実際に試して感じた、海外旅行時のベストなインターネット環境の特徴と比較
海外旅行に出かける際、インターネット環境への接続ができると便利ですよね。
実際、スマートフォンが普及し始めて少し経った頃にヨーロッパを訪れた際、1日2千円ぐらい(うろ覚えなので違うかもしれまsねn)でキャリアローミングを利用して旅した際に便利過ぎて衝撃を受けたことを覚えています。
2020年現在、海外旅行時のネットワーク環境をどうするか考えた場合、大きく3つの選択肢があります。
・現地のsim
・キャリアローミング
・海外用ポケットWiFi
この3つの通信手段の特徴や状況に応じた最適な選択について、利用した経験なども交えて紹介したいと思います。
現地のsim
現地のsimの特徴は大きく以下の2点になります。
・コストパフォーマンスが良い
・通話付きの場合、国際電話や対象国での無料通話がついている場合がある
「コストパフォーマンスが良い」についてですが、一例として私が一番最近シンガポールで利用したsingtelの「hi!tourist」のsimカードは以下のスペックでした。
・15シンガポールドル(1S$=80円換算で約1,200円)
・7日間利用可能(1日辺り2S$->160円)
・4G回線で100GBまで利用可能
・現地での無料通話が500分
・日本にも電話できる国際無料通話が30分
・一部SNSが使い放題
上記の条件で見た場合、この後紹介する他の通信手段に比べて圧倒的にコストパフォーマンスが高いです。
「でもこれってシンガポールだけじゃないの?」
確かに国によって違いがあるため、一概に圧倒的にお得と言えない場合もありますが、多くの国では現地simがコストパフォーマンスとしては高い傾向にあるので、渡航前に対象国の現地simについて調べて比較してみる事をおすすめします。
「海外のsimって買えるの?」
国によって違いがあるので、すべての国で購入できるとは言えませんが、多くの国では購入して利用することが可能です。
ただし、国によってはパスポートの提示が必要な場合があったり、購入可能枚数が決まっていたりします。
「コストパフォーマンスがいいのはわかったけど、設定が難しそう」
実際、日本にいると普段simカードの入替えを行うこともないので、不安な部分もあると思います。
ただ、多くの海外のsim利用の場合、以下の手順で完了します。
1)現在のsimと入替える
2)接続できない場合、「APN(アクセスポイント)」を確認する
大体は「1」の作業が完了したら、すぐに現地のネットワークに接続され利用できます。もし接続されていない場合も、「2」の設定をするだけです。
不安であれば、「対象国 sim」で検索すると購入から設定方法、トラブル時の対応方法を示したブログなどが多く見つかるので、事前に確認しておきましょう。
また、simカード自体を入替えているので、間違ってローミング接続してしまい、帰国したら想定外の料金を請求されるといったケースも発生しないです。
ここまで見ると現地sim一択のような内容になっていますが、現地sim利用にも幾つかデメリットがあります。
simフリースマートフォンが必要
実は、日本でキャリア経由で購入したスマートフォンなどはsimロックされており、そのまま持っていってsimカードを交換しても利用することができない場合があります。
条件にもよりますが、simロック解除方法について各キャリアが手順を紹介しているので、利用を考えている人は確認し、必要な手続きをしましょう。
※simロック解除のメリット/デメリットがあるので、キャリアの人にも色々話を聞いた上で判断してください
「自分の端末をsimロック解除するのはちょっと・・・」という人であれば、simフリーのスマートフォンが最近は新品・中古で安く売られているので、1台所持するというのも1つです。
「入替えたsimカードを携帯するのが面倒」
simカードはかなり小さいです。もし現地で入替えた場合、日本のsimカードを落とさないように持ち歩かないといけない面倒な点があります。
「海外での新しい電話番号を関係する人に伝える必要がある」
海外でsimを入替えた場合、電話番号が変わります。
緊急の電話などがある場合、発信者が日本の番号にかけてもつながらないため、あらかじめ購入したsimの電話番号を伝えておく必要が出てきます。
現地simのメリット/デメリットを把握したところで、次のキャリアローミングについて紹介します。
キャリアローミング
日本の契約キャリアが国際ローミングサービスを提供している場合、利用することができます。
キャリアのローミングを利用するメリットは以下のとおりです。
・現地到着後、スマホ側で少し設定すれば利用可能
・電話番号がそのまま(注:要サービス確認)
・複数国を旅する場合に余計な事を考えなくて良い
特に「複数国を旅する場合に余計な事を考えなくて良い」はキャリアローミングのメリットです。
ヨーロッパなどを旅する場合、2・3ヶ国を周遊すると言う人も多いと思いますが、そういった場合にはローミング対応事業者を変更するだけで利用できるので便利です。
一方で、キャリアローミングにもデメリットがあります。
・コスパが悪い
・ローミング事業者間違えなどのリスクがある
特に「コスパが悪い」については、今回の比較3パターンの中で最も悪いと思います。1日か2日程度の旅行であればよいのですが、3日以上の旅をする場合には、普段利用している人でも他の手段も検討してみたほうがよいと思います。
最後に、主要3キャリアのサイトを紹介します。
キャリアローミングでもし不安な点があるなら、直接ショップに訪れて確認してみるのがよいでしょう。
海外用ポケットWiFi
最後に海外用ポケットWiFiの紹介です。
海外用ポケットWiFiの特徴は以下の点になります。
・複数人で利用できる
・複数人利用でそれほど通信しないならコスパはいい
個人利用としてはそこまで大きなメリットは現状なく、複数人利用時こそ最大のメリットが発揮できる手段と言えます。
海外用ポケットWiFiのデメリットは以下の点になります。
・モバイルルーターも充電しないといけない(1日持たない)
・荷物が増える
・事前手続きや返却手続きが面倒
モバイルルーターも充電しないといけない(1日持たない)
機種にもよるのかもしれませんが、1日中は持ちません。
モバイルバッテリーで充電して対応もできますが、最悪の場合にはスマホと合わせて2つ分の充電が必要になってきます。
荷物が増える
モバイルルーター分、旅の荷物が増えます。
ルーターだけでなく充電器などもあるため、荷物を持っての移動が多い人にとっては、負担になる可能性があります。
事前手続きや返却手続きが面倒
事前に申込んで配送してもらうか空港で受取る。
空港で返却するか、配送して返却する。
他の手段に比べると、手続きに手間が発生します。
結局どれがいいの?
ここまで3つの通信手段を紹介しましたが、結局どれがいいのか。
実は訪れる国や、不安に思うかどうかで変わってきますが、一般的な回答としては以下の順だと思います。
1)訪問国で現地のsimが簡単に手に入り、コスパも良いなら「現地sim」が一番良いと思います。
2)現地simが選択肢に入らない場合、キャリアローミングが良いと思います。
3)複数人で旅する場合、海外用WiFiが良いと思います。
最近、旅行者用の現地simプランが充実してきているので、複数人であっても現地simをそれぞれ買ったほうが接続や充電にも悩まされないので良い状況になってきています。
最後に
自分のプランや状況に合わせて、最適な通信環境を選択する際の一助になればと思います。