすすめします。

日本だとYahoo!天気が便利で利用している方も多いと思います。ただ、小笠原の突発的に変わる天気はわからずでした。そんな中、Windyはかなり高い確率で雨の予測を出しており、ずぶ濡れになる前に雨宿り場所まで移動できたりと大活躍でした。

▼iOS

▼Google Play



ここからは観光スポットを中心に紹介します。

1.ウェザーステーション

父島の西の端にある見晴らしのいいスポットです。どの時間帯に訪れても、雄大な自然を感じられます。小笠原の中でも景観の良い場所として有名で、多くの人が訪れる場所です。

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ウェザーステーションで撮影した天の川と星空。夕日のスポットとして有名ですが、そのまま日が落ちるまで待って、星空鑑賞するのがおすすめ。

▼地図・アクセス

大村のメインストリートから原付やレンタカーで10分かからない場所です。大村方面から向かう場合、常に上り坂なので徒歩や自転車はかなりきついと思います。


2.大村のお店が集中するストリート

父島にある宿泊施設やスーパー、飲食店の多くは大村に集中しています。

メインの通りには宿泊施設・カフェ・スーパー、一本入った通りには飲食店・飲み屋が多いです。

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メインストリート


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メインストリートから1つ入った通り


▼地図


3.大神山神社・パノラマ展望台

大村にある神社で、メインの通り側から訪れるにはかなり急な階段を登っていく必要があります。

大神山神社とその周辺からは、大村を一望できる絶景になっており、滞在中一度は訪れたい場所の1つです。

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急勾配の階段。休みながら登るのがよいです


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大神山神社・パノラマ展望台の近くから見た大村


▼地図


4.二見港(ははじま丸出港)

おがさわら丸が到着・出港するのが二見港です。滞在中はおがさわら丸が停泊していますが、すぐ近くに父島と母島の定期航路で運行されているははじま丸も停泊しています。

滞在期間中、何度かははじま丸の出港タイミングがあります。見送る側の体験ができるので、出港時間を見て訪れるのもおすすめです。

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二見港の船客待合所


▼地図


5.宮之浜

大村から近いシュノーケリングスポットで、シュノーケリングのアクティビティを選ぶと、ここで練習などが行われることが多い場所です。

アクティビティで利用される場所ではあるのですが、人が多いわけではないので、自分のペースで時間を過ごすことができる場所です。

▼地図

大村からは原付やレンタカーだと5〜10分ぐらいで訪れることができます。駐車場も完備されています。


6.夜明道路

父島の北部と南部を結ぶ道路の1つで、山側に通っているのが夜明道路です。

見所の多い道路になっており、夜明道路を歩いて散策する人も見かけました。ただ、短時間で見て回るなら、徒歩や自転車では無理なので、原付かレンタカーを利用しましょう。

なお、雨量によって通行止めになったり、台風後に倒木などで通行止めになることがあるようです。

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夜明道路沿いから見た二見港方面の景観


▼地図


7.長崎展望台

日の出を見るのに最適な展望台の1つです。大村方面から一番近い夜明道路沿いの展望台になります。

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長崎展望台から見た兄島


▼地図

少ないですが、車が停められる駐車場も完備されています。


8.旭平展望台

長崎展望台からも近い場所にある展望台で、見える景観に大きな違いはないものの、兄島を違った形で楽しめます。

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旭平展望台から見た兄島


▼地図


9.国立天文台VERA小笠原観測局

国立天文台VERAの小笠原観測局が夜明道路沿いにあります。

実際の観測機周辺は立入禁止で柵がありますが、その手前までは入って見ることができます。特に、夜のライトアップされた天文台は神秘的です。

私が夜に訪れた時は、めったに無い天文台が角度を変えるために動いているタイミングで、貴重な光景を見ることができました。

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夜、ライトアップされた国立天文台VERA


▼地図


10.JAXA 小笠原追跡所

国立天文台VERA小笠原観測局と違い、遠くの外からしか見ることはできません。ただ、夜明道路沿いから全容を見ることができます。

少し離れた場所から見ると、小さい頃に夢見た秘密基地感満載の外観をしています。

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入口前で撮影したJAXA小笠原追跡所

▼地図


11.扇浦海岸

宿泊施設がある扇浦地区にある海岸です。駐車場のスペースも多く、泳ぐのに最適な海岸です。比較的人が集まる場所ではありますが、海岸自体が広いので、狭いと感じることはないでしょう。

▼地図


12.コペペ海岸

昼は人も多くない美しい海岸。夜は天然のプラネタリウムになるのがコペペ海岸です。ただ、夜は真っ暗闇になるため、一人で訪れるのはやめておきましょう。私は原付きで一人で行き、あまりの真暗闇に怖さを感じました。。

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コペペ海岸から撮影した天の川と星空

▼地図


13.小港海岸

コペペ海岸近くにある海岸で、道路を使って移動しようとすると大回りが必要ですが、歩く場合は道があるようです。

▼地図


14.南島

アクティビティツアーでしか訪れることができない島です。

ガイドブックなどでも有名な景観はもちろん、天気が良ければジニービーチやハートロックの全容も眺めることができます。

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▼地図


15.アクティビティ

小笠原観光の軸になるのがアクティビティです。

観光客だけでは行けない場所、体験できないことが多くあるため、滞在中は気になるアクティビティに参加するのが小笠原の観光スタイルになっています。

訪問時、どういったアクティビティが開催されているかは、最初に紹介した小笠原観光協会のサイトを御覧ください。


小笠原で体験できるアクティビティですが、マリンスポーツ系、トレッキング系、歴史探索系、ナイトツアー系など多岐に渡ります。1日1つと区切らず、朝・昼はマリンスポーツ系、夜はナイトツアー系など上手く組むのがよいでしょう。

なお、人気のアクティビティの場合、到着してから申込もうとしても満員ということもあるので、可能なら事前に申込みしておきましょう。

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小笠原のとある場所で夜、普通に見ることができた2匹のエイ。


マリンアクティビティのイメージが強い小笠原ですが、コーヒー農園見学などのアクティビティもあります。


16.食と買い物

小笠原滞在中、宿泊施設によっては朝食と夕食を提供してくれるところもあります。

宿以外ですと、大村のメインストリート周辺にスーパーや飲食店、持ち帰りできる弁当屋などが集まっています。大村に行けば、食べるのに困ることはないでしょう。

食については、やはり地元でとれる魚料理が楽しめます。また、ウミガメのお寿司などのローカルフードもあります。

買い物ですが、スーパーやお土産物店だけでなく、お土産物店と併設の形で薬局もあります。日焼け関連の薬はもとより、風邪薬などで困った時にも利用できるので重宝します。


17.父島出港時の見送り

最後の紹介ですが、父島出港時の見送りも見所の1つです。

おがさわら丸の出港時、地元の方も多く二見港に集まります。私の時は、出港前には太鼓の演目での見送りが催されました。

出港すると、今度はアクティビティ会社の船が何隻も追走してきて、様々なパフォーマンスを10分以上に渡って見せてくれます。出港の際は、船の進行方向右側のデッキに早めに出て場所を取りましょう。オススメは、障害物のない6F、7Fのデッキです。

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出港して直後の二見港。多くの地元の宿泊施設やアクティビティ会社の方が見送りに来てくれます。


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出港後、写真のような形で多くの船がお見送りの追走をして、様々なパフォーマンスを見せてくれます。


実際に訪れて体験し、感じたことを元にまとめて紹介しました。

小笠原旅行を計画している人、これから訪れる人の参考に少しでもなればと思います。

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ひとりの旅好き
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